02
階段を登りきると、大都市が広がってた。
自分でも何を言っているのかわからねえし、いっそ俺の頭がおかしくなったといわれるほうがまだましだ。
いつだったか、親と一緒に行った『ネズミの国の遊園地』の人が一番多い時間帯みたいな、人人人。
見渡すほどに変人を見つけるといっても過言ではないほどにいろんな格好の人が、殺意まき散らしながら歩いているのは変な気分だ。嫌な空気ではないのだが。
そんな中で、立ち止まるのが迷惑なことだとわかっていても訳の分からなさから足を止めてしまった自分は、つい、受け入れきれなくなって叫んでしまった。
「はぁああああーー!!??」
その声に、周りの殺意が高くなった。充てられる大量の殺意の濃度が増した。
だが、度肝を抜かれて、訳の分からない状況。一種のパニック状態にあった俺は周りのことを気にする余裕は無かった。
「まてまてまてまて、あのゴスロリは煙突ハウスの地下っていっゲホォッ!?」
「なんだ、この人wwうるさいから思わずPKしちまったwwゲホォッだってよ、傑作すぎだろマジww」
「状況確認ぐらい・・・いいだろうが・・・!チャラ男・・・」
「あ?まだ意識あんのかよ。ゴキブリみたいにしぶといなぁww。次会ったら無言で速攻殺してやんよ、雑魚のくせに歯向かうんじゃねえよ」
そして階段を上ったとこから、ほぼ動くことなく茶髪のヤンキーみたいな馬鹿男に絡まれて、即座に腹を強打され、大穴を開けた俺はまたあの地下に戻ってしまった。
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ゴスロリに見つかって喰われないように全力で息をひそめ、必死になってもう一度階段を上りなおした。
先ほどと同じ光景だった。
そして、改めて周りを見渡した。
階段を上った先に見たのはまず、正面のおおきなおおきなビルだった。
上がり切った場所から見る事が出来た範囲の窓には、きっちりスーツを着込んでタバコを吸ってる若い男性が見えたり、窓に背中を預けて会話をしている女性が見えた。
・・・あれ、今、俺の見間違えでなければ、あの男性腕6本無かったか・・・?気のせいか・・・?
そのビルの右側を見てみると、「ブロックヘッド・パーツ工房」という看板の掲げられたレンガ造りの3階建ての建物が立っていた。店の店頭には機械のものと思しきパーツが大量に販売されていたが、明らかに人間のものだとわかる『ヒューマン・右腕から右手まで・5000G・管理状況最良』と書かれている札を見つけたときは唖然とした。
それを長い間見たくなかったので、ビルの左側をみようとおもい、視線をずらすと『接続口』と書かれた看板が打たれたドアの枠組みだけが存在していた。
「なんだ、あれ?」
どんな仕組みなのか気になる。人ごみを縫ってたどり着き、その枠組みに触れると、頭の中に選択肢が出てくる。
≪1.初めてのご利用ですか?≫
「はい」
初めて利用する。
こんな装置は見たことがない。
≪2.ダンジョンに挑んだことはありますか?≫
「いいえ」
・・・そういえば、なんで俺ダンジョン行ってないのに死にまくってんだ。
≪3.地下にいた女性からルールのようなものを聞いていますか?≫
「はい」
PKに関しての教訓と課は聞いたから問題ないでしょう
≪0.あなた は げんじつ に みれん が ありますか この しつもん は いちど だけ です≫
「・・・はい」
まだ、あの漫画のさいごを読んでない。積みまくったゲームもある。
未練?ありまくってるわ!!
町でイベント大半回収したら帰るんだ。
≪5.お疲れさまでした。
ログアウトゲートと、ダンジョンゲートを使用可能とします。
魔力を流し込んでいきたい場所を選択してくぐる事で使用できます。
今後のご利用をお待ちしております。≫
・・・選択したら、なんだかよくわからないが便利な移動手段を使えるようになったので良しとしよう。




