ここは俺の帝国だ――神の切断命令すら上書き(オーバーライド)し、序列第7位を引きずり出す
上空から放たれた、序列第7位の冷徹な宣告が響き渡る。
「――無駄な抵抗だ。全プレイヤーのコネクションを強制切断する。この世界から消え失せろ」
運営が持つ絶対の「切断コマンド」。
一億人の帝国軍、そして救われたばかりの民衆の身体が、一斉に不気味な青白い光に包まれる。
「な、なんだ……身体が透けて……っ!?」
「強制ログアウト!? そんな、せっかく自由になれたのに……!」
絶望が広がる中、レインは動じない。
隣に立つ銀髪の少女へ、冷静に問いかける。
「アリス。ここは、どこだ?」
「はい、レイン。――ここは既に、運営の管轄外。あなたの意志が法となる『帝国の領土』です」
アリスの宣告と共に、シュガーが楽しげに指をパチンと鳴らした。
「ふふっ、そういうこと。運営さん、悪いけどこの世界の『運営権』は、全部こちらのもの。
あんたらはもう、この世界の主じゃない。ただの『家賃滞納者』なんだから」
【警告:運営側の権限は『支払い能力なし』と判定されました――ログアウト命令を無視。運営アバターからの強制徴収を開始します】
瞬間、民衆を包んでいた青い光が砕け散った。
「な……消えてない! 俺たち、まだここにいるぞ!」
「見てくれ! 運営の、『神の命令』を、レイン様が踏みにじったんだ!!」
地鳴りのような歓声が沸き上がる中、リヴィアが獰猛な笑みを浮かべて一歩前へ出た。
「主様が許さぬ限り、リヴィアの牙からは何人たりとも逃げられぬぞ!」
彼女の放つプレッシャーだけで、空の亀裂がミシミシと音を立てて広がる。
「……ふん、当然の結果ね。神様を気取っていたわりには、随分と情けないじゃない」
エルナが誇らしげに、しかし頬をわずかに赤らめて杖を構えた。
「……さあアリス、さっさとその見苦しい『神様』を引きずり出しなさい!」
「了解。……座標固定。強制実体化を実行します」
アリスが空間をつかむように手を動かすと、空の亀裂から序列第7位の驚愕に満ちた悲鳴が響き渡る。
次の瞬間、逃げ場を失った巨大なアバターが、燃え盛る隕石の勢いで地上へと叩きつけられた。
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