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膳はよく噛んで身張らす
薬膳と 言われ鼻垂れ毒食いて
皿まで憎し 銅鏡を見る
騙されて体に効く食べ物を食べる
皆同じ体でない
皆同じように見えて違うこと知っているはず
その知っているはずのことは皆同じ知恵持ちでない
それを祝福と呼ぶ
この世に二つとない祝福
悪いものなければその食べ物を食べようと知識を探し口にすることはなかった
そして騙されたと感じることもなかった
これで治ると信じた私が馬鹿みたいだなんて思うのも
真実が見える目を養ってこなかったことを知るための毒
騙され続けて器ごと叩き割ることの愚かさを道行く鏡を見て悟る
恥から実践へ
もう騙されないと決めてしまえば
真実を探そうと努める
学の力真巧みである
毒膳と疑い飽きて真見ゆ
皿まで愛さ 地上天国よ
疲れたやどうにでもなれと投げやりになるのは受け入れることに近い
ここでは疑う心(執着)を手放すという意味であり
掴んでいた両手が空いて
次のものを掴める
それが望んでいた答え有無に関わらず
よろこび(弥栄)なのだ
毒皿も薬皿もあくせず飲み干す
みにかえらるさまは
地上天国にいることと同じであろうな
すめらすめら
かわるかわる
うれしうれし
たのしたのし
ありがたいありがたい
愛する愛する
杉乃中かう 拝




