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僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
自身の正義
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おやすみ

数日経ったけれど、咲さん凌太さんの拠点は見つからずにいた。


僕たちがあのパーティで咲さんと会ってしまったからなのか、

次に行われたパーティはファンクラブの人たちのみで行なわれていて、内容も秘密でそのシークレットさにもまた惹かれファンが集まっている。


僕たちはSNSで凌太さんの生存を確認する日々が続く。

大一さんが言っていた通り、咲さんのお気に入りらしく変わった様子がない。


僕たちはその反響を見て、少し焦りを感じていた。

咲さんたちの団体がまた凶妖を殺し始めるのではないのかと思っていたけれど今のところその様子は無い。


そのまま芸能活動だけをやっててほしいけれど、そうもいかないんだろうな。


僕たちも色んな人が自然に触れ合う機会を作るため、キキさん犬太さん以外の腹方たちのSNSのアカウントを作った。


それぞれの個性を生かしたものを動画や写真、文字にして載せている。

僕もそれを見るのが楽しくて、早く更新してくれないかなーと待ちどうしく思う。


樂は嫌々だけど、毎日のランニングを配信してリスナーと走ってるらしい。

この間見たけど、樂が延々に無言で画角ブレブレで屋敷付近の森を走って、樂が納得行く所で勝手に切って終わってた。


「これで配信終わります。」みたいな言葉も無しに、ただ配信をONにしてOFFにする。

これのどこがいいんだろう?って思ってコメントを見てみると、一緒に走ってます!とか、吐息が良いとか、朝のBGMにしてますとか色々あった。


たまに樂が配信している事を忘れて走りながら歌ったりするのを待ちわびてるリスナーもいた。


こんな走るだけの配信に朝なのに5000人近く集めてた事もあったから意外と需要があるんだなぁと思った。


みんなが色んな工夫をしてたくさんの人にキャンプの事を宣伝していると予想以上の予約があり、前倒しで6月からやる事になった。


6月は梅雨だから災害が多発する時期でもあるけれど、この一年でたくさんの人の意識を変えないといけないので元はこのキャンプに参加しない予定だった団員も手伝うことになった。


僕もその1人。


本来みんなのように自分1人で飛んで自由に移動できるようにならないといけないのだけれど、僕はまだ習得出来てなかった。

真司も清くんも習得してるから、他の地域の手伝いにもいけるのに僕は誰かがいないと移動出来ない。

それがもどかしかった。


日本全土で6月から8月にかけて始まるキャンプは慰撫団が出来てから初めてで、普段イベント事に参加出来ない臓方はウキウキしてるってせいさんが言っていた。

でも基本は腹方たちが表に立って進めて行くので、こっそり覗く程度だそう。


僕は樂のいる地域に、

絢愛さんは優璃さんのいる地域に、

真司と清くんは叶兎さんのいる地域に、

琥崙さん、嘉蘭さんは引き続き咲さんの拠点探しで参加出来ないらしく、嘉蘭さんが残念がっていた。



腹方の愛芽李さんはこのキャンプには参加出来ないそう。

やっぱりかしらのそばにいたいらしく、

愛芽李さんの担当地域を数珠丸さんが任された。

予約ページでの紹介では愛芽李さんのお爺さんと書かれていた。


慰撫団が一丸となって、この3ヶ月間をかけ抜くことになった。


キャンプの前日の夜。

僕は団地に帰ってある程度荷物をまとめる。


毎日帰るって事は樂に伝えてあるけど、樂も忙しいからきっと帰れない事がある。

だから念のため、数日の服をカバンに詰めていた。


[コンコン…]


虎雅「はーい。」


扉が開き、みんなが入ってきた。


真司「今日はみんなで一緒に寝たいんだって。」


彩晴「だって、2人ともずっと忙しいんでしょ?」


虎雅「でも帰ってくるよ?」


翔馬「ごはんの時はいないんでしょ?」


優馬「さみしいの!」


優馬が僕に飛びついて、翔馬もその後に飛びついてきた。

僕は2人を抱きしめ返す。


真司「だから、みんなであっちのリビング…」


彩晴「ううん!虎雅にぃちゃんの部屋で寝る!」


翔馬「そうだよ!」


と言って、3人が自分たちの部屋から布団を引きずってくる。


真司「狭くない?」


彩晴「狭いのがちょうどいい!」


翔馬・優馬「ちょうどいい!」


虎雅「…分かった!3人は僕のベッドで寝て。真司はソファでいい?」


真司「虎雅にぃは?」


虎雅「床でいいよ。クッションと掛け布団があれば十分。」


彩晴「ダメだよ!」


と言って、彩晴がベッドに横向きで足を投げ出して寝る。

それに合わせて翔馬と優馬が寝そべる。


ちょうど2人分のスペースが開く。


虎雅「寝にくくない?」


彩晴「これでいいんだよ!オレ、たまにこうやって寝るもん!」


僕も!と2人が言う。

そんな寝方で3人は寝ているのかと初めて知る。


少し窮屈なベッドに5人で寝そべり電気を消す。


「「おやすみ。」」


「「「おやすみ!」」」


少し熱い体温が僕の二の腕に伝わってくる。

きっと明日は朝シャワーだなぁと思いながら眠りについた。


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