ハッピーエンド
最後です!
あれからもゼノス様の専属の運び屋に代わりはない。
変わったことと言えばゼノス様がむやみに噛みついて来なくなった事。
ギルネストはたまに書類を手伝わせてくれる。
前ほどサラーシェになれとは言わなくなった。
他に変わった事と言えば。
「………姫様………」
姫様がやたらとアルビノを人がたにしたがる事。
今、俺は姫の前に座らされアルビノに後ろから抱き締められている。
「素敵ですわ!」
うっとり見られてアルビノもなんだか落ち着きがない。
「エリシア……猫に戻っていいか?」
「駄目ですわ!アルビノ様とロゼの仲むつまじい姿が私達の目の保養なですから!」
回りにいるメイド様達にも頷かれる。
な、何が楽しいんだ!
痺れを切らしたアルビノは俺を抱えあげると窓から飛び降りた。
こんなのは何時もの事なんだ。
アルビノは姿を変えることなく綺麗に着地して、柔らかく笑う。
ヤバい可愛い。
アルビノには人前で必要以上イチャイチャすることを禁止している。
俺の心臓がもたねえ。
しかも、なぜだかゼノス様やギルネストがアルビノに余計なことを教えているみたいでこないだ襲われそうになった。
「何でお前がそんなこと知ってんだ!?」
「ゼノスがこれぐらいしろって………好きならこれぐらいは普通なんだとかなんとかギルネストが………。」
うん。説得すんのが滅茶苦茶大変だった。
余計なことをしやがって。
俺の心の準備はどうしてくれる!
いろんな奴から人との関わりかたや女の扱いを教わってくるアルビノは前よりも嬉しそうで俺も嬉しい。
その反面大変で可愛い顔で迫られると流されそうになってまずい。
今だって嬉しそうに俺を抱えて人気の無いところに連れ込もうとしている。
「いやいやいやいや!止まれアルビノ!お前が俺を好きなのは解っているが、待て!」
アルビノはキョトンとした顔で俺を見る。
「イチャイチャするのは明るいうちからすることじゃねえ!」
「ゼノスもギルネストも気にするなって………」
「俺は気にする!」
「なら夜なら良いのか?」
首を傾げるアルビノは可愛い。
「いや、まあ、………いやいやいやいや、そう言うことじゃなくてだな………」
危ない、また流されるところだった。
「俺はエリシアに触ると気持ちいいって知ってしまった。もっと触りたい。」
か、可愛い!
だが、それとこれとは話が違う。
「アルビノ。悪い。俺は………怖い。」
アルビノは驚いた顔の後にとろけるような笑顔を作った。
「エリシア可愛い。」
や、止めてくれ。何だか心臓が鷲掴みにされたようだ。
「エリシアのそんな顔見れるの幸せだ。」
本当に困る。
「………俺もだ。」
昔から俺はろくな目にあわないって思ってたけど、アルビノとこうやってじゃれあうために必要な事だったのだと思えば対したことじゃないと思えてしまう。
俺はどうも、この美しい魔物に死ではなく幸せを与えられてしまったらしいと逆らえないような笑顔でキスされながら思ってしまったのだった。
end
アルビノは人と関わるのはロゼしか居なかったから、きっと回りから面白半分に入れ知恵されるに違いない!
アルビノは大人の階段かけ上がります!
たぶん。
今までお付き合いいただきありがとうございました。
コメントも嬉しかった。
感謝しかありません。
これからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。




