抗争
( あれは、東京で・・・あの、停電の時に聞いた声・・・? )
『 お~~~~い!! 今頃、気配を消しても遅いよ。 』
( え? )
少年は、その声に反応するように振り向き、
冷静な少女に声を掛ける。
『 まつり、PSG-1 を用意してくれ。 』
『 わかった。 』
『 ひまり、周りを明るくしてくれ。 』
『 うん。 』
( 待って待って!? ねぇ、何が始まるの? )
『 ク・ス・タ・ヒ・ル・ビ 』
小さな少女が、意味不明な言葉を発した。
すると、景色が真っ暗闇から昼間のように
目の前がパーーーーッと明るくなった。
それは、太陽のない青空が突然現れたかのようだった。
そして、明るく鮮明になった辺りの景色。
それに私は驚愕した。
それは、30人以上の武装した人たちが
私たちを取り囲んでいるのが 確認できたからだ。
『 ひゃ!!! 』
『 静かに。 あなたは背を低くして。 まつり、敵の武器は? 』
少年は振り向きながら、冷静に何かを組み立てている少女に訊ねる。
『 SA80 と、M4 (カービン自動小銃) 。 殺す気、満々。 』
『 そうか・・。 』
『 こっちは、SCAR-L が2丁。 こっちも殺す気満々よ。 』
小さな少女が、割って会話に参加する。
『 それに、コレも、あと5秒で組み立て終わる・・・・・・終わった。 』
これは何なの、いったい・・・。
もしかして、戦うの?
あんな武装した集団と? この、少年、少女たちが!?
まさか・・・
でも、この距離・・・
100mは離れてるかしら?
あ、車!!
二人は大丈夫かしら!?
私が車内の二人の安否を確認しようと
目を向けた途端、
『 ア・ン・ク・ム・コ・コ 』
と、冷静な少女の声が届いた。
( あ!!!!! )
その声に反応して、車が・・・
そして、ワタシも・・・
もちろん、少年、少女たちが・・・・
白く謎めいた炎のようなモノに包まれた。
( なに、これ!? )
『 二人のことは心配しないで。 』
『 こ、これ? なに? 』
『 御呪い。 』
『 おまじない? 』
『 死なないための・・・ 』
『 ふぇ!? 』
私は恐怖で引きつった顔を その少女に向けた。
『 その子の後ろへ、背中を付けるように身を屈めて。 』
少年は、冷静な少女から大きなライフル銃を受け取ると、
私に 一際冷静な少女の後ろで身を屈めるように指示した。
『 やる気、満々のようだね。 じゃあ、こっちも期待に応えよう。 』
拡声器の声が、不気味な宣言をした。
~つづく~




