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1/2の命  作者: ふみお
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一章 結論④

19時になっても史郎は覚醒しなかった。


移植手術は無事に終了したが、最後の意識覚醒。


唯一、史郎の覚醒だけだった。これが予定よりも遅れている。


バイタルは正常値を保っているが、オペ終了後の主治医からの指示通りに主任医師、現場担当医師、

居室担当ナース、看護責任者それぞれが、慌てていた。


移植手術後に、覚醒が悪いと精神的ダメージが残る可能性がある。つまり、術後に不安な気持ちを持ったままでいるために、不安定な気持ちになることが臓器へのダメージにつながる。


術後、史郎の体には、多くの管がつながっていた。恐らく、三日位車いすの状態になるだろう。


しかし、意識が戻らない。


看護師は耳元で名前を呼ぶが、全く目が覚める様子もない。


麻酔は十分に切れていい時間なのに。。。


一人の医師が、集中治療室に運ぶように指示が出ました。

今から、運んでください。


一瞬、ナースの表情が強張った。


一方、伸郎の方は覚醒し、家族と会話をしていた。


少しの時間だが、子供たちに囲まれながらひと時の安心感を得ていたようだ。


主治医をはじめ、カンフアレンスを行っていた。

『どうかな?まだ目は覚めない?』


『はい。声掛けに反応もしません。』


『そうか。。。集中治療室で、二日だね。細部までの様子観察を頼むよ。特に尿が出たら教えて欲しい。』


『はい。わかりました。』


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