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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第37話 逆転証人

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 「いつもの捜査本部」には案外早く着いた。僕たち二人はルーモアからの指示通り黙ってルーモアの後ろを歩く。黙ってはいるが、エクエは表情が百面相しているし、僕は僕で推理しているしで心の中は互いにかなり騒がしいと思う。


 捜査本部が置かれている部屋はやや広く、学校の学年集会を開く大会議室、あるいは多目的室などと呼ばれる部屋くらいの広さはある。しかし、部屋の中にほとんど警察官はおらず、前方に設置された黒板に張り付いている3人と、机上で資料を整理している2人だけ。


 黒板であることにやや違和感を覚えるが、この時代にホワイトボードはなかったのだろう。かろうじてモノクロ写真はあるようだが、本来ならこの時代ここまで写真は普及していない。恐らく写真があったほうが便利だからと作者が無理やりこじつけた設定なのだろう。


 作者が定めた設定がこうしてエンディングを迎え作者の手を離れた後でも残っているのを見ると、作者の絶対的な力を感じる。


「あ、ルーモアさんじゃないですか!後ろのお二人は?」


 ルーモアに気づいた、机上で資料を整理していた警察官がやや疲れを含んだ笑顔で出迎える。


「あぁ、君か。久しぶりだね。彼らは昨日捕まったリアスとヴェルスの保護者といったところかな?ちゃんと紹介状も書いたから」


 そう言ってルーモアは先程書いていた紹介状を差し出した。警察官は眉間にしわを寄せながら真剣に読み込む。返事を得るまでの時間が長く感じた。たった2,30秒のはずが、僕にはその10倍以上の長さに感じた。


 なんとか表情には出さずに済んでいるものの、心臓の音は誤魔化せない。警察官が今近くにいなくて助かった。近くにいれば、怪しまれてしまうかもしれない。通常なら。だが、フィクションの世界でよくある「主人公たちを立てるための無能な警察官」であるのなら、気づかない可能性もたかいだろう。


「分かりました」


 紹介状を読んでいた警察官が顔を上げる。


「お二方を証人としてひとまずは認めましょう。ただし、お二方の言う真犯人の遺体は確認させてください。それから、これは私個人としての忠告になりますから、ご内密に。近くにいらしてください」


 手招きをされ、僕たち二人はその警察官へと近寄った。過度な反応はせず、口も開かない。


「検事陣は警察と私立探偵がルーモアさん主導で手を組んでいることをよく思っていません。それに、とっととこの治安を悪化させているボスを決めたがっています」


 証人とは言っていたが、まさかの裁判だったとは。やはりこの世界に裁判という存在はあったみたいだ。それに、検事が無能というか、ある種悪というか。よく見る構造だ。逆に、弁護側が感情論でリアスとヴェルスを擁護するような輩ではないといいのだけど、その可能性の方がなんとなく高い気がする。


「もしかしたら、リアスさんとヴェルスもあらぬ罪を押し付けられることになるかもしれません。貴方たちは証人でありながら、ある種弁護側のように検事と戦うことになるでしょう」


 論戦か。これはきちんと練らなければ。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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