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  作者: 赫映
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雛菊の苦悩

晩御飯も食べてみんな眠りについた。

鹿尾菜の目の色が左右で違うことにはびっくりしたけど、話せるようになるまではこの家で育てると決めた。

それより買い物の時。


「もし鹿尾菜を引き取るために私ら三人のうち一人が家を出てって話になったら、真っ先に手ぇ挙げてな。」

「子供は三人でいっぱいいっぱいなんやってさ。前、昭利さんボソッと言うてた。」

「雛菊は別嬪(べっぴん)やし、髪も目も町の人と一緒やしすぐ馴染めると思うねん。」

「うち?うちあかんわ。髪の毛も目も明るい色してるやん。」

「なぁ、雛菊のこと嫌いやから言うてるん違うで。」

「大好きやから、雛菊には町に出て幸せになってほしいねん。」



「もし私が出て行かなあかんことになったら、雛菊、あんたのこと殺す。そしたら子供三人やもん。昭利さんと一緒におれる。」



柚子がいつの間にそんな情熱を持っていたのか。

ずっと側にいたのに全く気づいていなかった。

柚子は昭利さんと添い遂げたいと、ずっと思っていたのか。

その目標のためなら、幼い頃から共に過ごした友ですら敵になってしまうのか。


私は別段この家に執着はないし、町へ出て働いて生きていっても良い。

急すぎて心構えができていないだけだ。


どうしよう。

柚子が怖い。


悩みをなくしたいなら柚子が出て行けば良いのに。

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