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第一話「楽をするのも一苦労」

作者が誕生日を迎え、思い切って投稿してみようと思い

初投稿、初執筆作品ですが投稿させて頂く運びとなりました。


初心者ですので乱文駄文等あるかと思いますが

温かく見守って頂ければ幸いです。


読んで頂いた方が少しでも楽しい時間を過ごせる事を目指し

鋭意執筆致しますので、何卒暖かい応援よろしくお願い致します。


             《《GAME OVER!! 》》


幾度となくモニターに映し出されるコンテニュー画面。


舌打ちの音が暗い部屋に響いていた――


………


……



「……あ~クソゲーだわ。


これはまじで制作陣無能すぎて草も生えないな……ったく。


俺でもこんなクソゲー作らないわ!! ……クソッ!!! 」


<――俺は

こんな人生を送りたかった訳じゃなかった。


……小さい頃は持てはやされ楽しく過ごしてたのに

“あの事件”から全てが変わったんだ。


強盗に入られ両親を失い、俺一人が残されたあの日……


……俺は、友達の家に泊まっていた。


犯人は物取りだったらしいが、物だけ取って逃げてくれたら

俺の両親は今も生きていただろう。


もし今も二人が生きていたら……


……警察やら学校の教師やらいろんな人間に山程質問され

ふさぎ込む事も無かったかも知れない。


ともあれ……そんな山盛りの苦痛と不幸を原因に

俺は不登校気味になり、不登校を理由にいじめっ子達の格好の的と成り

更に不登校が酷くなると言う負のループにおちいっていた。


……当然だが学力は低下し、勉強について行けない事で余計に不登校は悪化した。


言うまでも無く、今では立派な引きニートだ。


……えっ? 引きこもり生活が出来てる理由?


幸か不幸か、両親の保険でなんとか暮らしている状態だ。


生きてはいけるよ……だけど。


……気がつけば何も成し遂げず、何も出来ず

三〇歳の誕生日を迎えた今の俺は、負け犬街道一直線だ。


これから先の俺の人生には夢も希望も無い――>


………


……


 

「ったく……マジでこのゲーム無いわ。


腹立つ……ってか腹減ったな、冷蔵庫になんかあったっけ?


……って何もねえじゃん。


カップ麺すら無いとか……仕方しかた無い、コンビニでも行くか」


<――そうして嫌々出向いたコンビニへの一本道

妙にスピードを出したトラックが

明らかに俺を狙って追突してきやがった。


何でだよ?! ――>


………


……


「何だこの痛み……クソっ……何なんだよ俺の人生は……うぐッ?!


やばい……意識が遠のいて行くの……が……判……」


………


……



「……ん? 何だこの場所?


暗っ! 怖っ! ……って、誰だっ?! 」


<――何故だかは分からないが

気がつくと俺は良く分からない“暗黒空間”に居た。


でも、今俺は“トラックに轢かれた”筈じゃなかったか?


……そんな事を考えながら周囲を見回していると

暗闇の中に一際明るい場所が見えた……かと思うと

其処そこに居たのは美しい黒髪の女。


……女は、俺に気付いた瞬間

ゆっくりと近付き優しい口調で話し掛けて来た――>

 

………


……



「……随分と苦しんだ人生を送った様ですね。


そんな貴方を救う為、今回貴方様に“トラック転生”をおこないました」


「は、はぁ……そうなんですか……って。


えっ? ……いや、あの“転生”って

俺、今トラックにねられ……いや。


俺……異世界に転生させて貰えるって事ですか?

てか、さっきのは“トラック転生”って言うんですか?

もしかして“テンプレ”みたいな物があったりするんですか? 」


<――そう質問攻めにした俺に対し


“あなたの人生を救済する為

今から異世界へと転生をして頂きます、さあ此方へ……”


と、事務的に返事をした。


だが“トラック転生”については全く答えてくれなかった――>


「……ま、まぁ良いか!


俺も“異世界転生出来たらなぁ~”とか思ってたんですよ!

けど……漫画とかゲームの世界だけじゃなくて、実際こういう事あるんですね!


