表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/100

飽和食塩水の逆襲。……あるいは、肝(エンジン)と潮(ミネラル)の絶対領域

「……ふにゃぁぁ……っ!! 甘い! 甘すぎますわ!! 脳のシナプスが全部キャラメルソースに書き換えられてしまいますわぁぁ!!」


愛の告白という名の「糖分テロ」に耐えかねた私は、ついにブチ切れた。

私は、フェリクスが差し出した「愛の誓約書」をひったくると、それを丸めて口に放り込み、……飲み込まずに吐き捨てた。


「フェリクス様! そして皆様! 軟弱ですわ! 人生の『ナカ(本質)』は、そんな砂糖菓子のような言葉コードにはありませんわ!! ……いいですか、真理とは……**『苦渋(苦み)』と『塩分(厳しさ)』**の中にあるのです!!」


私は、空中要塞の残骸から「巨大なフラスコ」と「高純度・岩塩」を取り出した。そして、隠し持っていた「深海大イカの肝」を、……45歳の職人おっさんの形相で捌き始めた。


「……見せてあげますわ。……甘えを一切許さない、……**『飽和食塩水・重合体ハイパー・ソルティ・シカラ』**を!!」


【究極の塩辛:浸透圧による脱水プロトコル】

Π = iMRT


(Π: 浸透圧、i: ヴァン・ホッフ係数[電解質濃度]、M: モル濃度。食塩濃度を飽和状態にすることで、肝細胞内の余計な『甘え(水分)』を強制排出し、旨味成分を極限まで濃縮する)


「リ、リリアーナ様!? 空間の塩分濃度が急上昇しています! 私の眼鏡のレンズに、塩の結晶(デバッグ跡)が固着して前が見えない……っ!!」


「……ふにゃぁぁ!! ……まだですわ! ここに、……三年熟成させた**『カピカピの鰹の肝(酒盗)』と、……『化学調味料(アミノ酸の暴力)』**を……ドロップ(投下)!!」


【呈味成分の相乗効果:イノシン酸×グルタミン酸】

Synergy = (I + G)^n

(I: イノシン酸[カツオ]、G: グルタミン酸[イカ・調味料]。これらがマージされることで、味覚の受容体は物理的に破壊され、脳は強制的に『酒を飲め』という命令を出力する)


「……完成しましたわ。……**特製:おっさんのアルティメット・ソルト**ですわ!!」


私が差し出した、どす黒い茶色の「塩辛」から放たれる圧倒的な『塩気』のプレッシャー。

一口食べた王子と兄様は、一瞬で「甘い表情」を失い、喉を掻きむしりながら叫んだ。


「……っ!! ……辛い!! ……喉が、……喉が焼けるような砂漠ドライだ!! ……酒だ! 早くホッピーのナカを……、……いや、……火の出るようなウォッカ(原液)を持ってこい!!(王子)」

「……妹よ、……これは……、……これは『人生の苦み』そのものだ……っ!! 日本酒の辛口を、……樽ごと持ってこぉぉぉい!!(兄様)」


甘い告白で生産性を失っていた貴族たちが、塩辛一口で「酒を飲まねば死ぬ」という、前世の居酒屋の亡者のようなアクティブ・ユーザーへと覚醒した。


「……あら、……あらあら……。……この、……一切の妥協がない『肝の臭み』……。……最高に……、……最高にハードボイルドだわ……っ!! ビールじゃ足りない、……ウィスキーのストレートを、……チェイサーなしで注ぎなさい!!(元帥ヒルデガルド)」


熟女たちも、甘い美容から「酒飲みの化け物」へとトランスフォーム。

会場は、ピンクの愛の世界から、一瞬にして**「度数40度以上の蒸留酒が飛び交う、ガチの立ち飲み屋」**へと変貌した。


「……ふにゃぁ。……これですわ。……この、……『喉が焼ける感覚』こそが、……生きてる実感ログですわ……」


私は、フェリクスの喉にホッピー(ナカ9割)を流し込みながら、塩辛を舐めて、最高の「職人の笑み(おっさんの顔)」を浮かべるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