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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第七章 狂季愁豪理不
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何の情報もなく村って言われて一番最初に想像するのって多分限界集落みたいな場所だと思う

火星=恒星...訳がわからないよ。



頭ラリってる状態で執筆したんですかね、前回の話。



一応修正したけど....いやほんと火星が恒星って何?

 目が、覚め



「マリア!!」

「マリアちゃん!!」



 急に2名から抱きつかれる。



 いったいどういう状況...いや、それもそうか。



 気絶したんだもんね、僕。それも空中で。



「...そろそろ、息ができなくなるから、ちょっと....」



 二人の腕を軽く叩いて抗議。



 このままだとロクにあたりも見回せない。正直4つの山に囲まれるのはなかなか悪くなかったけど。



「ああ、ごめんなさい。ようやくマリアが起きて嬉しくて、つい...」

「マリアあ、ごめんねえ?」

「はは、大丈夫だよ」



 お姉ちゃんとリーシャが離れたのでようやく辺りを見回す。



 部屋。明らかログハウスではなく、どこにでもあるような屋内。



 そんな部屋の中は人1人が根転がれる程度のベッドが複数ある...さしずめ、安めの宿の中というところか。



「...エリカさんやアンジェリアさん、キーゴイは?」



 見たところいないが、どこにいるのだろう。



「3人で買い出しに行ってるよお。当面はこの村にいることになるだろうしい」

「一応金策も見つけ次第行っていく予定です。今の私たち、思った以上に貧乏なので」



 あらそうなの。良さげな装備着てるしリーシャも結構お金持っていると思ってたんだけど。



「装備にお金を使うのでその他がおろそかになりがちなんです」



 なるほど、納得。



「メェーちゃんは...」

「多分<インベントリ>の中なんじゃないかなあ。マリアちゃんが気絶してからというものお、全く見てないからねえ」



 そうだったのね。じゃあ今すぐにでも...



「帰ったぞー。っとマリア、起きたか」

「アンジェリアさん」



 3人が帰ってきた。同時に部屋の中に大量の荷物が運び込まれてくる。



「全く、なぜ女性というのは買い物が長くなるんだ....」

「そういう生き物だからね。マリア、おはよう」

「おはようございます」



 良かった、みんな無事らしい。



「マリア、体調の方は問題ないか?」

「おかげさまで...何日寝てました?」

「丸3日です。幼い体を酷使し続けていたのですから、それはそれは気持ちよさそうに眠っていました」



 3日か。そんなにあの<ダンジョン>の中を彷徨ってはいなかったはずだから、やっぱりあそこは神話生物の干渉で間違いなさそうだね。



「あの後、どうなったんですか?それに...夢の中でも性病で体調不良になりましたし..」

「それらを含めて全部話す、といきたいところだがまずは飯だ。下の階で食べられるから、とりあえずはそこに向かうとしよう」



 ============================================



「メー」



 ごめんて。あんまり不機嫌にならないで、メェーちゃん。



 謝るから。ね?勝手に自分の体をイゴーロナクにしたことはすごく謝るから。



「メー」

「ううう...」



 視線が痛い。それも物理的に。



 結構怒ってるよこれ。



「...どうしたんだ?」

「ああ、いや...夢の中で一悶着あって、その影響でメェーちゃんが機嫌悪くしてるんだよね...」

「夢の中で、って...そんなところでもマリアは大変な目に遭うんですね」



 全身火傷がその最たる例ですよ、まったく。



 でも最近は夢見が悪くなかったし、多分気絶した時だけああいうことが起こるんだろうね、きっと。



「何があったんだ?傷などは増えてないように見えるが」

「あくまでも夢の中だからね。でもまあ、しっかりと戦闘したよ。しかも今回は<神話生物>が関わってきたから結構キツかった」

「大変だったんだね」



 そうなんですよ。大変だったんですよ。



「...花と乳の匂いがする」

「うっ、さすがメェーちゃん。鼻がいい」



 前者に命を狙われて、後者を呼び出して何とかなった。



 ...ほんと、あの時にヴルトゥーム様自身が攻めてこなくて良かった。メェーちゃんがいないんではまず勝ち目はない。



「...厄介な存在に目をつけられたね」

「それはどっち?」

「どっちもだよ。イブ=ツトゥルとは話をしたけど...マリア、イブ=ツトゥルの乳も飲んだんだって?」



 ひっ、メェーちゃんの殺気。



 背筋が凍ってピンとする。普通に怖いい。



「イブ=ツトゥル、って誰え?」

「えっとだな...」



 器用なことにこの殺気はあまりにも強いものであるにもかかわらず僕だけしかわからない特別な殺気であるらしい。



 みんなは平然としてる。ただの会話程度にしか思っていないだろう。



「飲んだというより、無理やり注入させられたと言った方が正しいですけど...」

「でも接種したんでしょ?」

「はい....」



 メェーちゃんの前で嘘は通用しない。



 事実を述べるにとどめ、隠し事をしない。これが神話生物との良好なコミュニケーションの方法だ。



「夜、屋上で待ってるからね」

「はい....」



 なんか話したいけどみんながいるこの場では話せない、と。了解です。



「さて。そういえばマリア、君が気絶した後何があったか、という話だったな」

「え?あ、ああ、うん。僕が気絶したところはちゃんと覚えているんだけど、それ以上はあまり...」

「むしろそれ以上覚えていたら怖いぞ」



 確かに。気絶した後の自分の状況を理解しているのは少し怖いかもしれない。



「あの後、ちょっとした大技を使ってな。ちょっと疲れたが何とか魔獣は駆逐した」

「おおー」



 すごいな。あの量を本当に駆逐したんだ。



 見たかったなー、その技。多分<魔技>だろうけど、相当カッコよかったに違いない。



「そしたら君がなぜか頭上から気絶した状態で降ってくるもんだからな。危なかったがギリギリキャッチして、その足でこのクレー村に辿り着いたんだ」

次回はご飯から。

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