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冒涜的な魔王の種は今日も今日とて生き延びる  作者: はじめ おわり
第六章 殺人狂気神話
303/402

普通に強い系<神話生物>

睡眠はとりましょう(n敗)

「回避を!!」

「■■■■■」

「っ!?」



 開幕モーション無しの突進をなんとか避ける。



 どうやら手加減などはしてくれないらしい。



「■■■」

「またか!」



 再度突進。直線的だから問題なく避けれ、



 ってまずい!!



 キン!!



 先の失敗を繰り返さないよう、今度は思い切り叩くように攻撃を受ける。



 それでもかなり腕に痺れが走る、が後ろに向かうことは避けることができた。



 勢いは失われず、衝撃だけでかなりの距離後ろに移動してしまい、シートの前に来てしまう。



「ギリギリ、防げたか...!」

「真っ先に狙いやがったか!!」



 こいつ、おそらくシートが弓を構えたのを見てすぐに標的を前線の俺たちからシートに変えてきた。



 知能はそれなりに高いな。というか神話生物は大概知能が魔獣以上だ。



 マイゲスがヘイトを稼ごうと腹を切りつける、が全く動かずこちらに全体重を乗せてくる。



 これは...ちょっと厳しいか。



「ソルス、あとどれくらい持ちそうですか?」

「30秒ってところかっ...」



 力負けしている事実を認めつつ、実際の現実的な時間はおそらく1分。



 だがもしなんらかの方法でさらにパワーを底上げしてきた場合対処できないため30秒。



「ならマイゲス!お願いします!」

「おうよ!」



 どうやらマイゲスが何かをするらしい。



 ならばこちらもしっかりとこいつを抑えてなければならないな。



「<憎与(ヘップ)>」



 <魔技>の中でもかなり特殊な、自身ではなく相手に影響を与え、こちらに攻撃を強制させるもの。



 基礎知能のかなり高い人間などには使えないが、大概の魔獣に対しては使える。こいつは...



「■■■■■■!!」



 効果あり。一瞬だが俺以外見向きもしなくなっ、た!!



「■■■■」



 さらに強い衝撃が加わってくる。俺に突進している状態から一歩も引かずに威力を押し付けてくるとは、一体どうやったのか知りたいくらいだ。



 だがこの衝撃、この状態になる前の突進の衝撃よりは弱いものの、今のギリギリで相手を押さえつけている状態にはかなり効く。



 少なくとも剣の腹を抑えている左手が滑って腕で抑える状況になるくらいには。手だけだとそろそろ限界だったろう。



「ここは...通さないからな!」

「■■■■■」



 こちらの声に呼応するかのように吠え、さらに強く押してくる。



 そろそろ...限界か。



「カミラ!!」

「っ、メーノ!!」

「<疲労回復(スタール)>、でしょ?」

「はい!」



 即座に腕の痺れが取れて持ち直す。



 これならあと20秒くらいは



「よっしゃ、ソルス!戻れ!」



 大丈夫だったが問題なさそうだな。



 体の力を抜いてあえて突進を許す。



 同時に地面に倒れて突進を回避し、すぐに起き上がって状況を見る。



 かなり距離を離したシートに、あいつ、<狩り立てる恐怖>は真っ直ぐ向かっていった。



 が、その瞬間



「■■■■」

「チッ、やっぱ止まるかよ。どうやって気づいてんだ、よっ!?」



 突進を止め標的をマイゲスに変更した。一体何があったのだろうか。



「ソルス、すぐに回復するわね」

「ああ。だが一体何が起こった?ヘイトが完全にマイゲスに向かっているが」

「それは単純よ。マイゲスの[完全連携]で攻撃することで防御しているの」



 ん?...ああそういうことか。



 つまり空中に浮いた攻撃をそのまま盾にしていると。攻撃は最大の防御を体現しているというわけだ。



 そして[完全連携]はマイゲスが効果を切らせばなくなる、それは集中力がなくなった時点でなくなってしまうことを意味する。



「ならまずいな」

「え?」



 すぐにシートの方に行く、が少し遅かったか。



 きた瞬間に標的がシートに移動、突進してくる。



「ちぃっ!!」



 今度は突進を体全体で受け止めることができた。



 だが純粋なステータスの暴力は止まるところを知らず、自分に多大な負荷をかけてくる。



「シートっ!あと、どれくらいだっ!」

「時間にして1分です...それまで、なんとか持ち堪えてください!」



 1分...かなりきついな。



 空中の[完全連携]に気づいてすぐにマイゲスの方に行ったこととマイゲスが当たり前のように攻撃の防御を作っていたことから察するに、あの夜偵察終わりに逃げ帰る時もそれを行ったのだろう。



 そのせいで初見殺しとならなかったが、そもそもそれだけの知能を持っていること自体がイレギュラーだ。



 なのであの防御、それだけで完全には防ぐことができない。有効なことに変わりはないが、少し欠けている。



 そんな欠けたピースを埋めればまず間違いなくやつを倒す糸口、<完全射出>は成功する。



 だがそれを埋めるのは、自分ではない。



「...これなら。カミラ!」

「何?」

「これお願いします!」

「いつものね...了解、渡してくるわ」


フィジカル激つよな狩り立てる恐怖ですが、実際強いです。



地球人類だと50人かかっても倒せないでしょうし、銃器があっても15人は必要でしょう(当社比)。

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