田中に殺意を抱きます。
田中の衝撃の告白から数日が経過していた
そして中田は教室で悩んでいた
(「田中が恐怖の大王だって解ってからちょっとどうやって接していいか悩む
だって変な『メラもどき』を撃てるヤツだぞ?・・・けどこんな事誰にも相談出来る訳がない
田中だって長年悩み続けて来たに違いない!俺が勝手にバラして良い事柄ではないしどうするべきか?
もし田中が恐怖の大王だってバラしたらどうなる?
『田中が恐怖の大王だってバラす→変な奴だと阻害される→田中は馬鹿だから力を使って証明する→回り回って変な組織に伝わる→田中は変な組織に追われる→田中は対抗勢力を募る→戦争が起きる』何て事になり兼ねない
いや待てよ、俺がバラしたらこの中に『中田が変な奴だと阻害される』が入るな
まあ、安心しろ田中!俺はお前の事をバラしたりなんかしないぞ!
俺とお前の仲だからな!俺とお前、田中&中田いや、中田&田中で!中田中コンビだ!よし!コンビ結成だー!聴いてるか?田中ー!」)
田中を見て笑顔の中田
それに気づく田中
(「うおっ!中田の奴何笑顔で俺を見てるんだ?気色悪い!
アイツもしかして俺が必死に告白を阻止するもんだから本気でソッチだって勘違いしてるな?
それで悩みに悩んで遂に俺を受け入れたのか?困る!それは非常に困る!
しょうがねーな・・・放課後また残って貰って弁明しなくては!」)
放課後田中を待つ中田
(「遅いな~田中の奴!これ以上何の話があるって言うんだ?アレ以上の何かを未だ隠しているとでも言うのか?
何だろ?・・・・全く見当もつかねー」)
待ちくたびれて廊下に出る中田
ふと廊下の奥を見ると田中が女の子と談笑していた
(「女子と談笑している暇があったら早く来いやーーー!人を待たせておいてそれはないだろ?」)
少し様子を見ていると話が終わったのか軽く手を振り別れ田中はこちらに向かって来た
中田に気づいて小走りにやって来る田中
「わりーわりー話が盛り上がっちゃってさ!」
手を合わせて謝る田中
「別に良いよ、話って何だよ?この前以上の話なのか?」
「いやいや、そんな大した話じゃないんだけど一応言っておこうと思ってな!取り敢えず座ろうぜ」
教室に入り席に座る2人
田中が喋り出す
「中田が勘違いしてると悪いと思ってな」
「勘違い?」
「そう、俺女の子が好きなんだ」
「ん?・・・だろうな」
「あれ?俺が男が好きだって勘違いしてたんじゃないの?」
「いや、別に」
「何だよ!そう思われてると思ってたよ~、も~」
「それをワザワザ言う為に残らせたのかよ!」
「ホント悪かったな!一応彼女も居るしさ~勘違いされたら困るじゃん?」
「田中今サラッと言ったな?」
「何が?」
「彼女だよ!彼女居るなんて聞いてねーぜ?」
「あー誰にも言ってないし・・・それに付き合い始めたの昨日からだし」
「・・・ん~そっか・・・じゃあしょうがね~・・・で、誰よ?彼女誰よ?」
「・・・・・いや~誰だろうね~」
「言えよ~別に良いじゃん!言っちゃえよ~!・・・あっ!さっき話してた子か~?」
「おん」
軽く頷く田中
「そうか~遠くてちゃんと顔見えなかったんだよな~教えろよ~この事も誰にも言わね~から!なっ!」
食付いて来る中田
ちょっと考えて喋り出す田中
「・・・・知ってるかな~・・・4組の芳川さんって子何だけど~?」
固まり考える中田
(「4組のヨシカワさん?・・・ヨシカワさんって4組にたくさん居るのか?知っている限り一人なんだが・・・」)
「下の名前」
言葉を発する中田
「・・・真優って言います・・・」
答える田中
「うん、知ってる~逆にその子しか知らない、ってかその子しか見てな~い!」
恐縮して田中
「馴れ初めとか聴く?」
「馴れ初めって言うな!言葉のチョイスがムカつく!・・・で?どうよ?どんな感じよ?芳川!」
投げやりにキレて話す中田
「芳川って言うか・・・真優?」
「ああもう下の名前で呼んでんだ!そんな事どうでも良いんだよ!ホレ話せよ!何もかも!」
「何もかもって・・・・まず切っ掛けは・・・中田が・・・何か言ってたよね・・・」
言葉を詰まらせながら話す田中
「おお!俺が芳川好きだって言った!お前止めろ言った!お前芳川付き合った!何故?」
「そ、それを聞いてー俺も好きだったしー先に告白してみたらー付き合ったー?」
「おお、で?一日優越感に浸ってたと」
「いや、これから先ずっとだけどね」
2人で笑う
「って良い訳ねーだろー!マジで!アレか?お前自分が芳川好きだったから告白するなとか言ったのか?
それだったらマジ人間疑うわ~人間じゃねーけど・・・俺が先に告ってたら付き合えてたかな~」
「あ~無理だよ~俺の事好きだし~って言うかサラッと酷い事織り交ぜたよね?俺普通の人間ではないですけど一応人間ですからね?そこははき違えないでほしいわ~傷つくわ~」
「ま、俺の方が傷ついているけどネ・・・」
「そりゃそうか!じゃあ笑え!・・・笑って!忘れろ!」
「笑える訳ねーだろ?ふざけんな!」
田中の衝撃の告白2から数時間が経過していた
そして中田は教室で悩んでいた




