第1話 「亀裂」
新連載!!!
実は楔の日より前に考えていた作品です!悪魔とか、設定は似たとこありますが、完全なるファンタジー世界です!
第一節「見つめる」
お楽しみください!
【その日、破滅が訪れた】
人里離れた草原に、一つの家が建っている。
そこには1人の少年と育ての親である老人が一緒に暮らしている。
静かに寝ていたケレマは突然、冷や汗をかきながら勢いよく起き上がる
ケレマ「………!!」
【ケレマ・サーガスト 18歳 男性】
ケレマ「………」
じいちゃん「どうした?」
ケレマ「いや…ごめん…」
じいちゃん「?」
ケレマ「それよりも…腹減ったよ!」
じいちゃん「わかったよ」
2人は食卓を囲み、朝ごはんを食べる。
ケレマ「美味かった!ごちそうさま!」
じいちゃん「お前は本当によく食べるな」
ケレマ「食は生きるために必要なエネルギーだからな」
ケレマ「いっぱい取って損ねぇよ!」
じいちゃん「それもそうか」
じいちゃん「お前が赤ん坊の時はまだ小さかったのに、今はこんなにデカくなってくれて嬉しいよ」
ケレマ「何言ってんだよ当たり前のことでしょーが」
ケレマ「18年だぜ?そりゃデカくなるさ」
ケレマ「…じいちゃんには感謝してるよ」
ケレマ「身元も親もわからなくて、名前だけ知ってる俺を育ててくれて」
ケレマ「ありがとう」
じいちゃん「ケレマ…」
ケレマ「くぁ〜っ!恥ずい!外出てくるわ!」
じいちゃん「ああ、行ってこい」
じいちゃん(これは流石に…嬉しいな……)
恥ずかしさのあまり外へ飛び出したケレマは、静かに座り幸せそうに微笑む
ケレマ「あついあつい」
ケレマ「………」
ケレマ(オレも多分…いつかここを出る)
ケレマ(じいちゃんも…1人になる……)
ケレマ(違うな…オレがじいちゃんを1人にするんだ)
ケレマ(でもじいちゃんごめん…この世界への好奇心は止まれないんだ)
ケレマ (ごめん……)
家の扉を開け中に入る。中からはとても美味しそうな匂いがする
じいちゃん「おうケレマ、帰ってきたか」
じいちゃん「ちょうどお前の好きなスープが出来たところだ」
ケレマ「いい匂い…腹減った…」
ケレマ「………」
ケレマ「じいちゃん…」
じいちゃん「…何か話か?大事なやつ?」
ケレマ「うん…」
ケレマ「オレ…もっと外を見たい」
ケレマ「この好奇心を抑えられない…」
じいちゃん「いいじゃないか」
じいちゃん「お前のやりたいように生きろ」
ケレマ「じいちゃん……」
じいちゃん「俺はお前に好きなようにしてほしいんだ」
じいちゃん「あ、犯罪はダメだぞ」
ケレマ「ありがとう…じいちゃん……」
ケレマ「オレ…ちゃんと生きる……」
ケレマ「ちゃんと…しっかり……!」
涙ぐみながら話していたケレマの背後、つまり玄関の方から唸り声のようなものが突然聞こえ始める
ケレマ「…?」
じいちゃん「何かの…動物か……?」
ケレマ「クマ…?」
じいちゃん「ケレマ、火を付けて持ってろ」
ケレマ「あ、ああ…」
じいちゃん「大丈夫、すぐ終わる」
彼がゆっくりと警戒しながら扉を開けると、その場所には2mは容易に超える不気味で恐ろしい人型の生命体が静かに佇んでいた
じいちゃんはその姿に恐れ慄き、動けずにいる
じいちゃん「………」
ケレマ「………!!」
じいちゃん「……ぁ…………」
ケレマ「じいちゃん!!!」
じいちゃん「!」
じいちゃん「な、なんだお前は……」
悪魔『ゥゥゥゥ………』
じいちゃん(まさかこいつ……あの…伝説の……)
じいちゃん(悪魔………?)
ナレーション【かつて、こんな話があった】
ナレーション【悪魔は人間の持つ知恵を手に入れるため、人間を襲う】
ナレーション【悪魔は力があっても賢くないからだ】
ケレマ「じいちゃん……」
悪魔はじいちゃんの胴体を掴み持ち上げる
じいちゃん「うぐ……っ!!」
ケレマ「じいちゃん…………!!!」
悪魔は隠れていた翼を広げると、じいちゃんを抱えながら空に飛んでいく
ケレマ「返せ!!!!」
ケレマは悪魔を追うため、家から飛び出し走る
ケレマ「おいクソ野郎!!!じいちゃんを返せ!!!」
ケレマ「じいちゃん!!絶対助けるから!!」
じいちゃん「ケレ…マ……」
ケレマ(クッソ…!届かねぇ……!あんな高い所にいたんじゃ…どうしようも……)
ケレマ(もう…死んでもいいから…頼むから……)
ケレマ「オレはあれを殺したいんだ……!!!」
???《うーん…お前…》
突然辺りの景色が変わり何も見えない真っ暗な空間になる。そこでは自分が浮いてるのか、地面に足をつけてるのかもわからない曖昧な場所だ
ケレマ《!?》
ケレマ《どこだここ!!》
???《お前…あいつを殺したいんだってな》
ケレマ《そうだよ…だから早く出せよ!!》
???《契約》
ケレマ《あ?》
???《俺と契約しろ、そしたら出してやる》
ケレマ《そんな信じらんねぇくだらんことやってる場合じゃねぇんだよ!!!ここはどこだ!!さっさと出せ!!!》
???《せっかちだな》
???《そんなに俺と契約したいか……》
???《そうだな…じゃあ契約として貰うのは…………》
ケレマ《はぁっっ!!!?》
ケレマ「!」
ケレマ「っ………!!」
ケレマ「さっさと………!!止まれぇぇっ!!!!」
ケレマが悪魔に手を伸ばしたその瞬間、上の服が破れ、ケレマの胸の中心に大きな瞳が出現しギョロッと不気味に動く
ケレマ「………?」
どれだけ時間が経ったかわからない。
ケレマは上半身裸のまま、なぜか血を浴びたまま地面に横たわっている
ケレマ (あれ…オレ……)
ケレマ (オレ…オレ……………)
ケレマ (ぁ………)
悪魔がじいちゃんの頭を食っている瞬間がフラッシュバックする
ケレマ「うああああああ!!!!!」
ケレマ「じいちゃんは……っ…殺された…………っ!」
ケレマ「悪魔に…殺された…………っ」
??「間に合わなかった……」
??「っ……」
??「大丈夫か!?」
ケレマ「……?」
ケレマ「あんた…誰だ………?」
最後までありがとうございました!
これからもバンバン上げてくんでよろしくお願いします!




