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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第七章 狂季愁豪理不
360/402

黒い雨は降らなかったので一安心

短いですが



献血の後の大雨は本当にやめてくれ

「おかえりなさい!やどはどうだった?」

「どうもなかったよ。村長はいなかったし...」



 そう、村長はいなかった。そしているはずのお姉ちゃんもいなかった。



 別にお姉ちゃんがいるから行ったわけじゃないしお姉ちゃんが目的でもないけど、お姉ちゃんとリーシャ、エリカさんにキーゴイにメェーちゃんまでいないのにアンジェリアさんだけ居た。



 探していた、と言っていたけど。



「このひとは?」

「ああ、私の元味方でね。洗脳されていたから、深い傷を負わせたのち凍らせて持ってきました」



 多分アンジェリアさんはこちらがあの場所に来ることをわかってあそこにいたんだと思う。



 アンジェリアさんが単独であそこにいる理由を僕はそれくらいしか思いつかないし...



「冷凍庫にでも入れておこう。そのままにしていては溶けるだろうからな」

「...おや、誰かと思えば久しぶりだね、ミ=ゴ」

「ああ。久しぶりだな。ま。いやナク」

「マリアで大丈夫だぞ、偽名であることはバレているからな」



 そして逆になぜお姉ちゃんたちがいないのか。これも理由がわからない。



 お姉ちゃんよりも<伝説の20人>であるアンジェリアさんが強いのは誰だってわかるはず。メェーちゃん狙いであるとして、メェーちゃんであればそれを理解して逃げるはず。メェーちゃんはなんでかわからないけどお姉ちゃんのことを気に入っているみたいだし、下手に洗脳かけるようなことはしないはず...



 ...もしかして、逃げることに成功してる?どうやって食事による洗脳を解いたのかわからないけど、もしそうならファインプレーにも程がある。



 どうやって逃げているのか全くわからないなどの不確定要素が高すぎて、正直当てにできないけど。ただ可能性の否定まではできない。



「そうか。ではこれからどうするのだ?」

「村長の家に直行かな」

「かくれたりするの?」

「いやあ、もうここまで来たらしなくていいかな」



 放射能まで撒いて隠密しますはもうありえない。



 アンジェリアさんを速攻で無力化するのなら、あれは良い手段だった。だからクタニド様を責めるのはナンセンスだ。



「僕たち、これでも制圧力はかなりあるんだよ。だから色々関係なく進むことができるんだよね」



 ただお姉ちゃんがどこにいるかわからないから、少しだけ慎重になりつつ進もう。



 最も、お姉ちゃんならこっちの範囲攻撃を察知して防御行動くらい取れそうだから、下手に火力高くなければそれでいいけどもね。



「つまり俺の出番ってわけだな!」

「ほどほどに頑張るようにしなさい。特に威力を」

「わかってるって」



 さて...村長の家はちょっと遠く。



 上に行ってからそのまま直進するとなると...大体1分か。



「さっきみたいにぶっ壊すか?」



 いや、文字通り一直線っていうのはどうだろう。



 家屋への被害を最小限に、チャチャっと向かえるよ。



「いいな、それ!!!」



 よし、経路は確保。戦力は申し分なし。



 まあ神話生物にとって作戦なんてものは、その行動におけるフレーバー的な何かでしかないけどね。



 大体のことはやる気だけでなんとかできるって、マリア信じてるもん。



「ぼくもいっていい?」

「もちろんだ。今回は街の案内などはないけど...神話生物と一緒にいることはこの世界で相当安全な部類に入る状況だからね」



 ここにいてもらうのが安全という話はあるけど、神話生物であるなら当たり前のように入ってこれるであろうこの空間でミ=ゴと一緒はいささか問題が生じる可能性が大きい。



「作戦会議は終わったか」

「会議なんてものじゃないけどね」

「ならマリア。ついてきてくれ。見せたいものがある」

次回は明日ですね

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