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黒月  作者: 火村虎太郎
第三章 イイ
13/42

問題児・・・

次の日


「んで、その、伝説の悪党教師が今日から?」一年不良

「ああ。全部絵~描いてたのもこの教師だ・・」ゼロ


「・・・来たっ!あれ?」一年不良

「あれだね・・昨日見たから・・」ゼロ


車でやって来る教師塚本


駐車場に向かう道・・


「ああ?・・なんだあいつら?

 くく・・くだらねえ威圧だな・・所詮中学生だよ・・」塚本


ゼロと、もう一人が金属バット持って立っている。


「中学生なんて、ガチで大人が殴ってやれば、あっという間よ・・

 ああいう、調子こいた奴は、どこにでも居るんだよ・・」塚本


(くく・・今日の体育の授業で思い知らせてやるよ・・

 教師の職権をフルに使ってな・・今回も、それなりの暴力も校長から認められてる

 久々に荒れてるって言うから来たのに、

 やべえのは、あの増本投げ落としたヤンチ・・あと、コーって奴・・

 こいつは、カス。コバンザメだ・・すぐ、きゃん言わしたるわ!)塚本


もうすぐ、ゼロの横を通り過ぎる車


「・・せーーーのっ」ゼロ

「・・せーーーのっ」一年不良


(んっ?なんだ?両サイドに別れやがって・・)塚本


「ドガシャアアン!!!」


「うわああああ!」塚本


振り下ろされたバット・・

フロントガラスは粉々


「おらっ!降りて来いやっ!」一年不良が割れたフロントガラスから引きずり出そうと

「なっ!お前等!教師の・・」塚本(あわっ!あわっ!)


