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青龍連想ゲーム

青龍連想ゲーム


世界の中心に立って

今僕はこれを書いている

中心にいる必要がある

そんな詩です


僕の立っている場所から

真っすぐ東へ向かっていくと

そこに青龍がいるらしい

そうだ、ファンタジーなんかにもよく出てくるあの青龍だ。

そうさ、ここから真っすぐ東に行けばいるのさ。


「本当にそうなの?

だって青龍ってお話の中にしかいないんじゃあないの。」


ああ、本当さ。

青龍の見ているのは、もう何十年と変わらない森で、

でも森が変わらないなんてありえないんだ、間違いなく森は変わってきている

変わると言えばこの前ここいらを治める領主が変わったね、

領主といえばファンタジーのようだろう、そしてファンタジーといえばドラゴンで、

ドラゴンといえば青龍だ。


「あなたは青龍を見たことがあるの?

私もいるとしたら見てみたいなあ。」


うーん、残念ながら僕も見たことはない。

聞く話によると、

青龍は青くて、絵に描かれるとおりの神々しい竜であるそうだ、

僕も一度見てみたいものだ、

だけど僕ごときの短い一生の間に見られるとは思えない。

だから想像するんだよ、青龍が空を舞うところを。

青く青くメタリックに

それでいてどことなく気持ち悪く、

ぬらぬらと光るうろこ、

朝日を一身に背負って、日の出を遠い国から連れてくる。

反射なんてさせない、かっこうがわるい。

四神だから、すべて受け止めて光を自分のものとするんだ。

そうだ、青龍は咆えるんだろうか、咆えるとしたらどんな美しい声で咆えるのだろうか。

きっと若々しくて、木々の芽吹きのように苦しくなく、

ため息のように自然にこぼれる声。

ため息は幸せを逃すというけれど、

青龍はそれでいいのかもしれない、

自身の幸せを春の風として、

世界に目覚めの喜びをもたらすんだ。

誰にだってとても素晴らしい目覚めはあるだろう。

夢がハッピーエンドを迎え、太陽がタイミングよく登ってくる。

そんな日は、青龍がため息をついたと思おう。


「いいわね、青龍のため息。私も明日使ってみよう。

あなたって面白いこと考えるのね。わたしもそんな想像力が欲しいわ。」


へへ、照れるね。

だけどひとつ訂正があるんだ。

これは僕が考えたことじゃなくて、本当に起こっていることなんだ。

少なくとも僕はそう思っている。


まだ暗い夜だけど、確実に朝は近づいている。

黒は少しづつ追い払われ、正義と生命と幸せの朝がやってくるんだ。

光はまだ眠っているが、じきに青龍の声で目覚めるだろう。

そしてぐんぐんと上昇するのだ。

青龍に引っ張られ、世界に朝をもたらすべく。

むこう、真っすぐ東の山から、朝のひかりの矢が一斉に放たれる。

それはどんなものも貫き通して、君のまぶたを射すでしょう。

そしてあなたは、目覚める。

目覚めが、朝が君にとって素晴らしいものか、絶望かは知らないが、

朝はやってきた。

暗い夜はもうない。

ひとまず怖いものは去ったのだ。

そしたらまた、青龍は自身の棲む森へ帰っていく。

町が影を脱いで、羽を広げ目を覚ます様子を

ツタのように光がビルや家々にのびていって絡みつくさまを、

君が背伸びをするところだって、

その大きな若々しい目で見守るんだろう。

いつも朝日をうけるから、

青龍は何時まで経っても老いることはない。

いつまでも、少年のままあるのだ。


「きゃ、けさのおおあくびも見られてたのかしら。恥ずかしいなあ。

ところで、青龍は昼間どうしているの。

夜は仕事のため眠っているとしたって、

昼間だってずっと眠っているわけではないでしょう。」


そうだな、彼は朝早い仕事が終わると、

ずっと昔に滅びた術を使って、人に化けるんだ。

まだ小さい少年になるのだ。

それからどうするかというと、漫画を買いに行くんだ。

今日は少年ジャンプの発売日だからね。

相変わらず休載続きの漫画に顔をしかめたり、

熱い展開に燃えたりするんだろう。

読み終わったら、お菓子を買いに行く。

彼はお菓子が好きそうだ。

でもちょっと背伸びしてミントガムなんて買って

後で後悔しそうだね。


「へえ、青龍がガムを買うの?不思議ね。

どこかのスーパーで会えるかしら?」


そうかもしれないね。きっと東のほうにあるスーパーで会えるよ。

だからほら、行ってみてごらんよ。


「うん、行ってきます!

じゃあね、また面白いお話聞かせてね!」


・・・

本当のことなのになあ。


世界の中心に立って

今これを書き終えた

目の前では年齢の見分けがつかない男が、

座りこんでなにかなつかしいものを見るように

目を細めて東を見る


また夜は来るけれど

朝もまためぐってくるから


何言うとんねんこいつ。

ほんま何言うとんねん。

なんや、お話仕立てにするならちゃんと説明っぽいのいれろや。

描写だけで終わってもうてるやんけ。なんやねん関西人でもないのに関西弁つこうて。関西の人に怒られるで。あきまへんな。

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