あいっ!?
翌日の学校
「つつ・・マジで殴るかな・・」井伊
「くっそー、鍵付けられたかぁ」バラ
共に、イイに殴られて少し腫れた顔
「セコムまで電話してたね、お金の問題で断ってたけど」井伊
「いいじゃねえかな~パンツの一枚や二枚・・」バラ
って、言って殴られた二人。まあ思春期なんで・・
「おいっ・・バラっ!・・ちょっと来いや」
「・・・んだよ・・面倒くせえな・・」バラ
「バラ君っ!・・」井伊
この一年の校舎にやって来た三年の不良。
呼び出し・・
どこの学校でもある事だ。
先輩面して、お前、調子乗ってんな~ちょっと来いよ~・・である。
不良の少ない赤月で一年からボンタン穿いてりゃそりゃ目立つ。
だがこの男、生粋の悪。元々黒月出身なのだ。
平気で、人をナイフで切るくらい・・
「うわああああ」
「マジか!血がすげえ保健室!」
「なっ切りやがった」
あっという間である・・不良の質が違う。
(だせえ・・ちょっと、切られたくらいで・・)バラ
(うわ・・・バラ君、普通やるかな?)井伊
血染めのバラ。
まあ、こんな事で中学校は大騒ぎだ。
黒北なら、ふ~~ん・・位で済むことが。
(あっという間に、名前が売れるな、ここだと・・)バラ
~~~白月~~~
「赤月のバラって一年がすごいらしいな」
「ありゃ~相当イカれてんだろ」
「三年の番長包丁で刺したとか・・」
まあ、噂なんて、誇張されて広がって行く。
そうなると、当然・・
~~~赤月~~~
「おらっ!出て来いやっ!バラって奴!」
「白月舐めてんのか?ああ!?」
白月の三年の不良が・・
「困った・・俺がいつ、白月に喧嘩売ったんだよ・・」バラ
「だよね・・赤月くらいじゃ、白月には勝てないしね・・」井伊
そりゃ、赤月には、一年の不良はこの二人しか居ないし・・・
先輩は・・
「押忍っ自分赤月の頭やらせてもらってます」番長
「おっ!おお・・。まあ、代わりによー、ヤキ入れに来てやったぞ、その一年っての」
方向転換である。
最悪、この番長との喧嘩も想定していたが・・
「はいっ助かります。」番長
「まあ、昔から、白と赤は、共通の敵黒北ってのがあるからな」
「はい。喧嘩の時は、赤月も呼んでください」番長
「タメなんだから、敬語じゃなくていいよ。なあ」
「ああ。赤月の頭だし。俺等パッキン君の兵隊だし」
これ、実際は、赤月の番長の方が強いんですよね。
こんなもんです。不良って・・。
「逃げよ・・」バラ
「だねっ。あっ!」井伊
「どけコラ!ぶち殺すぞ!」
「黒北だあ!このヤロウ」
「赤姫ってのは、どいつだ!へへ。」
すごいタイミングで乗り込んで来た黒北の生徒
「ぶはははは」バラ
「もしかして・・・」井伊
「あいつらバカヤロウが・・まあ助かるよ」バラ
「王政復古の連中・・バラ君の友達かぁ」井伊
(何やってんだ?ヤンチ君・・乗り込んで来た・・
ふふ、不良してていいな。青春って感じだ)イイが教室の窓から
でも大体、まだ、授業中である。
「コラ~お前等どこの生徒だ~」教師
まあ、当然こうなる。
白月の生徒は分かってて来てるのだ、まあ売名行為。
当然、威圧で制せ無かったら、殴り合いの喧嘩。
だが正直負けるかも知れない・・じゃあ、無難なのは・・
ちょっと、ここの番長と掴みかかって時間稼げば教師がやって来る
それまで吠えるだけ吠えればいい
やれ、白月の悪が乗り込んで来たとか、
