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1-2 勇者の帰還

赤竜を真っ二つにし、そして赤竜がガシャンと音をたて崩れ落ちる。


『ってか常に一緒にいたんだから殺られてないってことわかるよね?』


『えっ、なんのことですか』

っと口笛混じりで誤魔化そうとしてくる。


『もうこんなんばかり』


タケルは半分諦めモードでうな垂れる。



それにしても特にスキルを発動したわけじゃないけど一太刀で倒せるなんて凄い威力だなぁ。

しかも絶対鑑定だったっけ?あれは反則的なスキルだったし。


そうこの世界では自分のステータスは見れても相手のステータスを見ることは出来ないのである。


似たようスキルで鑑定はあるけど、それはアイテムに対してだけである。


もう一つのスキル、ホーリーセイバーもレベルが上がっていけば使えるスキルだし、今の自分なかなか反則的じゃね?



『まぁこれであらためて一緒に冒険にいけるんだし今後ともよろしいね♡』


『いやいや、まだここから旅立つとも決めてないし、それに一緒に行くなんていつ決まったんだ?』


たしかにこの聖剣(エクスキャリバー)があれば大抵のダンジョンは問題なくいけるし、ほぼ無敵状態でいける…がこの聖剣を持ってるだけでも目立つし、なんか変な事件に巻き込まれそうな気がして仕方がない。



『もう、そんなことを言っても契約しちゃったし装備を変えることも出来なければ手放すことは出来ないですよ?』


『えっ、まじか』

そういえばそんな説明書きがあったような…

でもあのときは赤竜さんにヤられそうになってたんだしこれは事故だ事故だからノーカウントで。


『事故でも偶然でも関係ありません。契約した事実は変わりませんから。』


くっそーこいつまた自分の心を読みやがった。


『まぁまぁ、本来はわたし(聖剣)をほしくても手に入れられない人ばかりなんですよ?それにわたしの凄さを見たでしょ?わたしと手を組めば百戦錬磨?』


たしかに凄かった、これほどの性能ならほとんどの冒険者が喉から手が出るほど欲しいんじゃないかな、ってか百戦錬磨のあとなぜに疑問系なんだ。



『はぁ、ここで話してても仕方がないしいったん家まで戻るか』


そのあとはとくに問題もなく塔を降りていく。


途中モンスターに出くわしたりしたが自前のスキルを使って回避していく。


『それにしてもタケル様のスキルは凄いですね。全く相手に感知されずに素通り出来ますし』


『まぁね、昔っから鬼ごっこや隠れん坊をしたら右に出る者はいなかったからね。』


『ははぁ、それ自慢になることですかね』


道中こんな雑談をしながら降りていく。

気がつけば1番下の階まできていた。



『ふぅ、やっと出口か』


薄暗かった塔の出口は眩しいほどの光で溢れている。


『タケル様外ですよ。木や草がいっぱいです。風が気持ちいいです♪』


キャリーはすごいテンションの高さではしゃぎまくる。


『そんな、はしゃぐなよ。子どもみたいだぞ。』


『むむ、子どもじゃないもん!ただ外の世界は話しだけでしか聞いたことがなくて実物を見るのは初めてでつい』


ムキになって言い訳してる。なんか可愛い。


『ここでそんなテンションだと街に戻ったとき保たないぞ。』


『えっ、今から街にいくの?やっぱ街は人がいっぱいなのかな?変わった建物や物があったりするのかな?うーん、いまからが楽しみ♪』


随時こんな調子でキャリーのマシンガントークが放たれる。

最初のおとなしくて礼儀正しいイメージはどこへやら。



そうしているうちに街がみえてくる。

この街(名はシャボン)は人口約14万にが住む貿易街で海が隣接していることもあり、船での外交貿易が盛んな街である。



タケルは市場などがある通りを進んでいく。


『なにあれタケル、なんかすっごいイカツイ魚があるよ!あっちにはカラフルな果物がある。』


市場には新鮮な魚や果実などがあり、キャリーは物珍しい物を見る感じで時折タケルに質問攻めにする。


『あれは、ピッグフィッシュっていって豚の鼻の形をしているからそんな名前がついたらしい。』


タケルはめんどうながらも魚の名前や特徴を説明していく。



『タケルは何か買ったりしないの?』


『うーん、いま手持ちがそんな無いし、ダンジョンで手に入れたアイテムや装備をギルドに売りにいこうと思う。』


ここにはギルドがあり、そこに登録することによってダンジョンへに入る許可もらうことが出来るのである。


他にも特典はあるけど、その一つとしてアイテムの買取や装備品の買取をしてくれるのである。



そうこうしているうちにギルドに着く。

たどり着いてすぐ受け付けのところにいく。


『今日はどういった御用件でしょうか?』


受け付けの女性がにこやかに話しかける。


『あの、すみませんアイテムと装備品を買い取ってほしいのですが?』


『はい、少々お待ちを。売却のアイテムと装備品を出してもらってもいいですか?』


言われてダンジョンで手に入れたアイテムと装備品を出す。


一瞬この聖剣(エクスキャリバー)を売れば億万長者なのでは?とも思ったけど目立つの嫌だし、何よりキャリーにピーピー騒がれるとめんどうなので心の内に仕舞っておく。



『それでは鑑定に入りますが、鑑定に時間がかかる場合がありますがよろしいでしょうか?』


『はい、大丈夫です。』


返事を返すと受け付けの女性は鑑定と唱えてスキルを発動する。



待ってる間も暇なので、自分のステータスを確認する。



ステータス


名前 タケル

種族 人間

性別 男

年齢 16

職業 アサシン、勇者!?

称号 勇者!?、巻き込まれし者、トレジャーハンター、パーフェクト陰気キャラ、聖剣の使い手、竜殺し


魔法 フェアリーフェザー


スキル 危険察知、気配隠蔽、身代わりの術

装備スキル 絶対鑑定、光の加護、ホーリーセイバー


装備 エクスキャリバー、冒険者の服、冒険者の靴、盗賊の指輪、アイテムポーチ


レベル30

HP 97

MP 56

攻撃力 86(+1000)

賢さ 54(+1000)

防御力 67(+1003)

魔法耐性 55(+1000)

素早さ 184(+1000)


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