三千世界の日本
昇天が 見えた時の 輝きは
心の景色が 反映される
街に行くと量産型があふれかえっている
心の目がなければ親類縁者を見つけることは一苦労だ
ワンオフ機はいづこへ行ったのか
見渡すもしばらく途方に暮れた
こんなにも他を見なかったのか
こんなにも目と目を合わせていなかったのか
閉じていた目が開いたようだ
ポロポロと涙がこぼれ落ちる
同じ物を着せられ同じ物を好み同じものを作る
君の好きなこと嫌いことはなんですか
じっくり問わねばならない
大した苦労だが必要な苦労だ
喜び弥栄すると知っているから
量産型が悪いともあざましに申されない
必要あって在ると知っているから
悪の御用を尊び愛を持って抱くのみ
愛することを知るに善悪分けていた頃の経験を知っているから
悪の御用も善の御用も等しく導き祀る
しかし量産型が大多数になりワンオペ機が一部を見渡す内にこうも思うのだ
もうここまで来たかと
そしてこれが君が言っていた大峠のことかと
信じぬくんだ、たとえ一人になっても
誰かがそう響かせた言葉が胸の奥深くに愛鍵として息づいている
その鍵でいつでもどこでも出入り自由だ
閉じていた悲しみや苦しみの和の連環は崩れ去り開けっぱなしなのだもの
吹き抜ける気の流れが美しい
いつまでも君と共にある
本流の中で声高らかに唄う
嬉し泣きの笑顔は不思議と美しい
コストが良い悪い タイムが良い悪い
自我の気のままにいじればかえってこんがらがり動きが止まるのは君を見ればわかる
人は世暇を持たなければ量産機に変わっていく
動かなくても君は回っている
遊び心がない量産機 自由度がない量産機 発展しない量産機
一つ一つが美しいのに没個性になる悲しみが君を通して木霊する
君は君で美しい
そう見える
大多数を打ちまくるのはいつだってワンオペ機だ
今の幸せを壊すなと叫ぶ声を聴くが御魂相応の覚悟を持って翔ぶワンオペ機は美しい
希望か絶望か
まばゆいほど輝く機体にかける心(思いや言葉)は君にとってなんだろう
変わってしまう苦しみか
それとも何かやどこかが変わる希望を照らす喜びの光か
答えは君の内にある
どっちにしろ答えは出る
どちらを内に灯すか
光を見たとき上手く引っくり返るんだ
その光はこの先を照らす光となるだろう
星砕きなんてさせない
この星と共に生きていくんだ
すめらすめら
かわるかわる
うれしうれし
たのしたのし
ありがたいありがたい
愛する愛する
出会いに感謝出会いに感謝
杉乃中かう 拝