と、兎に角! そうと決まれば早速転生させてくださいッ! 」


「ええ……ですが、先ず

転生先にける貴方の“仕様”を決めなければいけません。


それらを先に設定いたしますので、ご希望をどうぞ」


「おっ、選べる感じか……それなら転生先で最強の存在でお願いします!!

後その……


モッ……モッ……


……“モテモテな感じ”でッ!!! 」


………


……



<――俺の希望は無視されたのか?

と、思う程の静寂が流れた直後――


“そんなに可笑おかしな事を頼んだつもりは無い”


――などと考えていた俺に対し


彼女は、俺が決めなければいけない事を“大量に”羅列られつし始めた――>


………


……



「では、まず身長、体重、体型

年齢、性別、種族およびそれにともなう容姿を。


次に……魔導力および、魔導適性の有無と

物理攻撃力および、物理適性の有無。


更には……血液型や病気の有無、家系、所持品……」


「ど……どんだけ決めさせるつもりだよ?! 」


<――この有様である>


「そうおっしゃられましても……“規則”ですので」


「えぇ……


……めんどくさっ!


ま、まぁとは言えここで頑張っとけば後で楽が出来るって事だよな?


まぁ見た目とかは自分で嫌いじゃないけど

体型は細マッチョがいいかな? 最近お腹まわりが気になってたし……」


「……体型以前の問題かと」


「いじめか? ……転生前、最後のいじめなのか? 」


「失礼致しました……体型は細マッチョですね。


……その他の項目をお決めください」


「う~ん……身長はもうちょっと高かったらモテる気がするし

一七五位にしてくれるかな? 」


「えっと……メートルですか? 」


「……んな訳有るかっ!! 俺は異世界で“進撃”でもするのかよ!?

どう考えてもセンチだろッ! 」


「“フィート&インチ方式”と言う場合も……」


「……此処がもしアメリカならその質問も仕方無いけど

って、兎に角……俺は日本人だッ! 」


「此処は何処にも属さない……って。


無駄話はおしになって下さい……私も暇では有りませんので。


兎に角、残りの項目ですが……」


「お前が始めた無駄話だろ?! ……って、もう良いよ。


……体重は細マッチョにして、一七五センチにした時

自ずとこの位って感じの体重でいいからッ!


あと……年齢は今のままだと色々辛いから、一八くらいにしてくれ。


あっ! ……“さい”な?!

間違っても“千”とか“万”とかにするなよ? 」


「……私がそんなミスをする様に見えますか? 」


「たった今、思い切りやってくれたよね? 」


「そうですか……で、あれば年齢は一八万……」


「おい逆ギレすんなっ! ……俺は某閣下かッ!


一八歳でお願いします……頼むから」


「……年齢は一八歳で、体型に合わせた体重ですね。


設定しました……さてと、残りの項目は……」


「一個づつ説明しなくても何となく覚えたから良いよ。


……性別は男のままでいい

いくら相手がイケメンでも男と“何かしら”をする気には成れないからさ」


「そうですね……そのお顔だとお相手も嫌かと」


「……さっき最後のいじめかと思ってたけど、まだ続くのか。


わかったよ……顔は君が思うイケメンで良いよ。


女性の好みに合わせてみるのも良いかな? って思ってみたり……」


「私が思うイケメンですか……


“ここは俺に任せろ! ”みたいな

勇者ぜんとした性格は凄くイケメンだと思い……」


「いや……“中身”じゃなくて“外見”の話な? 」


「ええ、理解しています……ですが

全てご自分でお決めに成る事が“規則”です。


私には一切の決定権が御座いませんのでご了承下さい」


「なっ……そう言う事は先に言えよッ!

なら、俺の顔をベースにして全体的にバランスを整えてくれないか? 」


「バランスを整えろと言われましても……あっ、良い手を思い付きました。


……貴方様の生前のスマホに入っている“修正だらけの”

貴方様のお顔ではどうでしょうか? 」


「うっ、痛い所を……それで良いよもうッ!!

あとは……種族か。


……人間でいいや、めんどくさいし」


「種族は人間ですね……設定しました。


残りは魔導力および、魔導適性の有無と

物理攻撃力および、物理適性の有無

血液型や病気の有無、家系、所持品……」


「う~ん……魔攻と物攻はカンストステータスで

当然だけど適性もそれに合う様に高くて良さそうかな?