マジで危ない奴だったとか。・・言われる予定。
まあ、今回はお互い、無難なところをチョイスしたんだが・・
「番長、白月の連中とも付き合いあるのか~」
「ああ。何か、連合が、どうたら・・」
「やっぱ頼りになるな」
「かっこいいね。他所の不良とも繋がってるって・・」
こうなれば・・
「今度、白月の女紹介するからよ」
「おおー頼むぜ」番長
「じゃあ、また来るからな」
逃げていく白月の不良
「なんだよ・・・根性ねえ・・」
「ああ・・今日は先コーも来たから、お前等助かったな!・・だって・・」
「バラ出て来いや!遊びに来たぞ!」
「わはは!お前等、黒北と、同じ感覚で来るんじゃねえ。」バラが屋上から大声で
「おおーバラちゃん久しぶり~」
「おおー久しぶり~」
「そっち行くわ~」
「お前等、黒北かあ!?逃げるなよ!」走ってくる教師
「・・なんで逃げるの?」
「だよね。遊びに来ただけなのに・・」
「あっかひめ~、あっかひめ~絶対かわいいぞ~」
「だめだ・・あいつら、感覚がずれてやがる」バラ
「分かる・・」井伊
「なっ!お前等!警察呼ぶぞ!黒北に電話だ!」教師
「はいっ」別の教師
「???どうして?」
「だな。」
「はあ・・・」
なんの躊躇も無くタバコ吸いながら、校内に入ってくる三人
まあ、ヤンチ・剛健・ゼロですね。
「捕まえろ~」教師
「へへ~先にバラちゃん見つけた奴の勝ちな~」ヤンチ
「おうっ千円出しな」剛健
「しゃあ」ゼロ
赤月の校内で大運動会。勝てばプラス二千。
「ははは。たどり着けるかな?」バラ
「おもしろいね。今日の放課後にでも、会えなくても、行こうよ黒月」井伊
「だな。俺も王政復古に入れてもらお」バラ
「うん。浮いてるしね。俺等二人」井伊
「こっちだーー」
「いたぞ、こっちもーー」
「向こういったぞー」
大捕り物。
まだ授業中だからいいが・・
「キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン」
「来た来たっかわいいよあの子」
「うん。黒北の不良かぁ。かっこいいね」
「一年みたいだよ」
「うへ~やっぱ黒北は違うな~」
「がんばれー逃げきれー」
(へへっ。ウチと違ってかわいい子多いな赤月)ヤンチ
「どけオラっ!」剛健
「うわぁ。恐ぇ・・」
「誰殺しに来たんだ?このごついの?」
「重戦車か?教師引っ張りながら進んでる・・」
だが・・
「よしっ捕まえた!もう放り出そう」教師
「はいっ。二度と来るなよ!」
(くそっ・・脱落・・)剛健
まず、剛健脱落。
「・・・・・・」ゼロ
「・・・おいっ・・」教師
「・・・・・・」ゼロ
「・・お前ウチの生徒じゃないだろ・・」教師
このどさくさに紛れて、勝手に教室に入り、
誰かの席に座ってるゼロ。しかも教科書まで読んでる・・
「ちっ、バレたか!」ゼロ
「囲め囲め!」教師
ゼロも校門の外へ・・
「まだ、凌いでんなヤンチ・・」剛健
「声聞こえないな・・こっちだーとか、あっちだーとか・・」ゼロ
「早く帰れよ・・」教師
閉ざされた校門の外から見てる剛健とゼロ
教師がその前で再突入を防ぐために、しっかり見張り。
「もう一人捕まえられたら、一緒に連れて帰ります。」ゼロ
「だな」剛健
~~~校内~~~
「・・・ヤンチ君・・こっち・・」小声でイイが
「・・ぉぉ・・イイさん」小声でヤンチ
