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僕たちが出来ること  作者: 環流 虹向
自身の正義
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投稿履歴

「「「世永さん!」」」


前を走っていた、絢愛さんと叶兎さん、憲治さんがせいさんの部屋を開け放つ。


世永「遅い!…でも、みんな無事そうで良かった。」


叶兎「無事じゃないです!虎雅の頭、ガンガンって!」


絢愛「そう!ガンガン痛そうだったんです!」


2人は主語を使わず話していき、せいさんが困惑する。


憲治「2人とも落ち着いてください。一回深呼吸。」


スゥー…ハァと2人は深呼吸をしたけれど、話し方は相変わらずだった。


世永「えっと…?虎雅が怖い人に絡まれて、頭打ち付けられたの?」


憲治「その怖い人が、咲さんです。」


世永「え?見つかっちゃったの?」


虎雅「いや…、隠れてはいたんですが…」


と、さっき起こった事を説明する。


世永「ん…?樂は血の匂いがしたの?」


樂「そうだ。」


世永「咲さんも、凌太さんも、俺たちのように法力が混じった血の家の生まれじゃないはずなんだけどな…。」


虎雅「…家系図に書かれていない人とか?」


世永「それは無いと思う。凌太さんは姉ちゃんと同い年で、咲さんはここに入ってきた時からお酒を呑める年齢だったから…50代?」


叶兎「え!?あの美貌で50代ですか?信じられないです…。」


世永「そうだねー…。だから、俺らが知らないはず無いんだよね。」


憲治「よその人と作った子でも無く?」


世永「俺ら見たいな血を持ってる人は簡単に子供作っちゃおうって思わないんだよ。

見える世界が違いすぎるから、生まれてきた子にこの事を理解してもらうために現実離れした生活を送らないといけないからね。」


樂「けど、血を使って人を混濁状態にさせてたぞ。」


虎雅「なんで、僕たちは何も変化ないんでしょうか。」


世永「ある程度、自我を保つ心得を知ってるからだと思う。」


自分の無意識で自我穿通をしてたってことか。


絢愛「咲さんはチームを作ると言ってました。けど仲間と思えない人に誰が着いてくんだろう…。」


樂「その血を使って操るって事じゃないのか。」


世永「その可能性は大きいね。あー…、大変な事になったなぁ。」


「失礼します。」


と、真司と清くんが入ってきた。


絢愛「あれ、優璃さんは?」


真司「仕事です。」


絢愛「そっかそっか!」


真司「この1週間、投稿履歴を遡ってたんですけど拠点自体は見つからなかったのですが…」


と、真司が持っていたタブレットを開き、僕たちに見せる。


真司「このネオン街が1000投稿中の写真で、定期的に出てくるんです。ため撮りだったら衣装がある程度カブると思うんですが、50着以上違うものを着ているのでもしかしたらこの近辺に住んでるのかもと優璃さんと轟と俺で話してました。」


タブレットをのぞくと、5ページに渡って真司たちはそのネオン街の写真をまとめていた。


世永「ネオン街か…。2人ともありがとう。」


2人がペコっと頭を下げる。


憲治「どうしますか?止めるなら勢力拡大する前に止めないと。」


叶兎「そうです。兄さん。自分なんでもやります。」


絢愛「天音さんが待ってる事、伝えないと!」


虎雅「凶妖の動きが鈍い今しかないと思います。」


樂「あの2人の暴走を止めないと、また凶妖が殺される。また悪循環し始める。」


せいさんにみんなで訴えかける。

せっかくみんなが命を張って動物たちの命を助けたのに、また殺されようとしてるんだ。

あの2人が出て行った団員の軸になっていたのは分かってる。

あの芯が強い2人が折れる事が無かったとしても曲げる事は出来るはず。


世永「分かった。けど、みんなはまだ動かないで。ちゃんと姉ちゃんと臓方、ここにいない腹方にも話してからね。」


「「「はい!」」」


世永「ありがとう。じゃあみんな今日は家に帰ってゆっくり寝な。」


せいさんはそう言って、庭を出てその足でかしらの屋敷に向かった。


僕らもその日は大人しく、家に帰ることにした。


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