「ぐっ!」


「うっ・・・」塚本


ボンネットに登ったゼロと一年に引きずり出される塚本


「・・・あいさつがわりだ・・受け取れや・・」バットを振りかぶるゼロ

「ちょっ!ちょっと待て!お前等!」塚本


「ゴキっ!」「バキっ!」振り下ろすバット


「・・・・何、見てんだ?二年っくくく・・・」ゼロ


(考えられねえ・・・)正宗

(捕まる事とか考えねえのか?・・)岸


「うんっいい仕事したな」コー

「もう、鑑別送られるんじゃねえか?これ・・」剛健



これを、最後に、荒々しかった抗争、問題は、沈静化

そりゃそうだ・・毎日毎日喧嘩じゃ誰もが身が持たない。


足にギブスを嵌め登校する正宗。

やっと、通学できるようになった誠。


「・・もう、止めるか・・」正宗

「しょうがないよ・・怪我ばっかりだし」誠


共に部活は引退。迷惑を掛けてばかりだ。


「んで、正宗が頭に復帰?」アン

「はいっ。やっぱ俺弱いですし・・」誠


「まあ、元々体弱いしな・・」正宗


小柄で、ヒョロヒョロの誠。明らかに喧嘩も弱そう


「まあ、俺等も派閥入るし・・」ヒデ

「正直・・あるんじゃねえか?・・正宗・・」横沢


二年のナンバー2と3が正宗グループに。

誰かを押し上げたいのだ、結局・・恐いから・・

それに群れないとやられる。いやっ、あっという間に潰される。



「黒月愚連隊か・・」正宗

「ああ。見えてきたよ。正宗っ」誠


後、残るは、ナンバー1の増本


「まだ入院か・・増本」正宗

「3本くらい折れてたらしいしな」誠


(考えられねえ・・下手したら人殺しだ・・)横沢

(イカれてやがる・・何なんだあの学年は・・)ヒデ


「・・・鑑別行ったらしいな。あの一年・・」アン


結局ゼロは鑑別に


もうこれだけで、中学生なら近隣で名前が売れまくる。


「でも、これで、アンさんも、狙える位置じゃ?」正宗

「黒月愚連隊か・・」アン


三年のナンバー3は、不良を引退。

あの後、復讐でヤンチ達を狙ったが・・


「頭まで、丸められてたな、田淵・・」アン


また、剛健に返り討ち。しかも、一年にバリカンで坊主にまでされて・・


「もう、その事実だけで、絶対黒月愚連隊は入れませんしね・・」正宗

「それに、ナンバー2の狂犬さんは・・」誠


一切興味も無し。黒月愚連隊に。

どっちかと言うと、潰そうとしてる者。


もう、三年は、火村かアンの戦い。


「正直、最後、どうやって決めるんですか?」正宗

「曖昧だよね・・」誠


「まあ、正直それまでに、ほぼ、決まる。評価で・・

 明らかな差が有れば、無理。だが、少しでも可能性が有りそうなら・・」アン


卒業タイマン。


「でも、タイマンって、運も・・」正宗

「ああ・・だから、結構上の人間が考えて実践しだしたんだけど・・」アン


タイマン三連戦。


「なるほど・・二回勝てば・・」誠

「まあ、後、周りのギャラリーの判断だ。

 二回とも、たまたまのラッキーパンチなら、やり直しだ。」アン


「なるほど・・」正宗


「赤い髪の大将は?」アン

「最近あいつ、また髪黒くして、ボンタンも細いの穿いてるんですよ」誠

「なんだ?あの気分屋・・」正宗


「最近儲けてるぞ、あいつら・・」ヒデ

「ステッカーか・・」アン


不良の定番ステッカー作って売る。


「何なんだ?王政復古の大号令って・・」アン

「だせえっすよね。チーム名としては・・」誠

「だが、一回聞いたら忘れねえな」正宗



~~~赤月~~~


「え~~~そんなぁ」電話中のヤンチ

「ごめんっもう一時間くらいで行けるから、待っといて」電話の舞


赤月で待ち合わせしたが、舞が急遽学校の用事で遅れる事に。


「・・お金無いからやる事ないのに・・・」ヤンチ


まあ、理由は、これだけである。


「あれっ?舞の・・」

「んっ!?ああ。イイ~さんっ」ヤンチ


赤月なので・・


「へ~、待ちぼうけ?」イイ

「うん。まあ一時間くらいね」ヤンチ



「へへっメールしといたよ。

 その辺の不良と喧嘩させないように、よく見張っといてって。」イイ

「はは、しないよ。」ヤンチ


イイは、ヤンチの暇つぶしに。

変に疑われても困るので、先に舞にメール。


「あっ!」ヤンチ

「んっ?どうした?」イイ


「ちょっと待ってて、知り合い。挨拶だけしとく」ヤンチ

「うん。」イイ


ヤンチが知り合いを見つけ笑顔で駆け寄る。

少し何か話して、お小遣い?を貰って帰ってくる。


(・・・鬼丸だ・・白月の・・あっ・・そうか、ヤンチ君白月って言ってたな・・)イイ


「おまたせ~。お小遣い貰っちゃった。お茶行こうよ。もちろんおごるよ」ヤンチ

「へへっじゃあ、いただきます。」イイ


とは、言っても、赤月の事を良く知らないヤンチ

イイの知ってるお店に向かうが・・


(いやっ・・疑われる・・まったく知らない店にしよう・・)イイ


「ねえ、行った事ないけど、行ってみたい所あるから、そこでいい?」イイ

「いいよー。2000円以内で済むなら。」ヤンチ


(何か楽しいな舞姐の友達と遊ぶのも。かわいいしなイイさんも)ヤンチ


限りなくデートに近いような・・・



~~~白月~~~


「パッキンさん、鬼丸君が黒月の一年と仲良いみたいですよ」

「ああ・・ヤンチか。」パッキン


「あれっ?パッキンさんも知り合いですか?」

「知ってるよ。」パッキン


(どういう関係だ?鬼丸さんにパッキンさんも、知ってる・・

 しかも、仲良さそうだな・・)白月の不良



~~~無月~~~


「舞ちゃん・・黒月の人とお付き合いするの止めたら・・」同じ二年の生徒

「・・・・どうして、みんな黒月を差別するの・・」舞

「だって・・なあ・・」

「ああ・・」


「・・昨日も、ウチの生徒、恐喝されたんだよ・・」

「それに、黒月に用事で、行っても・・・」



~~~黒月~~~


の商店街の入り口。


「ピーピッピーーー!」笛の音


「はいっ、待って待って、入場料、払いなさいよ」ゼロが笛を首からぶら下げて

「えっ!?入場料なんか取られるんですか?」


「当たり前だろうが!黒月だぞここ!」ゼロ

「ねえ・・払おうよ・・」

「・・だな・・変に揉めるより・・」


一人500円。


「はいっ。どうもね~」ゼロ


(500円なら・・・)

(まあ、いっか・・)


って思える金額


そして・・

黒月の唯一の商店街の中へ。

とはいっても、小汚いホルモン屋や、なんて事ない店が多少あるだけ


だが・・


「うまいんだよな、黒月のホルモン」

「ああ。買って帰ったらすごい喜ばれるよな」


そして入り口とは別の出口に、向かう。


「ピーピッピーーー!」笛の音


「えっ?」

「何っ?」


「お前等、退出料払ってないだろ!」剛健が笛を首からぶら下げ


「ええ!?出るのにも、お金掛かるんですか?」

「じゃあ、お前等入るとき、お金払ったんだろ」剛健

「はいっ・・」

「じゃあ、当然出る時もいるよ。それがここ黒月のルールだ!」剛健


「・・ねえ、払ったほうが・・」

「ああ・・恐そうな不良だしな・・」


「600円ね」剛健


(微妙~)

(微妙~)



~~~赤月~~~


「あっ・・・」ヤンチ

「・・・・っ」イイ


(どうしよ・・・何で、こんな事・・・)ヤンチ


お茶して、まだ時間あったので、二人でゲーセン。プリクラを取る事に・・


何か、この閉ざされた空間で変な気分に・・


「なはっ。最後のこれ、めっちゃ、ポカ~ン顔してるよヤンチ君」イイ

「だって・・・」ヤンチ


写真取る為に近づいた顔・・体・・


(かわいいヤンチ君・・・)少し背伸びするイイ



「んんっ!!!」ヤンチ

「・・・・・っ」イイ


また・・


(どうしよ・・・)ヤンチ


中一に、一つ上の女子からの、これは強力・・


(破裂しそう・だって・・・)ヤンチ



急にキスするから・・・

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