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逃した魚は大きかった?

PVが1000を超えました!パチパチ(*'ω'*)

それと初めて評価頂きました。かなりうれしいです(^^♪

評価や感想、レビュー等は私のやる気と作品の向上につなげていきたいと思いますので程々に頂けたらと思います。

これからも宜しくお願いします。では....


~前回のあらすじ~


シーナの元に到着からの


感動の再開からの


治療とイレギュラーからの


助っ人登場からの


二人の思いです

~ミナ視点~


「ミナ様、予想より半日早く着きましたね」


ジルに街では聖女と呼ばないよう言っている、それは聖女と周りにバレたら身動きが取れなくなってしまうから。


「ここが依頼のあったお宅ですね」


家の中から使用人らしき男性が近付いてきた。


「当家にどういったご用でしょうか?」


ジルは預かっていた依頼書を使用人に渡した。


「私は聖女学校より依頼されたA級聖女のミナです」


「同じく見習い聖女のジルです」


使用人は手元の依頼書を確認し一礼して口を開いた。


「お待ち致しておりました。予定よりお早いお着きですね。旦那様がお帰りになられるまで客間でおくつろぎ下さいませ」


「いえ、直ぐにでも治療したいと思いますのでご案内頂けませんでしょうか?」


「畏まりました。お泊まりして頂く部屋にご案内の後でよろしいでしょうか?」


「はい、お願いします」


ジルは少し不満そうな顔をしていましたが、助けを求めている人が近くにいる以上いても立っても居られません。ジルには申し訳ありませんが我慢をしてもらいます。


私達は荷物を置いた後、病人の元を訪れた。


コンッコンッ……


「失礼します」


扉を開けた先には顔色の悪い女性がベットで横たわっていました。


「え!?シーナさん!?」


ジルは心底驚いた顔をしています、知り合いでしょうか?


「ジル、ご存知なんですか?」


「え、い、いや……はい」


何やら訳ありの様ですね。気になりますが今は治療を優先しましょう。


「今はいいので先に治療を始めます」


まず私の能力である魂の魔眼を発動させます。

これは魂の強さを見る事ができます。




視てみるとシーナさんの弱り魂が消えかけていました……あと持って3日といった所ですか。

なんとか回復魔法が効いてくれるといいんですが。


「メディカライズ」


メディカルの上位互換であるメディカライズは瀕死の重症を負っていたとしても瞬時に回復する威力があるのですが……シーナさんの魂の強さに変化はありませんね……持てる力の全てを試しましょうか……




その後も続けましたが一向に回復に向かわず、やはり不治の病は治せないと悔しい思いをしながら神に祈っていたのですが突然誰かがやって来ました。


「母さん!」


と叫び彼は、私達を見る事なくシーナさんの元にいきました。

私は思わず彼を魔眼で見てしまいました。



その時私はあまりの輝きに立ち眩みそうになりました。それは彼の魂が異常なほど輝いていたからです。今まで色々な人を見てきましたが、最大でもよく光っている止まりでしたのに彼は本当に何者なんでしょうか……いやシーナさんの息子でしたね、ですがあの魂の輝き……不謹慎ながら綺麗で惚れて仕舞いそうです。


「直ぐに俺とネア以外は部屋の外にでろ!!早く治療しないと助からない!」


私も治療すると言うのに何故か凄い迫力で出ていかされました。


「聖女さんたちは待っていても仕方がない、向こうでお茶でも如何じゃ?」


「そうですね、ジルいきましょうか?ジル?どうしました?具合でも悪いのですか?」


見ればジルは額に汗を滲ませ少しばかり顔色が悪い。


「ほう?お嬢ちゃんがジルか。その件も含めてお茶をした方が良さそうじゃのう」


「……はい」


この方は何か知っておられる様子、ここはしっかりあの彼の事を聞いておきたい所です。


三人は席に着きまずは自己紹介を始めた。


「ワシはこのコーワ街の領主兼ギルドマスターをしておるソル・コーワじゃ」


「私はA聖女のミナと申します」


「私は見習い聖女のジルです………」


ジルの声が明らかに小さいですね、ホントにどうしたんでしょうか?


「ほっほっほ、ジルさんや別に取って食ったりせんわ。例えシーナの息子ヨルンを裏切っていたとしてもじゃ」


「そ、それ、は……」


「別に無理に言わんでもいい、だが一つだけ言わせて貰うとジルさんは……いやこの国はとんでもない大物、いや今の勇者以上の英雄を逃したかもしれんのう」


はい?私の聞き間違えでしょうか?先程の彼ヨルンさんが歴代最強と言われてる今の勇者より英雄とは何かの間違いではないでしょうか?


