【再臨】最強ヒロイン集結! ~5人のエゴが再会の扉をこじ開けました~
レインは、全身に刻まれた「王の紋章」を限界まで活性化させていた。
「待たせてばかりはいられない。俺が迎えに――」
紋章が、激しい熱量を帯びて狂おしく脈動と跳ねた。
「……っ、これは!? まさか、向こうから……!」
レインが驚愕に目を見開いた瞬間、ゲートが開き、天を貫く黄金の光柱が現れた。
異なる次元に散っていた「5つの魂」が、主の呼びかけに応じるよりも早く、自らの執着で一つの座標に収束した。
――ズ、ゥゥゥゥン!!
大地が震え、空間が薄氷のように砕け散る。
立ち込める神気の中から、まず最初に現れたのは、一切の汚れを許さぬ「潔白の閃光」。
「レイン! もう、二度と離れません……!」
光を切り裂いて飛び出してきたアリスが、誰よりも早くレインの胸に飛び込む。柔らかな体温と、優しい香りがレインを包む。
「――抜け駆けは感心しませんよ」
氷点下の圧を孕んだ声と共に、大気が凍りつく。シュガーが「空腹の蒼光」を纏い、レインの腕を強引に奪い取った。
「先輩の隣は、私の指定席です。……たとえアリスでも、譲るつもりはありません」
「一番長く主様を支えてきたのは、リヴィアだぞ!」
「そうよ! 精霊の導きを無視して自分勝手に突っ走るなんて……べ、別に私は早く会いたかったわけじゃないんだから! ただ、手順がずるいって言ってるの!」
黄金の光と共にリヴィアが、そして新緑の風と共にエルナが、次々とレインを取り囲む。
再会の感動に浸る間もなく、そこは「5人の最強」が、己の愛の正当性を証明するために火花を散らす、美しくも恐ろしい戦場へと変貌した。
最後に、神聖な光を纏った葵が、ゆっくりとレインの前に跪く。手に握られた神刀『叢雲』が、レインの紋章と共鳴し、最も強く、深く、慈愛に満ちた輝きを放った。
「レイン……。約束通り『道』を整えて参りました。……さあ、愛の続きを始めましょうか」
5人の視線が、同時にレインへと集中する。それは再会の喜びであると同時に、「誰が最初に王の口付けを賜るか」という、序列を賭けた聖戦の始まりだった。
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