1-1 決戦赤竜
冒頭にもどり現在
赤竜は口を開けこちら目掛けて火の玉を飛ばしてくる。
『タケル様右です!』
言われて右方向へ跳ぶ
キャリーのおかげで今のところ一発も被弾することなく紙一重で回避していく。
『なんだって自分襲われてるの?』
ここに来たときはなんともなかったのになぜこのタイミングで現れるのか謎なのである。
『それは、この赤竜はここを守護する竜で本来は赤竜を倒してからじゃないとわたし(聖剣)には触れられないはずなのです』
うっそん、自分普通にキャリーに触れてひこ抜けたけど!?
『考えられるのはタケル様が特別なスキルを使用したか、気配を感じ取れないほど能力が低いかですが…』
『あっ…』
そう言えば自分、スキル気配隠蔽を使っていてスキルを解除してなかった、まぁステも低いってのもあるけど。
『まさかとは思いますけどスキルを使って戦わずにここまで来たとか?』
『あはは…』
『はぁ、先が思いやられます。』
よかったステータスが低いってのはバレなかったようだ。
『とりあえず目の前の赤竜を倒しましょう。わたしを装備してください。』
『うん?持ってるだけじゃ装備にならないの?』
大抵の装備は身につけることによって効力を得るんだけど違うのか?
『はい、アイテム欄からわたしクリックして契約をすれば装備完了です。』
自称伝説の剣だから装備じゃなくて契約なのか?
よくわからないけど竜のブレス攻撃を回避しながら物陰へと移動する。
この世界では一般的に心の中でステータスと念じれば自分のステータスが表示されるのである。
またアイテムと念じれば今身につけている又は鞄や収納ボックスにある装備やアイテムが表示されるのである。
タケルは柱の影に隠れながらアイテムと念じ、そしてそこにある。エクスキャリバーをクリックする。
すると「一度契約すると二度と装備又は所有者を変更することは出来ないですがそれでもいいですか?Yes、No」
そんな文が表示される。
胡散臭い内容だが今はそんなこといってられない状況なのでYesを押す。
「本当によろしいでしょうか?Yes、No」
なんかしつこい。
まぁ何度聞かれても応えは変わらないんだけどね。
迷わずYesを押す。
するとキャリーが金色の光りに包まれ見た目が変化していく。
先ほどまで何の変哲もなかった剣が今では金色に輝き、柄の部分に紅い宝珠が埋め込まれている。
『うまくいきましたね。これでタケル様とわたしはどこにいっても一心同体です。』
いままで何も感じなかったが体中から力がみなぎってくる。
念のためにステータスと念じいまの自分を確認する。
ステータス
名前 タケル
種族 人間
性別 男
年齢 16
職業 アサシン、勇者!?
称号 勇者!?、巻き込まれし者、トレジャーハンター、パーフェクト陰気キャラ、聖剣の使い手
魔法 なし
スキル 危険察知、気配隠蔽
装備スキル 絶対鑑定、光の加護、ホーリーセイバー
装備 エクスキャリバー、冒険者の服、冒険者の靴、盗賊の指輪、アイテムポーチ
レベル3
HP 22
MP 6
攻撃力 11(+1000)
賢さ 4(+1000)
防御力 7(+1003)
魔法耐性 5(+1000)
素早さ 59(+1000)
おおぉーなんかいろいろと凄いことになってる。
職業や称号にツッコミをいれたいところだけどそれよりも1番に目を惹かれるのはやっぱ能力値である。
ほぼ全ての能力値に+1000、自分が100人くらい集まった強さなのである。
『えっ!?レベル3?嘘でしょ?そんなレベルでここまで来れるの??』
キャリーが悲痛な声をだしうな垂れる。
どうやらステータス表示は心の中で思って表示することもあるのかキャリーにも見えるらしい。
『うーん、そんなこと言われてもなぁ。』
危険察知でモンスターなどの場所とか把握出来るし、どうしてもモンスターを避けて移動できないときは気配隠蔽でモンスターに感知されずに移動出来るし、それでも避けれないときは自慢の足で逃げるので別段戦わなくてもいい。ってか戦うのめんどくさいし万が一怪我したら嫌だし。
『もう、タケル様ったら…まぁもういいです。タケル様の規格外っぷりには驚きません。』
なんかもう投げやりみたいになってるんですが?
