水面に沈む 2
はじめに。
こちらの作品に目を通して頂き、ありがとうございます。
初心者の私、月見直が執筆致します純愛もの(の予定)です。
青春って何だろう。
好きって何だろう。
恋って何だろう。
そんなくだらないことを考えながら執筆していきます。
誤字・脱字をお見かけしたら報告くださると嬉しいです。
まだまだ至らない部分もあると思いますが、宜しくお願いします。
登場人物(未定)
・蕪木 加奈
・久家 瀾
101022 執筆開始
好きとか恋とか愛とか。
そんなの全然解らなくて。
その人を目で追ってしまったり、触れるだけでドキドキしたり、一緒に笑えるだけで幸せだったり……。
そんな気持ち、私には全然分からない。
初恋とか、したことないし。異性と触れ合う機会なんて少なかったし。そうやって言い訳を付けてきた。
だけど最近、周りの皆は彼氏を作り始めている。何を焦ってるんだろう、何を求めてるんだろう。
分からない。分からないからきっと、探して足掻いているんだ――。
身体は重く沈んでいくようだった。
右も左も分からない広い水の中で、私は懸命に水面に見える光に手を伸ばす。
それでも光には届かなくて、結局私は諦めてただ沈んでいくのだ。
いつも、いつもそうだった。
抵抗すれば怒りを買うことは当たり前。だったら従っていた方が楽じゃないか。
そうして私は、ただただつまらない人間へと成り下がって行った。
コポコポと口の端から漏れた息が泡を作り水面へと吸い込まれる。
もしも私が太陽を拝むことができていたのなら、こんな人生を歩んでいなかったのだろうか。
そう考えて、苦笑する。
そんなことは有り得ないと私自身が一番よく知っていたから。




