第5話「契約」
ケレマ「やっぱり怪しかったじゃんかよ……!!」
カテラーデ「……」
ケレマ「何だよ殺すって……!」
エナド「僕は悪魔を崇拝してる」
エナド「悪魔殺しは弱いやつから潰さないとね」
ケレマ「っ…………」
ケレマ「あああっ!!」
ケレマは感情のままエナドに殴り掛かろうとするが
エナド「"風魔法"」
エナド「"突風"」
エナドがそう唱えると、手のひらから風が噴き出て、ケレマを風で突き飛ばし壁にぶつかる
ケレマ「あが………ッ!!」
ケレマ(悪魔から守るだって……?人間を殺すような真似しやがって…悪魔と何も変わんねぇじゃねぇかよ……)
ケレマ(ああ…もういい…こいつは生きてちゃダメなやつなんだな)
ケレマ「お前は………」
エナド「?」
ケレマ「殺す」
ケレマはそう言いながらエナドを睨むと、ケレマの服が破け、胸に大きな目が出現する
エナド、カテラーデ「!」
ケレマ『あああああああ!!!!!』
ケレマは一瞬でエナドの目の前に出現し、エナドを殴り飛ばす
エナド「っ………!」
カテラーデ (あいつ…まるで………)
ケレマ『ゥゥゥゥ………』
カテラーデ(悪……)
カテラーデ「ケレマ!!実はこれは!!」
エナド「カテラーデ」
カテラーデ「…?」
エナド「任せてくれ」
カテラーデ「………」
エナド「ケレマ」
エナド「君は僕に怒っているね」
ケレマ『ゥゥゥゥ……』
ケレマ『コロスゥゥ…』
エナド「…」
エナド「それをやめることはなさそうだね」
エナド「じゃあ…」
エナド「"旋牙罰衝剣"」
エナドがそう唱えると、手のひらに風が集まり段々と剣の形が出来上がる
これが風を集めて剣を造形する超高難度の魔法だ
エナド「ケレマ」
エナド「君を改めて騎士団に迎える」
エナド「"吠えろ"」
エナドが剣先をケレマに向けると風で集めた剣が崩れ、収束されていた風がとてつもない勢いのまま一気に放たれる
ケレマ『ガ…………ッ』
暴走しているケレマは倒れ、一瞬にして意識が戻る
ケレマ「………」
ケレマ「!」
ケレマ「お前………!」
カテラーデ「ケレマ!今のは違う!」
カテラーデ「団長はただ試験をしただけなんだ!」
ケレマ「は?」
エナド「君がちゃんと戦えるかどうかね」
エナド「安心して」
エナド「悪魔を崇拝してるとか、殺すとか全部嘘だから」
ケレマ「は、はぁ…」
エナド「ごめんね、痛かったかい?」
ケレマ「いや…あんまり覚えてなくて……」
エナド「君…契約したろ」
ケレマ「契約…?」
ケレマ「あっ、しました」
ケレマ「……?」
エナド「それは…悪魔との契約だね」
ケレマ「はい、カテラーデも…そうだって」
エナド「…言ってよ」
カテラーデ「すんません」
エナド「それは危険な力だ」
エナド「悪魔から契約の代償に何か要求されなかった?」
ケレマ「……」
ケレマ「いや…特には……」
エナド「………」
エナド「君の契約の力は危険なんだ」
エナド「自分でコントロールも出来なさそうだしね」
エナド「ひとまず君の課題は、その力を制御しつつ引き出すことだ」
ケレマ「…わかりました」
エナド「それじゃあ、改めてよろしく」
エナド「あと、他にも団員いるからさ」
エナド「紹介させて」




