魔法判定の結果
魔法のレベルは、1から5の5段階。
レベルが高ければ高いほど、強い魔法が使える。
だが、レベル5まで上げた人は、確認されているだけで13人。
この国だけでなく、世界で13人だ。
これを聞けば、どれだけレベル上げが難しいか、よくわかるだろう。
私としては、せめてレベル3くらいまでは上げたい。
レベルが3あれば、どの組織からでも引っ張り凧だ。
卒業までの半年間で、どこまでやれるか。
自分自身への挑戦である。
「では、判定板を配ります。配られたら、魔力を流すように。」
教師から判定板を受け取り、深呼吸をする。
ふぅ……
いよいよだ。
いざ!!
――
体質変化 LV.1
体型変化 LV.1
――
……………………………………???
え、ちょっと、待って!
え、何これ??
意味わかんないんですけどっ!?
えぇーー…………
魔法ガチャ、失敗。
私が何したって言うのーーー!?
周りでは歓声、落胆、色んな声が響いている。
望む魔法を手に入れた人と、そうでない人の違いだろう。
私は、なんだろう。
落胆ではあるけど、それより混乱が強い。
だって、意味わからないから。
授業で習った魔法の中に、こんな魔法はなかった。
特殊な魔法でも、これは紹介されなかった。
つまり、新種の魔法ということだ。
あれ?
じゃあ、ある意味すごいのでは?
やり方次第で、強くなる系では??
でもそもそも、意味がわらんないよ!?
変化……は、何かを変えるってことだよね。
体質って?
体型って?
そんな言葉、聞いたことがない。
どうやって、この言葉を探せばいいの?
辞書にもたぶん、載ってない言葉だよ。
体は……、身体ってこと?
質は?
型は?
身体なんて生まれ持ったものと、成長で決まるんだよね?
それを変化……変える?
いや、無理でしょ。
神様じゃあるまいし。
多少の変化……食べ過ぎとか、運動とかで変化はあるけど、そういうのは、本人の問題でしょ?
他人がどうこうするものじゃないし、できないでしょ?
本当、なんなのこの魔法はーーー!?
「ニコレッタさん、みんな寮に戻りましたよ。あなたも早く戻りなさい。」
「マダムカナン……」
「あら、どうしました?珍しく弱気になっているみたいですね。」
「魔法についての相談、していいですか?」
「ええ。今は誰もいませんし、いいですよ。」
「体質と体型って、何のことかわかりますか?」
「ふむ。聞いたことはありませんが、言葉から察するに、身体に関係することでしょう。質は……性質かしら?」
「性質?」
「性質とは、物や人が生まれつき持っている固有の特徴や属性のことね。型は……何かの元になる形状とか形式のことね。」
「性質……型……」
「さ、他に質問がないなら、早く帰りなさい。」
「わかりました!ありがとうございます!」
全然わからないけど、これ以上聞けることはなさそう。
こうなったら、自分でとことんやってみよう。