「私は確かにヨルンを裏切り捨てました、けれども後悔はしていません。それと確かにヨルンは大人に負けないぐらいの強さはありましたが、勇者様より強い英雄は有り得ません」


「ほう?何故そう言いきれるのじゃ」


「それは勇者様は勇者になって二年でフレイムドラゴンやグランドフィッシャー等のS級魔物達を数々単独で討伐してるからです」


それは確かに私も聞いたことがありますね。たしかS級魔物は一体で都市一つを壊滅出来る魔物として恐れられていた筈です。それを単独で討伐とはさすが歴代最強の勇者ですね。


「なるほどね。ところでジルさんはワシの二つ名をしっておるかのう」


「知りません」


ソルさんは私に視線を向けてきました。


「確か……【竜殺しの大剣士】でしたね」


ジルは目を見開いて驚いていますね。


「その通りじゃその名の通りドラゴンを刈りまくっていたわ。それこそジルさんが言ったフレイムドラゴンも含めてのう」


「そ、それと勇者様の話とどう関係あるんですかっ」


それは私も気になる所です。この話とヨルンさんを繋げるには些か無理がないでしょうか。


「それはじゃのう、今日ワシとヨルンが模擬戦をしたからじゃ」


「それで筋がよかったっていうんですか?」


「いや、相手にもならんかった」


「それじゃなんだっていうんですか!?バカにするのもいい加減にしてください」


勇者様をバカにされてジルが目に見えて怒っていますね。ここは一つ私が宥めないといけないでしょうね。


「バカになどしておらん、相手にもならなかったんだ文字通り手も足も出んかったんじゃ……この【竜殺しの大剣士】であるワシが」


「はぁぁっ!?」

「ええぇ!?」


いけない思わず声が出てしまいました。ですがそんなバカな話信じれる訳ありません。


「う、嘘をつくならもっと信憑性のある嘘にしてください!誰がそんな話を信じられるんですか!?馬鹿にするのも大概にしてください。さすがの私でもこれ以上は勇者様に報告させてもらいますよ!?」


あーあジルったら机を叩いて……あれは相当怒ってますね。けれど、これに関しては私も同意見ですね。


「黙れ、餓鬼が」


「ひぃ」


この殺気は流石にヤバいですね。ジルみたいな声は我慢出来ましたが少し漏らして仕舞いました。

ジルは………駄目ですね……大分濡れてますね……



「少しは落ち着いたか?話を続けるぞ?」


隣のジルは高速で頷いてますね。


「………ワシもどれ程夢だと思ったことか、何せドラゴンすら両断するワシの本気の一撃を片手で受け止め平手打ちで負けるなんて……明日には見ていた冒険者が噂をするじゃろうて」


はい?何かの聞き間違いでしょうか?今の言い方だと本当に軽くあしらわれただけの様に聞こえるのですが…?


「ど、どうし、て?お、可笑しいじゃない?彼は半年前まではそこそこ強い位の筈………」


「どうしてじゃろうな、じゃが少なくとも半年前の出来事が彼を変えた筈じゃ」


勇者より強く魂の輝きは神々しい程……益々惚れてしまいそうです。


「まぁワシは当事者では無いからのうこの話はここまでにして、聖女様から見てシーナはどうだったのじゃ」


ジルは………完全に心ここに有らずですね。今更後悔しても遅いと思いますし、完全に自業自得でしょう暫く放置しておきましょうか。


「シーナさん容態は回復魔法が一切効果が無く私が看る限り後3日といった所でした」


「やはり無理じゃったか……シーナはなワシが()()()()()()()()()息子の嫁さんなんじゃよ」


「では、ヨルンさんは……」


「ワシの孫じゃな、事情があって初めてあったがのう」


中々複雑そうですね。興味は有りますが今は立ち入った事は聞かないでおいたほうがよさそうですね。


「ヨルンが言う治療がどの位掛かるか解らんそれにもう遅い、それに着替えたいじゃろ?聖女様たちは風呂に入って部屋で休んでなさい。食事は部屋に運ばせるので申し訳ないが部屋でとってくれんか。それとその子は出来るだけヨルンと顔合わせしないで頂けると助かるのう」


これは明日にでも帰ったほうが良さそうですね。

ミナは未だに呆けてるジルを横目に写しタメ息を着きながら今日の出来事を考えながら部屋に入るのだった。

ソルさん静かに怒ってますね|д゜)


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