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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第七章 狂季愁豪理不
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幕間 御伽話

わかるとはいっていないを更新しました

昔むかしあるところに、それはそれは貧しい村がありました。



みんな痩せ細っていて、食べるものも作れなく、水もない。そんな場所がありました。



しかしそんな中、その村で1人の子供が生まれました。



とてもとても可愛い子供で、皆愛を注ぎました。



もしかすると、その愛を神様が見ていたのかも知れません。



その子供は、食べ物があまり食べられなかったにもかかわらず、水があまり飲めなかったにもかかわらず、すくすくと成長していきました。



そして生まれてから10が過ぎた頃、子供はこう思いました。



「皆を助けたい」



しかし彼に農耕の才能はありませんでした。酪農の才能もありませんでした。



勉学の才能もありません。あったのは、剣の才能でした。



ですが剣があっても意味はありません。貧しいですが、それだけです。とても平和なのですから。



彼はその才能を燻らせました。それを勿体無いの感じた一部の老人は、老後の楽しみとして剣を教え鍛えてみました。



そんなある日、村に危機が訪れます。



村に作物がなのはただ水がないからではありません。



<グリズベリー>という大きな魔獣が時折、それも作物が育った絶好のタイミングで襲ってくるのです。



もちろん大切な食べ物ですから、大人はなんとかそれを守ろうとしたいです。



ですがそれをした大人は、みんな食べられてしまいました。



そう、この<グリズベリー>はとても強かったのです。



なのでほとんどの人は皆家に閉じこもってしまいました。



作物よりも命の方が大事だからです。



しかし、ただ一人その大きな魔獣の前に立った男の子がいました。



<グリズベリー>は思いました。なぜこの人間は俺の前に立っているんだ?と。



男の子はこう思っていました。今が僕の頑張る時なんだ。と。



男の子はすぐに<グリズベリー>に切り掛かりました。



<グリズベリー>は困惑しながらもそれを迎撃、剣と爪が交差します。



<グリズベリー>はさらに困惑しました。自分の方が強いはずなのに、なぜか剣を弾けないからです。



その瞬間でした。男の子は軽く力を抜くことで爪を剣の上で滑らせ、地面に叩きつけさせ、隙を作りました。



その隙に男の子は腕に一太刀浴びせました。



するとどうでしょう。<グリズベリー>の右腕は吹っ飛んでいきました。



初めて味わう激痛で<グリズベリー>は悶絶しました。



が、男の子はその隙を逃しません。



<グリズベリー>の踵に剣を刺すことで、腱を断ち切り立つことを困難にさせたのです。



片腕を失い立てなくなった魔獣は思いました。一体何が起こっているのか。と。



ふと、<グリズベリー>が顔をあげれば、そこにあったのは男の子の持つ剣でした。



こうして、男の子は村を襲っていた大きな魔獣を倒したのです。



============================================



夢を、見ていた気がした。



すぐに起き上がって周りを確認する...まだ解除の時間でないのもあって、魔獣は近くに湧いていないみたいだ。



「おはようソルス」

「ああ、おはようメーノ」

「おはようございます、ソルス。とりあえずコーシーで良いですか?」

「おはようカミラ。そうだな、頼む」



しばらくすると、カミラがコーシーを淹れてくる。



...朝、すぐに目覚めたい時はコーシーのブラックがよく効く。



いつもならエナドリを飲んでいるところだが、最近止められるからな。実際健康にはあまり良くない。



「珍しいわね、寝坊だなんて」

「まさか。そんなに寝ていたのか」

「マイゲスとシートは偵察に行ったわ。さっき行ったばかりだからすぐには帰ってこないと思うけど」

「そうか...」



かれこれ1週間は<ダンジョン>を攻略し続けている。今も<ダンジョン>の途中だ。



これも全て強くなるため。神話生物の強さを侮っていた俺たちが、次会った時に必ず勝つため。



...しかし、そんな勝てるビジョンが全くわかないのはなぜなのだろうか。よく覚えていないが、おそらく相当コテンパンにやられたのだろうと思ってはいるが。



「カミラ、回復薬の在庫はあるか?」

「もちろんございますよ。補充をするので?」

「ああ、昨日の戦闘で数個使ったからな」

「それならちょうど試作品があるからこれを使ってくれないからしら」

「...これは?」

「ちょっと摂取方法について考えてね...」

ちょっと不思議なお話でしたね

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