血液型は同じで病気は無しで、家系は……普通の町民の生まれで良いかな。


王族とかめんどくさそうだし……それに一応

バランス的な事を考えると大金持ちとかも嫌なんだよね。


でも……そうなると戦闘力が高過ぎるのもつまらないのか?


……いや、変に苦労する様なステータスで

異世界行ってまで苦労するのもバカみたいだし……どうするかなぁ」


「……では取り敢えず。


血液型はあなたと同じで病気は無し

一般町民の生まれで所持品は無しですね。


……設定しました」


「おい、ちょっと待った……魔攻と物攻が抜けてないか? 」


「その……“カンスト”とおっしゃられましても……」


「……ああ、流石にそれはチートが過ぎるのか~

ならせめて片方だけでもカンストに出来たりとかは……」


「いえ……そうでは無く。


転生先の世界、其処に生きる動植物や各種族達……


……その他諸々を“作って頂いて”からでないと

カンストがどの数値なのかと言うのが……」


「……えっ? 」


「ですから、転生先の……」


「えっ、いや……待って?


転生先って既に用意されてる場所なんじゃないの?

聞いた事無いよ! そんな悪魔の様なセルフサービスッ! 」


「……最初期の転生者様にはこの様な設定項目は無かったのですが

人間と言うのは恐ろしい物で、現世で辛い経験をした人間達が

“自身が一番強く有りたい”と願い望まれた結果……


……既に存在している異世界が全て枯渇してしまいまして」


「何だか“IPアドレス枯渇問題”みたいな理由だな……」


「ええ……ですから枯渇後の転生者様には

ご自分の作った世界で生きて頂く形になっております」


「でも、それって……おかしくないか? 」


「……何がです? 」


「いや、その世界に生きている人間や魔物

動植物から何から全部自分で設定したなら

それはもう作り物でしかなくて……さながら俺ゲームクリエイターじゃん。


……内容全部知ってるゲームをやる様な物でしょ? それ」


「ええ、ですが現世で……


“俺でもこんなクソゲー作らないわ”


……とかおっしゃって居た貴方様なら余裕では? 」


<――この女、顔はとんでもなく美人だが毒舌過ぎてちょっと疲れる。


そもそも異世界転生ってこんなに疲れる物なのか?

それともラノベとかアニメが楽勝に描かれてるだけなのか? ――>


「また嫌味を! ……それはゲームの話だろッ?!

自分が今から生きていく世界が全部自分で考えた物だったら

俺だけすげーつまらない世界に成るじゃないかよッ!! 」


「そう言われましても……“規則”ですので」


「さっきから規則、規則、規則って……お前は役所かよ!? 」


「あら……その発言は私に取って記念すべき百回目です」


「知るかっ!! ……記念するなら何かくれよ!

それこそ“設定が楽になる様な知恵”とかをさぁッ! 」


「知恵ですか……むしろ記念すべきですので

私が祝って頂きたかったのですが……」


「あーもうっ!!! ……はいはいおめでとうございますぅ~!!


どうせなら……“可愛いですねお姉さん”とか

“素敵ですねお姉さん”……とか

百回言われた記念なら良かったのにね~っ!!! 」


<――と、精一杯の“嫌味”を言ったつもりの俺に対し

この女は顔を赤らめ始め――>


「へっ?! ……あ、ありがとうございますっ!

よ、容姿を遠回しに褒められたのは初めてで……」


<――と答えたのだった。


だが、何だろう。


ちょっとだけ可愛い気がする――>


「えっ……あっいや、そのッ!!

ほ、本当に綺麗な人だとはお、思うけどさ……」


「そ、そうですか?!


で……でしたら。


綺麗、と照れながら褒めて頂いた“初めて記念”と言う事で

特別に……」


「特別に? ……あっ! アイデアくれるのか?! 」


「いえ……ほっぺにキスして差し上げますっ! 」


「いいっ?! ……い、要らない訳じゃない!


むしろ嬉しいっ!! ……けど

そう言う事じゃなくて、今は世界観を簡単に構築出来……」


<――と、慌てふためく俺に

彼女は頬を赤くしながらゆっくりと近づいて来た。


そして……次の瞬間

目の前の美女は、俺の頬に優しくキスをした――>


………


……



「あばばばば?!! あwせdrftgyふじこlp……」


「お……お粗末様でした。


では、世界の構築を……」


「……あ、あのッ!


