中田は凄く悩んでいます
中田は真夜中になっても今日の出来事について布団の中で悩んでいた
「アイツが恐怖の大王かどうかは措いといて物凄い能力を持っているのは事実だ、疑いの余地もない
でも仮にアレが『メラ』程度の技だったらそんなに凄くないんじゃないか?だって『メラ』って10歳未満のガキでも使えたりする魔法だし実はやろうと思えば俺でも出来るんじゃね?・・・いやいや無理無理無理!俺普通の人間だし。」
中田は目を開け時間を確認する
「もう1時かよ、そろそろ寝なきゃ・・・
そう言えばアレの名前頼まれてたな、龍位なら出せるって言ってたし火の玉と一緒に出してそのまま『邪王炎殺黒龍波』にすれば良いんじゃね・・・ダメかパクリだしそもそも邪王じゃなくて大王だ
じゃあ『大王炎殺黒龍波』か?
・・・何か一気にカッコ悪く感じるな・・・
それに龍が黒かもどうかも解んねーし却下だな・・・
今思えば何で俺が名前考えてるんだ?根本からおかしいな・・・もう『メラもどき』とかで良いだろ!オリジナリティーはないけど全くのパクリでもない
納得してくれるかな?・・・しないだろうな・・・」
少し喉が渇き布団から出て台所へ向かう
「田中って他にも『ヒャド』とか『イオ』とか『バギ』とか『デイン』もどきとかも出来んのかな?
それに龍を出せるって言う事は召喚獣的なモノも出せたりするって事か?
それはそれで見てみたいな、明日聴いてみるか!」
台所で水を飲むと部屋に戻り再び布団へ入る
「召喚獣か・・・!!
龍って『バハムート』か!?
ヤバイ見てみたい!!ちょっとテンション上がって来たんですケド!!!
そうだよな!大王を語る位だしそれ位出来るよな!!
あ~何か楽しみが増えたわ~、よし!寝る!」
「・・・」
「・・・」
「・・・寝れん!!!」
勢い良く目を開く
「『バハムート』に興奮し過ぎて眠れなくなってしまった・・・クソッこのままでは朝になってしまう寝なくては・・・」
目を閉じる中田
「・・・」
「・・・」
「アレ?何か眠くさえなくなったぞ!
仕方ない少し起きて暇でも潰すか・・・」
中田は電気を点け徐にゲームの攻略本を取り出し読み出した
「あ~居た居たこんな召喚獣
あ~この魔法使えたら便利そうだな~
これ全部一個一個出来るかどうか聴いてみよう!」
本を読み続ける中田、時計に目をやる
「さ、3時過ぎた・・・流石に寝なきゃヤバイ!!!」
中田は本を置き電気を消し横になる
「早く寝なきゃ、早く寝なきゃ、早く寝なきゃ・・・」
「早く寝なきゃ、早く寝なきゃ、早く寝なきゃ・・・」
どれ位の時間が過ぎただろうか?
中田は目を開け嘆いた、夜が明けたのだ
「ヒデヨシ!ヒデヨシ!いつまで寝てるの?早く起きて支度しなさい!」
「母さん今日熱があるみたいなんだ・・・」
中田は学校を休んだ
田中は昼間になって今日の出来事について悩んでいた




