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終わりに

これで終わりです。

長々とお付き合いありがとうございました。

 色々と絡まっています。

 まずは前世。

 真昼となった少女の生きた道筋があり、その傍らで助けることが出来なかったと思い後悔をした沢山の少年少女がいました。

 嫉妬から苛めに走っても無理はないような状況で、懸命に頭を下げる少女、そして傍目から見ても虐待されているだろうに親や妹のために行動し続ける少女のためにひとまず様子見に移った教員と生徒達。

 自殺はなくとも虐待死になるのではと行動に出た妹の周りにいる少年達の友人達。

 保護された後の少女の行方を知らない生徒達。

 だからこその後悔。

 彼女故に行動に出なかったのに、もしかしたらもっと早く行動に出ていたらと言う、友人だからこその悔しさ。

 三十年後、その後悔を乙女ゲームと言った形に昇華したかつての一人の生徒。

 同人ゲームとして販売され、ほどほどにプレイされました。

 そしてどこかの世界で、自分がプレイした乙女ゲームをもっと自分好みにとゲーム会社に就職した転生者が。

 転生者が自分の好みを入れて作り替えられたゲームをプレイしたのが、母親として産まれる前のヒロインの母親。

 中二病を脱しきる前に死亡し転生、記憶持ちなのにと言う鬱憤をため、この世界が自分がプレイした乙女ゲームだと思いこみ行動。

 それ故に歪むことが決定した姉妹。

 姉は気がついて脱出。

 妹は気がつかないまま、前世のトラウマで拒絶されることに恐怖を抱き心身症のきらいがあるまま入院。

 中学入学前後での退院も、無理をしないなら何とか日常生活を送れるという程度なのだが、そもそも母親が病気を違うモノと思いこみで勘違いしているため、日常での注意事項すら守らなかったという方向です。

 歪んだのは母親として子供を守る気がなかった母親のせいというおちでした。

 ヒロインであるはずの妹は、前世で自分を一番否定した母親を求め続けました。

 主人公が覚えていると思った世界のことは、彼女たちがお腹にいるときに母親がぶつぶつと話していたことでした。

 だから穴あき。

 ヒロインがヒロインとして立つことがない世界だったために、実は良く似ているだけの、これまでもどこかで重要なことが成り立たないままで進んできた歴史の果てという世界でした。

 他の世界で物語として語られる人物や出来事がこの世界ではあり、しかし肝心の主要人物がかけていたり、成り代わろうとした人物がいた世界という設定。

 だから強制力もほどほどにしかないために逃げることが出来、本来攻略対象だった少年は産まれたときから女性だったという感じで変化あり。

 多分彼らが高校生になったとき、ヒロインに成り代わってハーレムーと言う転生者かトリップ少女が現れるのではないですかね?

 ヒロインも攻略対象者も欠けていますが。





 オマケとして登場人物達


佐伯 真夜 さえき まよ

ヒロインの双子の姉

五歳の時に妹と一緒に幼稚園で熱を出してひっくり返り、その影響か前世のようなモノというか、乙女ゲームの様な物語の内容を理解した。

その後足掻き、状況脱出。

しかし時折ゲーム主要キャラクターと思われる人物達と知り合う。


佐伯 真昼 さえき まひる

ヒロイン

五歳の時熱を出し病気発覚。

中学入学頃には病気は治る予定だったが、治ることはなく小康状態だった。

しかし治ったと思いこんだ母親により中学に前情報無く入れられ、高校もゲーム通りの所を受験させられる。

以前のスペックが高かったために、自分の身体の現状を理解できていたのも相まって、中学はそれなりに穏やかに過ごせたが高校は心身が拒絶し受験後体調悪化で入院する。


上条 祀 かみじょう まつり

真夜の通う女子校の先輩。

ファン多し。

ゲームでは攻略対象者の婚約者であったが、実際は攻略対象者の兄妹が彼女の婚約者候補であった。

彼女が選び、結婚した相手が後継者なのだが……


高倉 勇治 たかくら ゆうじ

攻略対象者の一人、学園の一匹狼。

テストは上位だが単位はギリギリ計算して授業をさぼる、女性に対しての態度が非常に悪いが、家の財力と本人の顔のおかげで大変モテる。

ゲームでの孤高のカリスマ性は見あたらず、なんだか非常に残念な様子しか見えない。


柳 六花 やなぎ りっか

ゲームでは少年だったはず。

中学入学と同時にデビュー作販売した。

非常によく売れるライトノベルと普通な販売数の児童小説を書いている。


佐伯 義崇 さえき よしたか

父方の伯父。

歴史小説作家として一応食べて生けているけれど、本人文筆業全般とか言ってる。

姪っ子可愛い。

後輩の柳は面白いので構い倒したい。

本来二番手としての立ち位置にいるのが上手いが、モノを書く魅力にとりつかれて、一番最初の読者になってくれた長男の後押しで作家として持ち込みしていてのデビュー。


花鶏 藍 あとり あい

攻略対象者のカフェマスターだったはず。

現状は記憶持ちの転生者で、他のゲームの攻略対象だった青年を落として親友兼恋人というか愛人。

店兼自宅は恋人が用意してくれた籠である。

実はゲームの元になった事態の時、姉の友人の一人だった。


佐伯 真子 さえき まこ

母親

実は転生者で、『私と貴方の仮面』の内容を知っていた。

妹を溺愛したのは自分のため。

優しい母親という役割によっていた部分がある。


佐伯 礼夜 さえき れいや

父親

母親に一服盛られて既成事実を作られ、妊娠したから結婚しろと駆け落ち紛いのことをさせられた、押しの弱い研究者気質。

家族は大事で、自分が理想とする家庭と異なる現状に困惑し、それでも皆がそれぞれに幸せであればよいと気を配る。

自分の奥さんがおかしいと言うことに薄々気がついてはいたが、真昼が母親に依存していたので引き離すことを戸惑っている。


同人ゲーム制作者

元々姉妹の幼なじみ。

ほぼ放置状態だった姉を家がお隣と言うことを利用して家族でこっそりと面倒を見ていた。

掃除洗濯がほぼ放置で、食事もお金を与えるだけという状況を知っていた。

中学に上がる頃に妹が退院し、勉強を姉と共に教えたりしていた。

甘やかされることになれすぎた妹は、勉強を嫌がり宿題を姉や彼女に押しつけていた。


皮肉を込めてゲーム内での逆ハールートは、日々の選択肢(勉強・運動・自分磨き)を全て『姉に教えて貰う』にすると入れるようにしていた。

ゲーム内のヒロインに友人は存在しない。





本来短編の、一話完結でした。

続きを、と言われて考えていたら先輩が行動開始しました。

先輩の話を書き終わったら、母親と妹の話が書き上がりました。

母親の話で、この世界に転生者がいると言うことを初めて知りました。

妹の話を書いていて、彼女の前世がゲームの元になった中心人物だと知りました。

さて、母親と妹の前世は別々の世界だぞ?と疑問に思っていたら花鶏さんが出てきて別々の世界でその世界は転生者が繋いでいるのだと暴露してくれました。

そして花鶏さんは、この世界は転生者やトリップで現れる者が多くて、意外に犯罪発生率が高いんだよーっと囁いてくれましたが、そこまでは書ききれませんでした……

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