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  作者: 赫映
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鹿尾菜の回想

あの日。

私は捨て桜に向かいました。


晴れた昼に見ればとても美しい桜やのに、いろんな人に毛嫌いされるのはこの回りで起きた様々な事件が原因なのでしょう。


太い枝に縄をくくりつけて窒息死。

藁を全身に(まと)っての焼死。

桜の根の窪みにできた水溜まりに、酔うた者が頭を突っ込んで溺死。

桜の下を散歩していた者の腹に枝が落ちて圧死。

切腹死した人が居ると聞いたこともあります。


他にも人がようさん、それぞれの死にかたで死んでいたそうです。


死者を引き取る桜と言われているらしいけど、これは引き寄せているのではないかと何度も疑問を持ったものです。


あぁそれで、その日はとても暖かな日で。

木の幹のすぐ側で昼寝をしてしもたんです。


目を覚ましてふと根元を見ると、象牙色をした固いものが転がってて。

これ骨やって直感して。

その根元を少し堀りました。


何やら土にまみれた金の糸の束のようなものが始めに手に付きました。

髪や。

そう感じて、その下に埋まっている人を掘り起こそうとしました。


突然感じる視線。

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