なんか申し訳ない気持ちになってくる。
『なんかごめんね。』
『いえ、わたしこそ取り乱したりしてすみません。とりあえず目の前の赤竜を倒すことに集中しましょう。』
平和主義な自分は出来れば戦いたくないけど、この赤竜を倒さないと下には降りれないみたいで結界みたいなのがこの部屋全体を覆っている。
『とりあえず装備スキルにある。絶対鑑定を心で念じてください。』
装備スキルってのは装備すると使えるスキルで、良い武器や防具やアクセサリーにたまにスキルが付いていたりするのである。
『そして対象(赤竜)を見つめて発動!っと心で念じてください』
キャリーに言われるままにやってみる。
ステータス
名前 赤竜
種族 竜
性別 雄
年齢 126
職業 ??
称号 守護竜
魔法 ファイアーブレス、火炎弾
スキル 気配察知、魔法結界、魔法耐性
装備 なし
レベル65
HP 760
MP 220
攻撃力 403
賢さ 209
防御力 332
魔法耐性 356
素早さ 181
この絶対鑑定とは相手のステータスを覗き見出来るのか、なんとも便利な。
相手の情報を得られるのは大きい。ってか赤竜さんめっさ強くない?レベルとか自分の10倍以上だし。
いまの現場に唖然としていると赤竜のブレス攻撃が飛んでくる。
少し反応が遅れたため当たってしまう。
『あちちぃー』
思わず反応してしまったがそこまで熱くなかった。
『わたし(聖剣)を装備したことによって耐久値は比較的に補正されるので並大抵の攻撃じゃダメージは受けませんよ?』
『いや、つい反応してしまって』
仕方ないよね?わかっていても口に出してしまうことって。
『まぁいいです。ではそろそろ反撃にいきましょう。』
『おーけー』
そういって剣を構える。
『喰らえ!必殺のホーリーセイバー!!』
するとひょろひょろ~とした閃光が飛び相手に当たる!
……うん?おかしいな?スキルも唱えたし閃光が当たったけど相手に何の効果もないぞ!?
『あのー、ものすごく言いにくいんですがちゃんとスキルの内容は確認しましたか?』
あっ!そういえばろくに説明文も読まずに使ってた。
急いでステータスを開きスキルを確認する。
"ホーリーセイバー"効果、自分のMPを1だけ残しその消費したMP分だけ技の威力があがる…
うわーぉ、やっちまった。
たしかにMP6、すなわち5じゃ威力も低いし、命中精度も低いのか。
あまりの恥ずかしさに両手で顔抑えうずくまる。
『まぁ誰しにも失敗はありますよ。そう気を落とさないでくださいタケル様?』
やめてそれ以上言わないで、慰められると恥ずかしさが増すから。
くっそー今この場に穴があったら練り込む自信があるぞ。
タケルの奇行な動きに赤竜さんもしばらくはフリーズ状態だったがふと我に戻りタケルに鋭い爪で切り裂こうとしてくる。
『タケル様危ない!!』
キャリーが必死に叫ぶが今のタケルには聞こえていない。
もうダメ、さすがに補正がかかっているとはいえあの攻撃力で頭でも攻撃されたらタケルのHPじゃ昇天しかねない。
赤竜の鋭い爪がタケルの頭上から振り落とされる。
鋭い爪が床にメリメリと突き刺さっている。
『そんなぁ、勇者様ともっと旅をしたかったのに…短い間でしたが楽しかったです。タケル様。』
赤竜は勝ち誇って雄叫びをあげる。
っが…
『勝手にコロスな!』
っと言い放ちタケルは頭上から竜を一刀両断したのである。