こ、この空間にずっと……君と一緒に居るって言うのは無理なのかな?


俺、初めて女の子に……それも半端無い美女にキスされたからか

何か世界最強とかどうでも良いから……その

き、君と一緒に居たいって……お、思っちゃってますッ!!


……ええ、三〇歳で童貞ですから

そりゃあコロッと行きますよそりゃあ……」


「“規則”がありますので……無理です。


それよりも、早く転生しないと――


“あなたの体が腐り始めてしまいます”


――ですので、一刻も早く設定を終わらせてください。


あなたのそんな姿……私は見たくないですから」


「えっ? ……怖ッ?!

何そのルール怖ッ?! ……じ、じゃあさ!

君が一緒について来て、俺は転生先で君を“道具として使う! ”


……これなら、規則にギリギリ違反しないんじゃないかな? 」


「私の体を道具として!? そんな破廉恥なっ! ……」


「い、いやいやいやいやッ!


……そういう事じゃなあああああいっ!!


君を異世界転生者に良くある“便利道具”的な役割で連れていけば

ずっと一緒に居る事が出来るかなと思っただけだよ!

か、仮にも初めて告白した相手に

そんな酷い事……する訳無いじゃないかっ! 」


「そうおっしゃられましても、私は“規則”でこの場を離れる事が……


……あっ!


この項目……出来るみたいです」


「おぉ! 良かった~ッ! じゃあ、是非一緒に……」


「でしたら、余計に世界を“しっかりと”作ってください」


「あ~……やっぱりそう成ります? 」


「ええ、成ります」


「デスヨネー……けど、どう言う世界にすれば良いんだろう?

一から決めるんだよね? ……テンプレ的なのって無いの? 」


「……一応御座ございますが

テンプレートの異世界は、正直オススメ出来ません……」


「それは何故に? 」


「例えば……オークの顔が男女共に同じ、エルフは男女二種。


スライムは色が違うだけ……その他の魔物も似たり寄ったりで

町民に至っては何処に行っても同じ様な顔ばかりですから……」


「……大抵のゲームだとそんなもんだと思うけどなぁ。


ま、これから暮らそうって世界がそれだと辛いか……」


「はい……これから先、少なくとも数十年は暮らして行く場所な訳ですし

現世にはもう戻れませんから、ちゃんと作って居ないと後々が辛いかと」


「だよな、でもどうしたものか……あっ!


もし可能なら現世の世界にいる人達の顔を持って来て

種族分布に合わせて多少カスタムする感じとか……どうかな?

会った事の無い人や物だらけだし……つまらなく成らないと思う! 」


「……成程、いいアイデアですね!

それなら細かい仕様もほとんど流用が効きますし! 」


「良し! ……なら俺が好きなゲームが好みの世界観だから

その分布図と世界観を参考にして……オーク一割とドワーフ一割

エルフ一割、獣人一割、魔族三割、人類三割って感じで分類分けしよう!


この世界の生態系と地形は

地球と俺の好きなゲームを足して二で割った様な感じで!

後、素材取ったりする為の魔物とかはしばらくするとく感じで良いんじゃないかな?


それから世界観は中世とケルト風のミックスで

魔導力は勿論有った方が良いし物理的な攻撃も格好良いから……


……って忘れる所だった!


あっぶね! ……共通言語は日本語で! 」


「……結構決まってきましたね!

この調子で急いで決めましょう……主人公さん腐りつつありますので」

 

<――そう言った彼女の視線は俺の足元に向いた。


つられて俺も自分の足を見た……何だっ?!

お、俺の足が禍々しい色にっ?!


ヤバイヤバイヤバイっ!! ――>


………


……



「うわあっっっ!? ……腐り始めるの早くないっ?!


てか、まさかとは思うけど

“決めてる最中に腐って終わった異世界転生者”

結構多いまであるんじゃないの?! 」


「新しい世界を構築している途中で、腐って終わった転生者様は

全体の“九七パーセント”ですね」


「……おいいいいっ!!

