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Additional Episodes NO.2

  人類の最大戦力であった対機械虫防衛機動重機ライゼインが敗北して姿を消し、入れ替わるように現れた未知の巨人。その登場によって神王寺コンツェルンのある部門が少なからず影響を受けていた。

  ライゼインに代わる新たな機動重機の開発は保留になっており、現状ガンバトラーをリーダーとしてガードロンと数体のサポートロボという戦力によって機動重機隊は活動を続けている。

  GOTの戦力ダウンと連結機械虫の出現もあって、主な任務は人々の救助を主軸としながら、対機械虫世界軍事同盟と未知の巨人の支援をするというものになっていた。


  「駄目です。この半年でガンバトラーにもガードロンにもサポートロボにも影響が出ています。やはりライゼインの抜けた穴は大きすぎて多少のバージョンアップによるマイナーチェンジやサポートロボの追加程度ではどうにも……」


  弱気な言葉で上司に報告する社員。


  「それをなんとかするのが技術屋の腕とアイディアなんだがな」


  腕を組みながらどっしりと構えて部下に解く上司。具体的な提案がないのは本人も困っているからに他ならない。

  この部門が上げる収益は神王寺コンツェルンとしてはスズメの涙ほどの物ではあるが、スズメの涙ながらも人々に貢献するもので、社員は誇りをもって仕事に携わっていた。

  ゼインのデビュー直後から大いに盛り上がり、ガンバトラー、ガードロン、サポートロボの追加、そして機動重機たちのバージョンアップ。なによりライトブースターが開発されたときには三倍の収益を得たこともあった。その理由はライトブースターとゼインの合体によってライゼインという新たな守護者になるということがマニアの心を熱くさせたからだ。


  「あれは技術屋たちの汗と涙の賜物でしたよね」


  社員の男は遠い目で言う。


  「そうだな、あれにはあいつらの魂が込められているといっても過言ではない。失われて一年以上たってもあれがうちの一番の収入源だからな」


  「ライゼインのために作られた特殊サポートロボのゼトラキャノンもカッコよかったっすよね」


  ゼトラキャノンとは変形することで巨大なキャノン砲となるライゼインの最大の質量武装である。初めてA級機械虫戦が現れたときに機械虫に大ダメージを与えるも、自身も致命的なダメージを受けていることが原因で発射の衝撃に耐えきれず大破してしまった。AIの修復は完了しているが、ライゼインが居なくなったこともあり現在は改修計画の段階で止まっており、機動重機隊に再配備されていない。


  「あの巨人らの登場で機動重機たちの影もすっかりうすくなっちまった。だが、だからといってそれを受け入れるわけにはいかねぇ! 新機動重機が出ないなら現状の機動重機をリファインするとかまだまだやることはある」


  「そうですね、それなら以前お蔵入りにしていた1/60のライゼインの企画を復活させましょうか?」


  「そうだな、ライゼイン人気は根強いし、ガンバトラーも玄人には好かれている。ちょっと値は張るがそのシリーズの展開と機械虫の種類も増やしてもう一度市場を活性化させてやるか」


  「そうと決まればバンザイナルトに打診してきます」


  社員の男は自分の頬をピシャリと叩いて気合を入れ、自分のデスクから鞄を掴むと足早に出て行った。


  「もうひと花咲かせてぇ。なぁライゼイン」


  そう、これは神王寺コンツェルンの100%子会社、玩具部門での出来事だ。

  対機械虫防衛機動重機のプラモデルや超合金などの企画と書籍の出版を手掛けている。製造は社外の玩具会社に依頼するため、共同開発となっているが、ロイヤリティーも低く良心的だった。

  そのロイヤリティーも含め書籍の売り上げなども全て機械虫の被害に合って生活に困る人々の支援に使われていた。


  本来であれば新たな機動重機の開発がなされ、ラインナップも充実されていく予定だったのだが、リアルな戦いはアニメのように計画的にはいかず、もはやGOTは最前線を外れているため売り上げが振るわない。


 近頃は社外の玩具会社はこぞってニューヒーローである巨人たちガイファルドの玩具の販売に乗り出している。ガーディアンズは版権を主張できないためその製造販売は版権フリーである。このことが売り上げを低迷させる悩みの種となっていた。


  「あの巨人の玩具が売れても俺らは儲からないからなぁ。バンザイやらココブキヤみたいにうちらも独自に製造ライン作って巨人の玩具を売り出すか」


  このあと、ある出来事で売り上げが爆発的に上がることになるのだが、それはまだずっと先の話しである。

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