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前編
7月21日。
この日私は20歳になった。
あれから約5年―――。
私は小6から中3まで好きな人がいた。
その人の名前は藤山裕太。
家も近くで仲の良い男友達だった。
そういえばあいつ、どうしているかな…。
ふと目の前にあった卒アルを手にした。
ペラッ―――。
どの写真も懐かしいものばかりだった…。
藤山と会いたいなぁ……。
数ヵ月後。成人式がある。
藤山に会えるかな…?
私はあれから本気で人を好きになったことがない。
もちろん誰かと付き合っていたりしていたが
藤山以上に好きになれなくて長続きはしなかった。
何でだろう…。別に特別な人だった訳ではないのに…。
藤山、もしかしたら彼女いるかも…。
まぁそれでも祝福できる…と思う。
成人式――――。
少し肌寒い日だった。
「梨那〜久しぶり!!」
会場に着くとたくさんの友達に声をかけられた。
「あっ、麗ちゃん!」
私は人ごみの中から中3のころ藤山と同じクラスだった友達を見つけた。
「梨那、元気にしてた〜?綺麗になったね!」
「麗ちゃんこそ!ほんと変わってないね〜」
懐かしい中学の日々の思い出話をしながら歩いていた。
「あっ藤!久ぶり」
「お〜」
後ろから声がした。
私の体はその声に反応をし
脳が理解する前に振り向いていた。
「…藤山……?」
「お前、梶…?」
私はまた恋をする――――――。