それじゃ“トラックでねて

甘い言葉で生きる希望与えてもう一回殺した”様なもんじゃないか!!


急ぐぞ……絶対に失敗したくないから急ぎまくる!


……世界の雰囲気とか法律関連は地球の中世期頃の時代に似た雰囲気で構築

飛行機とかは無し! ……でも船はある位が良い!

強い武器は大砲位まででドラゴンとか神話の生物なら大抵は出る感じで!


後の設定項目は!? ……」


「世界の構築状況は九八パーセントです!

急いでください! 急激に主人公さん腐ってますよ?! 」


「うわぁぁぁ! ……あと二パーセントは何が原因なんだ?! 」


「二項目だけです!


……まずは貴方様が添い遂げたい相手を決めてください!

貴方様自身の決めた項目数と同じです! 」


「添い遂げたいのは君だ! ……そのままのステータスでいい! 」


<――俺がそう言い切った瞬間

ほんの一瞬だが時間が止まった様な気がした。


これはもしかして“告白成功”したのだろうか? ――>


………


……



「嬉しいですが……それはできません。


……私はあくまで主人公さんの道具として移動します

早く! 後少しで主人公さんの体が! ……」


「うぅっ……初めての恋が切なくも儚く散って凄く辛い。


けど……そんな感傷に浸ってる暇がないっ!!


なら、ランダムに転生先の女の子から選ぶ感じで!

美人で巨乳! 後、個人的好みで“褐色肌”が良いッ! 」


<――ええ、フラれてヤケに成りましたとも。


“女性を目の前に希望する内容じゃない事位”


言われなくても分かってますよ~だッ! ――>


………


……



「うわぁ……何か引きます。


……でも、確定しました!


ランダムに転生先の女性を選びました……結果を表示しますか? 」


「頼むから引かないでくれ! あと……結果は見たくないッ!

見ちゃうとつまんないし……って、いいから早くッ! 」


「分かりました! ……では最後に改めて

あなたのステータスを決めてください!


……残りは魔導力と物理攻撃力、両者に付随する適性数値だけです! 」


「あ、ああ分かったッ! ……って

考えたら三〇歳で童貞だし……


……魔導適性高そうな気がするから魔導系は全部“最高数値(カンスト)”でッ! 」


<――言ってて悲しい上にドン引きされた。


だが、気にしている暇なんか無いっ! ――>


………


……



「ま、魔導力は絶対に最高数値(カンスト)で!

物攻は全くもって無くても構わないから兎に角急いでくれッ!

こんな所で終わったら、それこそ浮かばれないからッ!!


後……今更だけど君の名前が知りたい! 」


「わ、私の名前ですか?! ……私の名前はマリアです!


っと……出来ました、急ぎましょう! 急ぎ異世界へ飛びますっ! 」


<――彼女マリアがそう言った次の瞬間

俺達の眼前には異世界への扉が現れた。


直後……俺達は

まばゆい光の中へと吸い込まれ始め――>


………


……



「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 」


<――吸い込まれる勢いもそうだが

光を超えた先がまるで“スカイダイビング”の様な状況だった事もあり

高所恐怖症の俺は、思わず悲鳴を上げてしまった。


だが、その一方で……横に居た彼女マリア

まるで“絶叫アトラクション”を楽しむかの様に

声を上げながら陽キャの様に楽しんでいた。


何と言うか……ほんの少しだけだが


俺は……彼女マリアのテンションに引いた>


===第一話・終===

最後までお読み頂き本当に有難うございました。


次話以降もお付き合い頂ける読者様へ

本作は定期的に改稿などを行う事がありますが

物語の変更や設定の変更などは決して行いません。


主には表現方法の変更と成りますので、ご安心下さい。


話数初期、中期、後期と表現方法に何らかの差異が生じている場合は


「ああ、改稿前なんだな……にしても、表記ゆれ凄いな」


若しくは


「ああ、此処完全に誤字ってるな……ま、言いたいことは分かるから良いや」


……と、温かい目で見守って下されば幸いです。


本作への高評価やブックマーク、応援コメントなどを頂けますと

とても励みになりますので、是非宜しくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 朝4時にトラック転生で吹いた、 [一言] 少しずつ読ませていただいてます、執筆頑張ってください。
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