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えぇ~と、食べてね♡

申・鳥・戌の章、更新いたしました。

 弁当を夢中で食べ終わった後、メーキラは再び満足感と幸福感に酔いしれていた。

やがて、猿人達の喧騒の音が耳に入ってくる。

(そうだ、ここにのんびり座りこんでる場合じゃない!偵察相手が目の前にいるんだ!)

しかも、無意識に弁当を食べるために人化してしまっていた。

その時、目の前に特徴的な可愛い小鼻にサクランボの様な唇、絹のように滑らかな長いブロンドヘア、アクアマリンの様な青い瞳をした少女がいきなり後ろから顔をのぞき込んできた。

「お腹いっぱいになりました?ライスコロッケならもう少しありますよ」

その少女は屈託のない笑顔を向けてライスコロッケを差し出してきた。


「メリーナ・フレヴァリ・・?」

思わずメーキラは問いかけてしまった。

「はい、そうです。今は赤髪の方じゃないですけど」

目の前の少女がインダラを倒し、サンテラ、アニラ、シンダラを懐柔した人物だとはとても信じられなかった。

「わたしも洗脳されるのか・・」

その言葉にメリーナは少し驚きながらも答えた。

「洗脳じゃないと思っているんですが・・、例えばあなたが拘束され囚われている状態でサンちゃんの様に自死を選びそうになったら、わたしは無理矢理その呪いの様なテイムを上書きしちゃうんじゃないかと思いますけど。で、それで・・えぇ~と、食べてね♡」

困ったようにそう言うとメーキラにライスコロッケを手渡し戻っていった。


「呪いの様なテイムか・・」

再びライスコロッケを口にしながらメーキラは考え込んでいった。

そして、ライスコロッケを食べ終えた時、今度は前からサンテラが歩んできた。

「わたしをどうするつもりか?」

メーキラの問いかけにサンテラは答える。

「どうもしないさ、拘束なんかしたら自死を選んでしまうからな私の様に・・」

「わたしもそうなるのか?」

「そうだな、自分の意思ではない意志によってな。あの時のメリーの表情は今でも忘れられない・・恩人だよ」

「わたしも総帥にテイムされているんだよな」

「おそらくほとんどの十二魔将がいつの間にかテイムされている。多分例外はインダラ位だろう」

「あいつにはドン引きしてたんだよ。もともと、まともじゃなかったからな」


そこへ二人の元に、アニラも歩んできて話しかけてくる。

「私は気心知れたサンテラの処分も命じられていた。命令にどんなに逆らおうとしても逆らえなかった」

横でサンテラもアニラを見つめながらしみじみと、さらに口を開く。

「組織を裏切ったり逆らう行為に恐怖を感じていた」

「今では、鎖じゃなくお守りを首に下げている様に感じているよ」

アニラも語りかけ、メーキラを真剣な眼差しで見つめながら彼女に判断を促していた。

「組織は裏切れない。でもでも・・」

そう言いながらメーキラの手は細かく震えていた。


シンダラが再び赤髪のメリーナを伴って戻って来て口を開いた。

「どうやら決断できたようだな。お前は優しすぎる、だからこそメリーを受け入れてくれ」

メリーナは今度も優しく微笑むとメーキラを包み込む様に抱擁し匂いを嗅ぐ。

「メリーチェンジ!」

そう叫ぶとメーキラへと変身する。そして二人は黒い光に包まれるとやがて光は消え、メリーナは元の「特徴的な可愛い小鼻にサクランボの様な唇、絹のように滑らかな長いブロンドヘア、アクアマリンの様な青い瞳」のメリーナに戻り優しくぐったりとしたメーキラを抱き寄せ耳元でささやいた。


「メーちゃん、これからはずっとみんなと一緒だよ。よろしくね♡」




お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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