表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/88

第37章 自分のできる事をするだけ



どこかの倉庫らしい場所に連れてかれてしまったシンノスケは3人の姉妹につかまっていた。

「申し訳ございませんがこの縄を外してもらっていいですか?さっきからヒリヒリするのですが」


とシンノスケが訴えっているが無視して3人は話す。


「本当にコイツにできるの?」

長い髪で影が薄くマスクで口を隠している()()が心配そうに言う。


「あれれれ~、でもエリちゃんが言ったし大丈夫じゃない?」

3人の中で背が多く筋肉質のある難いでどこかふわふわした感じをだす()()がそう言う。


「大丈夫だよ、私の目に狂いはない…はず…だけど…大丈夫だよね」

少し自信がない金髪でそばかすがあるシスターの格好をしたエリがそう言った。


ハナが片手でシンノスケを持ち上げる。

「あ、あの~僕は何を?」

「いいから、話はこのエリちゃんが喋るから黙って言うう事聞いて。そうすれば放してあげるから」

「はあ~」


シンノスケは縛られながらエリの前に座らさせられた。

エリは貧相な胸板のポケットから禍々しい石を見せる。

「貴方を優秀な僧侶として聞くけどこれが何かわかる?」

「そうですね、呪いとは少し違いますね。う~ん、封じられているって感じですね。魔術の中に魔物の力が手を加えているようですが…」


3人は目を合わせて頷く。

「私はエリ、こっちの小さいお姉ちゃんがサヨ姉、こっちの大きい方がハナ姉。私たちは父が残した手紙を手掛かりに旅をしている冒険者です」

「そうでしたか、なぜ僕が僧侶だと? 服装だけで決めつけたわけではないはず。それに僧侶ならこの街に沢山いましたけど」


エリが問う。

「私は賢者やっています」

「賢者!! 世界で10人もいないと言われている賢者を…そうとう頑張ったんですね。それと僕を選んだ理由は?」


「賢者の勘ですよ。それだけこの街の冒険者にこの石を見せても貴方の様に答えられる人がいなかったのです。あなたのお力を借りたい」

「その前に、この縄をどうにかできませんか? 逃げたり、襲ったりしませんから」


エリは少し黙った後、聞いてきた。

「貴方は人ですか?」


シンノスケは隠さずに言った。

「僕は勇者リリネッドの元、この命を捧げたリッチ、アンデッドの力を持つ僧侶です」


真っすぐな目でそう言ったシンノスケを見たエリは縄と説いて本題に入る事にした。



 ●●●



街の下の下水通路に移動した4人。

エリは話す。

「この石に掛かった魔法を解除したいんです」

「あなた一人ではできないのですか?」

「この石の解除魔法を使うと周りに悪霊などが集まってしまって一人では。お姉たちは僧侶の力を持たないので」

「ちなみにお二人の職種は?」


サヨはアサシンと答え、ハナはバトルマスターと答えた。

「どれも上級職!!でも今回の事を考えると使えませんね。わかりました。お手伝いさせていただきます」


エリはナンかしらの魔法陣を地面に書いたと中央に石を置いて詠唱呪文を始める。

サヨとハナも戦闘の準備をする。

「とりあえず、私達もやるがお前本当に大丈夫なのか?」

「来るのは魔物だけじゃなくモンスターも寄ってくる」


シンノスケはいくつかの魔術を作って防兵壁を作り出す。

「問題ないです、よかったですよ本当に僕を選んでくれて」

「どいうこと?」

「僕以上にモンスターや魔物が詳しい僧侶なんて見つかりませんから」


と話している石の解除が始まったらしくどこからともなくモンスターや魔物、悪霊などが現れた。

「魔物とモンスターは私達に任せてあんたは・・・」


サヨが言い終わる前に一瞬にして現れた敵を一掃したシンノスケ。

「言ったでしょ、僕でよかったですねって」


エリの詠唱呪文している真上に大きなモンスターが現れ、エリの攻撃を仕掛けようとしていた。

サヨとハナが攻撃をしようと動く前にシンノスケが動き出していた。

「お二人はエリさんの近くに」


大きなモンスターはよく見ると腐った死体のだった。

「おやおや、大きなアンデッドだ」


シンノスケは軽々と大きなモンスターを倒した。



そして、1時間ぐらいが経ち、石の解除が上手くいった。



 ●●●



4人は地上に戻って3姉妹は御礼を言い続けた。

「本当にありがとう」

「いえいえ、御礼なら僕ではな僕の仲間に行ってください」

「「「え?」」」

「僕がここに居られっるのは仲間のおかげなので。本当なら太陽の下に出れなかったし、こうやって顔を出すこともできなかったから…」

「いろいろあったんだね」

「はい、なので…もしも御礼がしたいのなら仲間の危険な時に助けてあげてください」


と言った時、ハナが大きな胸の谷間から指名手配書を取り出す。

「そういえば、あなた達、お尋ね者だったわね。顔写真もあるわ」

「あ、そうでした」


シンノスケはあっけらかんとした感じでそう言った。

エリはそんな彼を見て笑う。

「貴方の仲間はかなり面白い人なのね。いいわ、もし何かあったら助けるわ」

「はい、お願いします」


とその時、街の奥の大きな壁が壊され、城の方か騒ぎが起きた。

同時に街中にあるスピーカーからお知らせの報告が鳴り響く。


『元勇者で現犯罪者であるリリネッドと剣聖ユースが王を刺殺しました。まだこの国に残っています。決して逃がさないように』


シンノスケはマジかって顔をしたあと、エリ達の方を見る。

「さ、さすがにこれは無理よ」

「ですよね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