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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第七章 狂季愁豪理不
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見逃し配信

最近頭痛がひどいです。



雨もあるんでしょうが、眼精疲労も少々。

とりあえず入り口に戻ってみる。



幸いにもマッピングは正確で、5分も経たずに戻って来れた。



「戻ってきたはいいものの...」



入り口の文字。すぐに探してみるがそんなものはない。



となると考えられるのは。



「...上のようですね」



村の中央から入ることのできるこの<ダンジョン>。



噴水が開くことで入り口になっていたわけだけど、もしかしてそっちに書いてあるのかな?



「どうやって確認するんだ?俺ら上にいけねえぞ?」



うーん...あ、元々そっちにいる神話生物に聞いてみよう。



てことでクトーニアン。どうですか?



「あ、マスター。ちょうどよかった、少しお話をしたいんだけど、時間ある?」



え?お話?



何かあったの?



「それが...」



============================================



「おいお前」




「...」




「反応なしか。なら攻撃して問題ないな?」




「待ってください。何者かわからない状態で下手に会話するのはナンセンスです」




「いや、それでも反応くらいはした方がいいぞ。私のようにすぐに食いつく犬がいるかもしれないからな」




「そうですか。で、要件はなんでしょう」




「お前、私が扉から出てからずっと追ってきていただろ」




「...地中から進んでいたはずですが」




「わずかな音を聞き逃さない。徹底しているからな」




「はあ」




「一体なぜこちらを追ってくる?」




「それは単純な話です。アンジェリア」




「私の名を知っているのか」




「長の命により、貴方を監視していたからです」




「どういうことだ」




「貴方はマスターの味方です。が、貴方は洗脳され敵対化した。またそれが起こらないよう、私たちが監視を行なっているのです」




「マスター...その口ぶり、マリアの左腕のやつと似ているな」




「ショゴスですか?まあ、確かに立ち位置は似ているかもしれません」




============================================



「あなた達と私の立ち位置には雲泥の差がありますよ」

「いやあ、あっても月とスッポンくらいの違いしかないよ」



ショゴス、クトーニアン。どうどう。



============================================




「なるほど。ならマリアの居場所はわかるか?私もそこに向かいたい」




「お伝えできかねます」




「...何故だ」




「貴方がマスターに対し敵対している可能性がまだ払拭できていないためです」




「それは総合的な判断か?」




「はい。貴方の今までの行動は全てチェックしています。あの部屋の中での出来事も、観賞用の植物の鉢に潜む仲間によって観察済みです。それらを踏まえての、その判断です」




「ふむ...なら外から協力できることはないか?会わなくてもいい」




「それも私どもでは判断しかねることなんですが...一応、マスターに聞いてみましょう」




「頼んだ」




============================================



「ということがありまして」

「でかしました、クトーニアン」

「おう、今までで一番のナイスタイミングだぜ」

「恐悦至極です」



この<ダンジョン>に穴を掘れないから姿は見えないけどね。



ただすごい。今一番欲しい協力だ。



「ど、どうしたの?」

「ああ、ちょっと僕の味方が外から協力してくれるみたいなんだ。その人に見てもらおうかなって」



てなわけでクトーニアン、伝えてきてくれ



「すでに伝えてるよ。了解、っている返事ももらった」



よし、これで攻略も時間の問題だ。情報を待つだけだからね。



「その間どうしましょうか」

「暇だしトランプでもやんね?」



いや流石に警戒してましょうよ。相手はヴルトゥームなんですk



「仲間から伝達。読み上げます」



早いな。警戒する時間も要らなかったよ。






「中にいる生物の答えこそ道、と」



...?どういうこと?



何言ってるのかさっぱりなんだけど。



「答え...植物型の魔獣と、それだけでは?」

「んだよ、なんもわかんねえじゃねえか」



うむむ...あの魔獣のことだよね、多分。



あの異形が喋って問題を提示してくるとか?



「そうなるとあの魔獣が変身する意味がわかりません」



ですよね...あ、またまた現れた。



「今は取り込み中だz」

「まちなさい。少し様子を見ますよ」



クタニドが力ずくでクトゥグアを制止させる。



もちろんボッコボコにされなかった魔獣は姿形を変えていく。



肥大化したその植物、そしてこの強烈な臭い。



涎を垂らすその生物は...やはり、襲ってきた。



「グアアア!」

「...ふむ、つまりこういうことですか」



何かわかった様子でいらっしゃるイゴーロナク。



あ、でもそのまま殺すのね。レーザーで貫いてる。



「確かに殺すことは変わらないですが。さっきまでと違う点が一つ」



ほう、それはなんですか?






「...こいつを殺すだけの実力はあるか。いいだろう、次の道を教えてやる」



死体が、喋った。



「死体が残っていることです。さっきまでは灰になっていましたからね」

GW、ちょっと忙しいので遅れ気味になると思います。



今くらいの。

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