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コルコニア英雄譚

週にニ、三話くらい更新予定です。

滞ることもあると思いますが、宜しくお願いします。

ちょくちょく加筆・修正が入りますが、すみません。




コルコニアと呼ばれる大陸があった。


広く豊かな大地に多くの生命が共生していた。


かつて、西の魔王は大陸を手に入れようとした。


魔王は世界を滅ぼす力を持っていた。


万の軍勢を率いて東へと侵攻する魔王を止められる者はおらず、世界に破滅が訪れようとしていた。


そこに、一人の人間が現れた。


男は愛する人と世界を守るため、立ち上がった。


その男は北の女神から魔を封じる力を授かった。


賢き龍からは魔に抗う知恵を授かった。


そして深き森の妖精からは魔を打ち砕く剣を授かった。


世界に散らばる様々な種族を率いて、魔王と戦った。


いつしか、男は勇者と呼ばれるようになった。


勇者は大陸の半ばまで侵攻した魔王の軍を撃退し、西の魔境へと追い詰めた。


地の底深くに魔王は封印され、世界は平穏を取り戻した。


後に始まりの大戦と呼ばれるこの戦いは、英雄譚として語り継がれていく。


『コルコニア大陸物語』として。



◆◆◆



そんなありふれた物語の世界があった。


物語の主の思惑通り、その後のコルコニアの歴史においても、魔王は幾度となく復活した。


しかし、その度に必ず勇者が現れ、また世界は平穏を取り戻す。


そうやって世界は均衡を保ちつつ、緩やかに変化してきた。


そしてまた、歴史が動き出そうとしている。


主の意図とは違った形で物語が独り歩きし始めようとしていた。


東の辺境での異変。


今はまだそれだけに過ぎない。


しかし、この世界が一歩づつ破滅へと近付いていることに、まだ誰も気付いてはいなかった。


世界の謎を知る旅が今、東の地にて始まろうとしている。




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