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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第六章 殺人狂気神話
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合計で2日、つまり幕間

明日もう一話だします

「マリアちゃんも暇になったことだしい、ちょっと<結界魔法>について勉強しよっかあ」

「はーい」



 なぜすることになったのか、なんて考えなくてもわかる。



 <ロン>は、死んでいた。僕が、というかショゴスが検死したあの死体は、やっぱり<ブラドラ>という、つまりは会いにきたやつだったんだ。



 そうなると、用がなくなったのだから帰らなくちゃならないわけだけど、この<ダンジョン>の構造がそうさせてくれない。



 かなり長い時間落下した、ということは登るのにもかなりの時間が必要ということ。それはつまりかなり消耗することを意味する。



 もちろん<魔道具>を使って帰る事は可能らしい。<<インベントリ>使用不可区域>でもないから、緊急用のそれを使えば帰れる。



 が、それはあくまでも緊急用。使えなきゃ意味はないが使えないことの方が珍しい代物を緊急でもなくただめんどくさいからと言って使うわけにはいかない。



 そしたらどう帰るかというと、ある程度MPを溜めて中規模の魔法を使うらしい。でもそのためには最低でもあと1日は必要...



 うん、暇だ。



「無論教師はこの俺だ。休んでいた分を巻きで進めていくからな、しっかりついてこい」

「おお、校長が教えt」

「返事は!!」

「はい!」



  <結界魔法>。召喚が召喚できてない僕にとって、<魔力解放>以外で支援できる唯一のこと、というか自衛手段。



 今回、僕は嫌というほど痛感した。自分自身を守れないということが一体どれほど愚かなのかを。



 最終的に神話生物様方に全てを投げればなんとかなる。それだけの力を持っているのが神話生物だからね。



 でも今回それがほぼできなかった。ということは今後それは何度も起こるのだろう。



 その対策のためにも、まずは自分自身を守るための行動を起こせるようにしなければ。



 雑魚から弱いやつに昇格しないと話にならないからね、この世界。




「まず第一に、<結界魔法>に深く関わっている<空属性>、そして<理属性>というものについて教える」

「はい!!」

「<理属性>とは<時属性><空属性><重属性>の3つの総称だ。大概扱えないものの方が多い属性群だが、今回は割愛する」



 教科書でちらっと見たな。よく覚えていないし、また見直さなきゃ。



「<空属性>はその名の通り、空間に作用する<魔法属性>だ。瞬間的に移動する、空間そのものを切る、別の場所同士を繋げるなどその使い方は多岐にわたる。<理属性>の中で最もポピュラーな属性と言えるな」

「質問です!!」

「質問は後だ!!」

「はい!!」



 <勇者>が使っていたやつとか、緊急用の<魔道具>が<空属性>ということだよね。



「無論<結界魔法>もその限りではない。主軸となる属性によっても変わるが、空間を捻じ曲げ何かをシャットアウトしていることに変わりはないからな」

「例えばあ、」

「口を出すなマナ・ヒルド!!」

「はいい」



 それもそうか。薄い膜を剣が破れないはずがない。



「ここまで話したところで本題の<結界魔法>に移っていくぞ。さっきも言ったが、<結界魔法>はその仕組み上主軸となる属性と<空属性>の複合で成り立つ。それ以外だと水の中で<水属性>だとか、<空属性>だけの<結界魔法>になる」



 バースト様が使っていたやつとか、あとは僕が使ったあのちょっと違う<結界>も<空属性>なのだろうか。<魔術>だからちょっと違うのかもしれないけど。



「ここまでわかったら...今からやることはわかるな?言ってみろ!!」

「え、ええと...あ、はい!!自分にあった属性を探すことです!!」

「だいたい正解だマリア・ヒルド!!属性の得手不得手は十人十色!!無理に不得意な属性の<結界>を張っても意味はない!!探せ!!それを探すのが今日の宿題だ!!」

「はい!!」



 宿題...久々にやるなあ。って<通話>切れちゃった。いいのかこれで。



「というわけでえ、属性探し、しよっかあ」

「というわけでって言われても...属性って合計でいくつあるんですか?」

「マリアちゃんは鋭いねえ。<撃属性>を含めると...ざっと17種類くらい?」

「多いなあ」



 それ全部試すのか。



 まあ神話生物全部召喚するよりは...マシか。

次回、属性網羅の会

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