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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第45話 犠牲ありきの作戦

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「つまり、検事たちにとって警察に逮捕された時点で勝ち確定みたいな部分があるってことですね。特に、ティネアさんとパピリオさんがいない現在であればなおさら」


 そう考えると、余計にパピリオとティネアには街に帰ってきてもらわないといけない。仮にこの事件がなんとかルーモアやティーローを含む僕たちで冤罪であることを立証できたとしても、より難しい事件が発生してしまえば立証が出来なくなる。


 特に、今回は僕たちが事件を起こしてしまったからこんなダサい事件なのだが、通常このフィクション世界が演算して引き起こす事件はパピリオとティネアによる解決を前提とした難易度のものになるはずだ。あくまでも僕の予想であるけれど。


「その通りなんですよ、残念なことにね。だからこそ、何とかしなきゃいけないんです。パピリオさんとティネアさんがこの街を去っていったのは私たち警察とその同盟相手である私立探偵たちが要因ですから、この街に住む人々に私たちの力量を示さなければならないのです」


「そんな気負わなくてもいいんじゃねぇ…ないですか?信頼されてるから通報リアスとヴェルスが通報されたり、ルーモアも手を結んでくれたりするわけだし」


 だんだんエクエの言葉遣いが戻り始めている。


「それもそうですね。私たちは私たちなりに全力を尽くしましょう」


 そう言って僕たちは情報をすり合わせ、頭を捻り、なんとか検事に勝てる方法を絞り出そうとする。しかし、時計の長針が2周、3周と回っても僕たちにはいい案を思いつくことが出来なかった。


 何よりもやっかいなのは、やはり真犯人の存在と真犯人を殺害したエクエが証人として立つというリスキーさ。エクエが証人台に立たなければいいと思うかもしれないが、僕があまり現場をきちんと目撃していないから、そうはいかない。


「こうなったら最終手段を使うしかありませんね」


 ティーローがそう漏らす。彼としても、これ以上何か出て来るとは思えないのだろう。最終手段……か。最終手段と言うからには、何かしらの犠牲や不利益があるはずだ。出ないと、「最終手段」などと言う言葉は使わないだろう。


「最終手段?」


 完全に疲れ切っているエクエが机に突っ伏しながらオウム返しのように聞く。


「エクエくん、お願いです。落ち着いて聞いてください」


 医者がベッドに横たわる人物を見下ろすネットミームが一瞬頭によぎるが、今はそんなことを考えている場合ではない。


「君には証言で然るべきタイミングで自らの罪を告白していただきます。そうすることで、少なくともリアスさんとヴェルスさんの無実が証明されます。そして数日間拘留されることにはなりますが、リアスさんとヴェルスさん、それからアズマさんの証言で君の罪が正当防衛であるとなれば、君も釈放されます」


「つまり、遺体遺棄の件については話さずに、『殺した』というインパクトでそれを隠すということでしょうか?」


「えぇ、そういうことになりますね」


 推理小説らしからぬ手口……。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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