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プロローグ

レインボー シックス

 「生き残った者は、死んだ者のためにどう生きるのか」

 

 プロローグ

 

 雨が降っている

 激しい雨だ

 崩壊した建物、割れた窓から吹き込む風

 血の匂い、遠くからは銃声がする

 「…っ」

 息をするだけで胸が痛い

 手にも力が入らない

 視界も霞む

 近くに誰かいる。

 女性だ、濡れた髪、血も顔に付いている

 「…レイさん!」

 俺は意識が薄れる中で目を開けた、

 「…美奈…?」

 女性の目から涙が落ちる。

 「違います…。」

 その声は届かない

 「…また…守れなかった…」

 俺は最後の力を振り絞って手を伸ばした

 「…すまない。」

 「レイさん!」

 雨音だけが残る。

 

 第1章

 アラーム音、もう朝か…

 「…ねむ…」

 できればもう少し寝ていたい。

 そう思うけど起きなきゃならない。

 とりあえず、顔を洗い、コーヒーを入れる

俺の好みは深煎りの苦味の強いコーヒーだ、酸味が強いのもあるが、こっちの方がスイッチが入る感じがする。

 仕事に行く前にとりあえず、軽くバナナとパンで良いか…

 スマホに臨時ニュースが来ていた

 『政府は本日、国際特殊作戦部隊Rainbowの日本国内における正式活動を――』

 『近年、日本国内では武装テロ、国際犯罪組織による人質事件、サイバー攻撃など――』

 画面には質疑応答をしている首相官邸が映っていた。

 「…正式に、ね。」

 昨今、世界規模で相次いでテロが活発化そのため、警察や軍でも対応しきれなくなったので、対テロ専門の部隊としてRainbowが設立、ここ日本でもやっと日本支部ができたわけだ。

 まぁ、正式に承認される前に何回か派遣されて行動していたのだけれど…

やっと承認されたか。

 おっと、もうこんな時間か、今日は新しく入隊する奴らが来る日だった。


 コーヒーを飲み干し、車のキーを取る

近くにはカップルの写真、

 ジャケットを羽織り

 「…行ってきます…」

 レインボー日本支部、承認される前からあるが、公にはできないので国防省の協力のもと防衛設備研究対策本部となっていた。

 でも、今日からは違う…

 レインボー日本支部

 それが正式に認可された。

 俺は、父の影響…いや、訓練のせいで軍に入った。

 その結果レインボーに移動することになった、それも日本に…

 日本が嫌いってわけではないが、妙に平和ボケしてるというか、そこが不思議な感覚だ。

 日本は、母が生まれ育った場所だから正直嬉しい

 本部到着

 なんとなくだが、正式に承認されたせいかみんな少し慌ただしい気がする。

 「お、隊長」

 声をかけてきたのは、

 コードネーム VORTEX。

 神谷 隼人

 彼はパイロット、また様々な車両担当、

 性格は、明るくてうるさい、お調子者、

 ムードメーカーと言ったところか。

 「これ、新しく来る奴らの書類」

 書類を渡してきたのは

 コードネーム SPECTER

 橘 蓮

 分析担当

 自称チームの頭脳

 知識は豊富なんだがやたらと難しい言葉を使いたがる。

 後、少々ナルシスト。

 「サンキュ」

 その後ろからコツコツとヒールを鳴らしてやって来る。

 「あなたちゃんと寝れてるの?」

 そう言った彼女は、

 コードネーム VENOM

 九条 レイナ

 彼女は医療担当。

 その大人っぽい見た目で、男性隊員達からは絶大な人気を誇る。

 少し意地悪することはあるが根は非常に優しく、女性達からも人気がある。

 「別に、大丈夫だ…」

 「その『別に』が1番信用できないのよね」

 コイツはいつも心まで読んできやがる…

 この3人は俺の数少ない同期だ。

 さて、気を取り直してどんな奴が来るのかな?

 ペラペラと名前と写真だけ流し見ていた。

 突然、ある人物の写真を見て思考が止まった…

 彼女は知っている、でも何故、彼女がここに来る…

 「すまないが、総司令のところに行って来る。みんなは先に行っててくれ。」

 そう言い残し、司令室に向かうのだった…

 

 

 

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