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百花の誓い万花の願い

(はる)あれば (しのぶ)(ふゆ)あり 後先(あとさき)

先約(せんやく)として御役目(おやくめ)芽吹(めぶ)




思い咲く花に咲きたくなる思いがあった


厳冬荒れし地に


白き雪が降り積もり身隠れしようとも


力強い生命を宿し


耐え忍ぶ


風に揺られ凛と咲く花


雨に打たれ額に流れる雫を払う花


四方八方に咲く花を見て


過酷な時


辛い時


悲しい時


苦しい時があることを忘れてはならない


美しい花あれば


反対に醜い花がある


醜い姿があるからこそ美しく花を咲かす


醜い花は美しい花に憧れるのをやめたから


美しい花になった


美しい姿があるからこそ醜い花咲かす


美しい花は醜い花に憧れるのをやめたから


美しい花になった


始めからどちらも美しく咲く花だったのだ



十人十色の花に好き嫌いはつきもの


全ての色を合わせ持つ花は美しいが弱くもある


八方美人


己の色花を咲かせ誇るは


己を強く見せようとは思わない


己を弱く見せようとも思わない


誰かを負かし誰かに勝ちたい闘争や誰にも良い顔しようとするあやふやなマダラ模様の花に思い応えることはない


存在自体があやふやであるから生命は芽生えない


花はそこには咲かない


いくら水を注ごうと


いくら栄養を与えようと


意志気統合なき花は荒れ狂う地で生きてはいけない


一本筋を通し己の特技特性を理解し活かす花は存在を示す


そうなる


そうある


忍冬に花はいつでも咲くのを楽しみに待っていた


見えない時にその時々の姿を愛してやまなかった


来る時に咲くのは知っていたから


花が咲くのは先の花のおかげ


花が咲くのは後の花のおかげ


花が咲くのは左の花のおかげ


花が咲くのは右の花のおかげ


花が咲くのは天の花のおかげ


花が咲くのは地の花のおかげ


生かし生かされている花は悟り


いつまでも花咲く万花のありようをこの花で今今に生きる


眩しいなあ


尊いなあ


嬉しいなあ


楽しいなあ



終わりよければすべてよし


始まりよければすべてよし


終わりだけよくてもならず


始まりだけよくてもならず


なかなか難しい仕組み


すべてよければすべてよしなのだから


まわるまわる


火の霊水の霊


刹那か刹那か


一か全か


己が歩みに一片の曇りなし


己が育みに万理の愛あり



                  杉乃中かう 拝


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