イイがヤンチを見つけ、誰も見えない死角へ
「っ・・」イイ
「・・へへ」ヤンチ
また・・・
強力・・まあ軽くのキスだが・・
(・・したかったよ・・・)ヤンチ
「ふふ・・」イイ
(やりてえ・・よ。もっと・・もっと・・)ヤンチ
って、思ってたら・・
「居たぞ~こっちだ~」イイ
「えええ!?」ヤンチ
(ふふ、またね)イイ
(俺、弄ばれてるっ。でもいいっ!。)ヤンチ
結局ヤンチも捕まるが・・
「ヤンチ、今日、学校終わって、黒月行くから」バラ
「おうっバラちゃんっ。あっ・・そうだ、賭けてるから、写メ撮らさせて」ヤンチ
「まあ・・いいだろ、早くしろよ」教師
「カシャ!」
「よし。二千ゲット~」ヤンチ
「じゃあ後でな。」バラ
「俺も行くからねー」井伊
(なんだ?知り合いか。バラのアホと・・)イイ
バラと井伊は黒月へ・・
盛り上がる今日の大捕り物話。
「ずりい、それ、もう、アウトだろ?」剛健
「でも、辿りついたし」ヤンチ
「まあ、セーフ。写メあるし」ゼロ
「ヤンチ君、俺ん所のねーちゃんと、知り合いなんだ?」井伊
「こいつの彼女がイイさんと友達でね。
俺もこないだ一緒に遊んでもらったよイイさんと」剛健
「へへ、見て~プリクラ~」ヤンチが舞と写ったプリクラを見せる
「へ~。すごいとこ繋がるな~もう取られてたか~」バラ
「だね。すげえな、ヤンチ君、赤姫と付き合ってるなんて」井伊
「・・・・えっ?」ヤンチ
赤姫?・・・・
俺が?
赤姫と付き合ってる?
舞ねえが?・・・
赤姫?・・
~~~無月~~~
「もう言えば、私が赤姫ですって、わはは」イイ
「うん・・違うし・・」舞
「えっ?彼氏、私だと思って付き合ってるの?」愛
「違うよ・・言ってないの。双子で、その妹が赤姫だって・・」舞
「なんで言わないの?私にも黙っとけって・・」イイ
「・・ヤンチ君不良だから、同じ顔なら、不良の愛のがいいのかなって・・」舞
「いやっ、絶対お嬢様の方だって」イイ
「私、ヤンチがいいな~有名だし、かわいいし」愛
「ほらっ・・・だから会わせないのよ」舞
「てか、同じ顔でこうも違うかな?」イイ
「いやっ、私も、そりゃ家から近い無月に入りたかったよ」愛
「へへっ、ヤンキーとお嬢様か」舞
「いやっ・・私も、一応お嬢様だけど・・・」愛
「あっそうだね。家も無月で一緒だし」イイ
「親も一緒だよ・・双子なんだから・・」愛
「てか、愛ちゃんもびっくりしてたよ」イイ
「うん。まさか、舞の彼氏があの、黒北の矢貫だったなんて・・
超有名だぞ、大悪党で、誰でも知ってるよ」愛
「うん・・普段あだ名で呼ぶし・・」舞
外では、黒北の矢貫で有名なヤンチ
ヤンチ=矢貫(本名)
赤姫=愛(舞の双子の妹)
女子が話しだすと長い・・・
「お~い行くぞ」
「あっ、彼氏来たよ」舞
「あっ、は~~い。じゃあまたね~」イイ
「でたっこいつも大悪党だぞ、別れろっ別れろっイイちゃん」愛
「うるせえ、赤姫、だまってろ」
イイは、彼氏と去っていく。
「確か、黒北だったよね?彼氏」舞
「そうだね。三年。有名だよ。ケンゾー君も」愛
今、この月で五本の指に入るほど・・
「ヤンチ君と仲良いのかな?」舞
「う~~ん。どうだろ、でないと複雑になるな・・」愛
仲のいい、舞・愛・イイの三人。
「何か、異名あったよね?あの彼氏」舞
「ああ・・狂犬ね。黒北の狂犬」愛
仲いいけど・・
複雑っす・・
かなり・・




