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異世界転移!?一般女子ゲーマーが死にゲー高難易度虫ダンジョンの主人になりましたが、少しゲームジャンルと違うような?  作者: 吉田 亜蓮
第四章 人間の国

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月夜の戦い 後編

 ハイドは蜘蛛の魔物に連れられ、空間の裂け目に入ると、その先では、槍を持つ魚人が2本の斧を持ったピンクのドレスを着た女と戦って、その隣には、4匹の蜘蛛の魔物と男が戦っていた。


「助けて欲しいってそう言うことか」


 蜘蛛と戦っていた男がハイドに気付いた。


「仲間を呼ぶとは、この頃の魔物は奴隷より賢いようですね」


 メビドゥース家には何かあるって知ってた。けどよ、妹までも戦えるのかよ、しかも、あの男の眼、俺と同じ、魔眼持ちだったのか、こいつのは、相手を石化させるか、俺の鑑定眼じゃ、ギルドマスターほどの精度じゃないから、より詳しい詳細はわからないしな。あいつの魔眼発動のトリガーはなんだ、目を合わせたら、いや、自分が見た範囲が石化か?


「助っ人は即退場してもらいましょうか」


 エビィの目が光った。


「そう言うことか!!! 炎球ファイアーボール!!!」


 ハイドは炎球ファイアーボールを飛ばした。すると、炎球ファイアーボールは石へと変わった。


「お前、眼から魔力を飛ばしている。そうだろう」


「おや、貴方の前では、初めてこの眼を使ったのですか、どうして、見破られたのでしょうか。やはり、僕の情報が漏れている。と言うこと、早急に対処しないといけませんね」


 エビィは今まで余裕のある顔つきであったが、真剣な顔となり、蜘蛛達の攻撃をするり、するりと避け、ハイドとの距離を詰め始めた。


「貴方は魔法使いなら、接近戦は苦手ですね」


 石のナイフを服の袖から取り出し、エビィはハイドに切りかかった。


 ハイドは魔力壁で防御して、反撃した。


風球ウインドボール!!!」


 エビィは本来目には見えない放たれた魔法をかわして、魔力壁に何度とナイフで切りつけた。


 エビィの動きは一度、二度と、攻撃の回数を重ねる毎に速くなっていった。


 こいつ、どんどん、速くなってきている。ましてや、魔眼のせいで、魔力壁が石にされて、視界が悪い、俺が動き回らなくちゃ、いけない。くそぉ、俺がここまで押されるとはな、主に笑われちまうじゃねぇかよ! 蜘蛛ちゃん達にいいところを見せないとな!!!


「風の精霊!シルフィード!!!」


 ハイドは風の精霊を呼び出した。


 風の精霊の姿は、センチ程の小さな女性に虫の翅がついていた。


「精霊使いでしたか! 精霊の作品はありません!是非!僕の作品にしたいですね!!! そう、タイトルは、囚われた精霊」


 呼び出されたシルフィードはエビィを後方へ吹き飛ばした。つかさず、ハイドは魔法を放った。


風球ウインドボール!!!」


 吹き飛ばされたエビィは体勢を崩し、風球ウインドボールが直撃したかと、思われたが、ラスの斧が風球ウインドボールに当たり、エビィには魔法が当たらなかった。


「ラスありがとう」


「もう!エビィったら、当たってたら、私の大事な絵の具になる約束できなくなっちゃうじゃない。ん?いや、当たってくれた方が、早く絵の具にできたけど。まっ、約束しちゃった訳だし。って、このビリビリウザい!!!」


 ラスは糸を引きちぎった。


『アノ、オンナ、トッテモ、ジョウブ、シカモ、カキリキ、ネルガル、ドウスレバイイ』


『ネボスケが連れてきた奴も押されてるし、こうなったら、もう、選択肢は一つしかない』


『ソレハ、ナンダ?』


『逃げるんだよ。 今の俺だけじゃ、こいつら倒すのきつい!!! アニエス、ごめん!!! ネボスケ!!!逃げられるか!!!』


『逃げれるよ!!!でも、石になった仲間を運ぶ時間が、あるか、どうか、わからない』


『ナカマ、オレガ、ハコブ!』


『ヤ、ヤ、ヤーーー!!! オジサン、エンゴスル! ヤー!!!!』


「魚人の絵の具は何色になるんだろう! 海のような青! それとも、私達と同じ、赤!!! それとも、緑! いいえ、黄! もしかして、紫!!! あぁーあぁぁあー!!!! なんだろう、どんな色なんだろう! でも、私は…………。赤がいいなぁっ!」


 ネルガルは攻撃の手を止め、相手の攻撃を受け流す事にした。


「あれ、あれれれれれれれ!!! もう!諦めちゃったの!!! 私、楽しくなってきたのに、これじゃあ! 今までの絵の具と一緒じゃない!!!」


 ラスは攻撃の手をより一層強めた。


『今なら、行けるよ!!!』


『よっしゃ、おっさんの方にゲート作ってくれ!』


 ネルガルはサーフボードを作り出し、それに乗った。


 ラスは急に現れたサーフボードに驚いた。


「何それ!? 何それ!? 凄い!凄い! 水が波がでてる! 何それ!何それ!!! 私も乗りたい!!!」


「俺用だからな」


 ネルガルは大波を作り出し、ラスを大波に沈めた。


 ラスは波に体を少しだけ取られたが、彼女は変わらず、エビィとハイドがいる方向へ逃げるネルガル目掛けて斧を飛ばした。


『ネルガル、アブナイ』


「ほらよっと!!!」


 ネルガルは槍で払い、斧を落とした。


「マジかよ、水の中なのに、あんな勢いで飛ばせるのかよ」


 ハイドの風の精霊が石にされた。


「今日はとっても創作意力が湧く日だ!!! 美しい作品がもう! 3つもある!!! さぁ! 貴方も僕の作品にまりましょう!!!」


「くそぉ! あいつから取り上げた精霊弱いだろ! 仕方ない、大精霊を、って! なんだあれ!!!」


 上に板のような物に乗っている魚人が大波を連れてこちらに向かってきていた。


「なんと、彼は波を生み出せるのですか!!! いい!!!いいです!!! 決まりました!!! タイトルは、海の戦士!!! 良い!!!」


 エビィは魔眼の範囲を極限にまで広げ、ネルガルと波を石に変えようとした。が、波の中に妹がいるのが見えた。


「ラス!!! 仕方ない!」


 エビィはネルガルだけを石に変えようとした。


 ネルガルはエビィの前に波を作り出し、その波は石となった。


「ふぅー、危なかった」


『ネルガル、今だよ!!!』


 ネボスケはいつの間にかハイドの側で空間の裂け目を作り出し、ネルガルはハイドと子蜘蛛達を波と共に空間の裂け目に押し流し、エビィとラスから逃げたのでした。

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― 新着の感想 ―
戦略的撤退!情報を持ち帰ることは次に繋げることが出来るし、相手に対しての牽制にも繋がります。 と、上手い事言ってあげたから次は死に物狂いで頑張るのですよ。 敵が逃げ出す前にね。
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