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おじさん、ありがとう~♡

亥・子の章、更新いたしました。

 会議の流れで、街の人々は呪いに近い病にかかっているという結論になっていた。無論、ゲームの中では病原菌やウイルスなどの概念はなかったばずだった。他のゲームでは、ウイルスに感染する描写がなかったわけではないとメリーナは心の中で納得する事にして、考えをまとめていた。

「病なら聖魔法の浄化でなんとかできないのかな?」

メリーナが皆に質問する。

「浄化魔法ですか?」

そう答えて、サンテラが少し考えこんでいると、隣でアニラが声を出す。

「ピュリファイになりますね」

全員がアニラに注目するとアニラが言葉を続けた。

「伝説の魔法の類いです。大賢者と呼ばれるものが使っていたと一族に伝わってました」

メリーナはシンダラに顔を向けて話しかける。

「明日早朝にでも、私と一緒に学園へもう一度戻って。学長に聞いてみてみたいの、学園に「ピュリファイ」を使える人がいないか?いなくても何処かで使える人を知らないか?って」

シンダラはニヤリと笑い、うなずきながら答える。

「確かに、主ならピュリファイを使えるようになる可能性が有りますな。夜間でも大丈夫です、これから出発しましょう」

シンダラに背負われメリーナは再び学園へと舞い戻っていった。



夜間警備の門番のおじさんに挨拶を済ませると、まだ明かりがともっている学長室でメリーナはドアノッカーを鳴らす。

「夜分ごめんなさい。急ぎで調べたい事が有ったので・・」

メリーナが声をかけると部屋からポーラ学長が返事を返してきた。

「メリーナお入り、学園に戻って来た気配は感じていたよ」

「学長、突然すみません」

そう言いながらメリーナはシンダラと共に学長室に入っていった。


「そうかい、「ピュリファイ」が必要となって来たんだね」

「そうなんです。何かご存じありませんか?」

一通り学長に説明すると、学長は少し困ったような顔をしながら答えた。

「個人情報になるんだけど、しかもお前はピュリファイを自分の力としようとしているんだからね。まあ人命救助がかかっているんだから、私も一緒に行ってお願いしてやるよ」

「え、学園に居るんですか?ありがとうございます」

「ついておいで。私も出来る限りのことはしてあげたいしね」

ポーラ学長に連れられて二人は学長室を後にした。



「ここは・・」

「そうだよ、職員住宅だ」

「でもここは・・」

「そうだよ、カイラ達の家だよ」

ポーラは驚くメリーナを引き連れてドアノッカーを鳴らした。

「私だ。夜分で悪いが急用なんだ開けて遅れ」

ポーラが声をかけると、しばらくすると扉が開いた。

「おや、メリーナ?シンダラ?まさか、この時間に夜食を作らされるのかい?」

扉越しにカイラは二人にからかう様に言葉をかけた。

「おばちゃん!違うの、他の用事できたの」

真に受けたメリーナが言い訳をしていると、ポーラが声をかける。

「旦那の力を借りたいんだよ」

その声にカイラは真剣な表情になると家の奥へ下がっていった。


御者のおじさん、「エルド」が奥から出てくるとポーラが静かに頭を深々と下げ告げた。

「賢者である。貴方の力をどうか、このメリーナに分け与えてはくれないか?」

エルドは、しばらく沈黙した後にメリーナを見つめながら声を出した。

「ポーラ学長、いやポーラ、この子に全てを託す。そう言う事ですね」

「そうだよ。新たな英雄達に力を貸しておくれ」

ポーラがそう言うとエルドはうなずいた。


「メリーナ、思いっきり抱きついておあげなさい」

ポーラがそう促すと、メリーナは大きな声を上げてエルドの懐に抱きついていった。

「おじさん、ありがとう~♡」




お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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