我が家は幽霊屋敷?
店を出ると、
月も星も出ていない夜空がちょっと不気味な感じがして
自然と足が早歩きになってしまう。
もう、自分以外の不幸な人への興味も無くなり
身体を休ませたい欲求の方が強くなっていく。
途中、
立ち寄ったコンビニでインスタントの春雨スープを2つ購入して、
引き続き、足早に我が家を目指す。
会社から徒歩30分ほどの距離に、私のアパートがある。
社会人になってから、
少しでも安いところを探し、見つけ出したのが
今のアパートだ。
築30年以上、去年から雨漏りもし始めたボロ・アパート。
もう、10年?11年目かな・・・
我ながら辛抱している方だと、思う。
まぁ、家賃が激安で・・・
その・・・
ワタシは、まだ出会ったことはないが・・・
いわゆる、幽霊物件というヤツだ。
私は、そういうのを信じないタチだし、現に見ていない。
2階建で上下3部屋ずつの計6部屋のアパートだが、
2階に住んでいるのは自分だけ。
早くお隣さんがやってこないか、気を揉んでしまうこともある。
だって、あまりに人が住んでいないと
取り壊すことにも、成りかねないし・・・ね。
まぁ、今のままで十分満足しているけど。
( でも、来月からの家賃・・・どうしようかな・・・ )
面接か・・・
同じ仕事をやるのに、面接って・・・それで落とされたら、
なんか納得いかないよなぁ
( 今の収入が17万くらいで・・・あ、貯金いくらあったかなぁ )
独り思案しながら、アパートの階段を昇り
自分の部屋の外にある郵便受けに手を差し入れると、
なんだか、可愛らしいクマさんの封筒が一通 投函されているのに気が付いた。
『 宛先無し・・・差出人の住所も・・なし? 』
なんだこれ?
私は、封筒の中を恐る恐る開いてみた・・・・
そして、
本当にびっくりして、バカみたいに口をポカ~ンと開けてしまった。
中には、なんと1万円札が一枚入っていたのだから・・・
~つづく~




