第61話『ギルドの依頼と静かな決意 ~仲間、ふたたび集う時~』
裂け目を閉じたあと、俺たちはひとまずギルドのある町、バルメラに戻ってきた。
瓦礫だらけだった温泉街も、地元の住民や冒険者たちの手で徐々に復興しているようだった。
「ふぁ〜……やっぱ冒険のあとはギルド飯だよな〜!」
ウケールがギルドホールのイスにどっかと腰を下ろして、さっそく名物の“メガミートボール定食”を注文してやがる。
「ちょっとは反省しなさいよ……あの戦いのあと、魔力が枯渇して倒れたくせに」
エリュがため息をつきながら、横で薬草茶を飲んでいた。
リリィはというと、ギルド掲示板の前で真剣な目をしていた。
「ヨシオ。次の依頼、これにしない?」
「どれどれ?」
リリィが指差したのは、【魔導遺跡の封印調査依頼】という中級クエストだった。
――封印が緩み、魔素が暴走しかけている遺跡を調査・鎮静化せよ。難易度は中、報酬は金貨100枚。
「うん、前回の裂け目と関係ありそうだな」
「そう思って……あの裂け目のエネルギーと、これ、似てる気がする」
リリィの瞳には、いつになく緊張が走っていた。俺も気を引き締める。
「よし、これに決めよう。みんな、準備はいいか?」
「任せとけ、胃袋も装備も万全だ!」
「……ウケール、それ、逆でしょ」
「細けぇことは気にすんな!」
と、俺たちがわちゃわちゃしていると、ギルドカウンターの奥から聞き覚えのある声が響いた。
「まったく、また君たちが面倒な依頼に首突っ込んでるとは……少しは穏やかに暮らす気はないのか?」
――エリュだった。
……いや、さっきからずっといたんだけど。
「おいエリュ、今さら何を言ってるんだよ。最初に気づいてただろ、お前」
「うるさい、ヨシオ。私はあくまで観察していただけだ」
彼女はそう言いつつも、すでに自分の杖に新しい封印魔法を刻み込んでいた。
……つまりやる気満々ってことだな。
「よし、それじゃ“魔導遺跡封印任務”出発だ!」
ギルドの扉を開けた瞬間、朝の日差しがまぶしく差し込んできた。
平和の影に隠れた異変を調査する、新たな冒険の始まりだった。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




