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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
魔帝界 篇

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第157章 操り人形


 過去の話ー。


 ヴォワゴレレは相手の悪夢を擬人具現化させる力を持つ。

悪夢騎士(ナイトメアナイト)。それは補完してあり、排除されてもすぐに復活させられる。

そして相手の悪夢をより知る為に眠らせて悪夢騎士(ナイトメアナイト)を育成して強くする。


悪夢騎士(ナイトメアナイト)は育てれば育てるほどいろんな個性が出て面白いんだ」


「そうだな」

 

 デラーズは適当に答える。


「ねえ~,デラーズはなんで生きてるの?」


 無垢そうな発言の中に隠れた腹黒い言葉にデラーズは落ち着いて答える。


「今こうして生きてるのは魔帝王様のおかげだ」


「そいうことではなくてぇ~」


「吸血族は私を入れても数人のみになった。私は魔帝界の西の洞窟でこんな薄暗い場所でも光に怯えていた。そんな私に光を恐れなくても大丈夫な場所をくれたのだ。そしてココと出会い愛を知れた。だからそうだな~…。私が生きる理由はココと一緒に幸せな、ひと時を過ごせればいい」


「彼女とはうまくいっているようだね」


「お前は関係ないことだ」


 ヴォワゴレレはにゃっと笑ってその場を去る。


「やっぱり、生身の生きている人は面白いな。いや作り物の生き物は面白いね」


 

 ●●●



 現在の話ー。

ヴォワゴレレは自分の中のストックの悪夢騎士(ナイトメアナイト)を呼び出してリリネッドにぶつける。


「この悪夢騎士(ナイトメアナイト)は私が育てな中で10番の中に入る一級品だ」


 呼び出した悪夢騎士(ナイトメアナイト)はまるで凄腕で戦士の様な姿を呼び出した。

威圧と破壊を向けてくるオーラに周囲の壁や床にヒビが出来る。


「行け」


 悪夢騎士(ナイトメアナイト)はリリネッドに攻撃を繰り出す。

その攻撃を少し緊張しながら剣で防いでそのまま薄い斬りして倒す。


「おおー。さすが、最きよう最んだの? うん? なんだっけ? まあ~強い剣!」


 灰の様に消えていのを見てヴォワゴレレは子供の様な表情から真顔の代わり、強力な悪夢騎士(ナイトメアナイト)を2体呼び出した。


「ごめん、マジでナメてたよ。そうだよね。魔帝王に傷をつけたんだよね。勇者なんだよね。 そっかそうっか! じゃ~マジでやらないとね!!」


 ヴォワゴレレは自分の中でも最上位の中でも最上位の悪夢騎士(ナイトメアナイト)を呼び出した。


「これはねぇ~、オルガ、ルギアラの悪夢騎士(ナイトメアナイト)だよ。簡単には倒せない」


 それでもリリネッドの剣が体にカスッた瞬間、風連が割れたように消える。


「おいおい、これは…。そうか。 わかった。これは相性」


「ム?」


 ヴォワゴレレはアイマスクを付けてその場に座り込む。


「降参だよ。私は君とは戦いたくない」


「ん? わかいました」


「でも私は降参したけど、アイツはどうかな?」


「え?」


 横を見るとステンバーが双剣を取り出してこちらに向かってきていた。


「がんばれえ~!」


「うっえぇ~~!!」


 リリネッドは慌てながらその場を逃げていき、それを追うステンバー。

そこし遅れて、デラーズがそこにいち早くたどり着く。

周りを見渡し、ヴォワゴレレが座り寝込んでいるのを見つける。


「なんだ、お前らしくない」


「ん?」


「お前ならもっと」


「フッ…。相性が悪かっただけだよ。 (違う戦い方も有ったし試したい事もあったが、今はそれをする理由がない。むしろこれから面白くなりそうだ) 楽しみが増えたんだよ」


「そうか」


「で、そっちはどうだった」


「そうだな、もう手が付けられないほど」


 デラーズが来た方向の通路がどんどん崩れていく。


「ヤバイ状態だ」


「ハハハッ! 愉快だ!」


 幹部とクロウ、ナギが暴れていた。


「さて、私は勇者を追わないといけないからこれで」


「おう、頑張れよ~、操り人形」


「うるさい」


 デラーズは走り出す。その場にクロウが爆風と共にそこに着地する。


「おい、そこの女!」


「ハァ~、なんだい? 私は寝たいのだが?」


「ここに勇者が居たはずだが!?」


「走って行ったよ」


「そうか、じゃあ!」


 クロウが立ち去ろうとした時、ヴォワゴレレが引き留めた。


「なんだよ?」


「勇者とは相性が悪かったが、君とはどうかな?」


 最高ランクの悪夢騎士(ナイトメアナイト)を3体呼び出してクロウの前に出す。


「私は勇者と手合わせして自信が無くなっていたところで」


「ああ?」


「いいじゃん。この先に行きたければ私を倒していきなさいって奴だよ」


「てめぇー!! 何のつもっりだ? いや、てめぇーらは何をしようとしてんだ!!」


 ヴォワゴレレは起き上がり、アイマスクを取る。


「ふ~~~ん、そうか…。お前、見えているのか? 私達の魔帝界のエネルギーの形が」


 黙るクロウにヴォワゴレレは悪ガキの表情を見せる。


「沈黙は正解だよ。クロウ君」


 イラッとするクロウは杖を取り出しローブを脱ぐ捨て首の骨の音を鳴らし準備運動する。


「お前、なんだよ? なんか知ったような口ぶりだが?」


「知ってるよ~。彼女の過去を」


「そうか、じゃ~お前を消さなければな」


 殺意がこもった視線を浴びるヴォワゴレレは全身にエネルギーを纏い3体の悪夢騎士(ナイトメアナイト)を操りクロウと戦闘を行う。



 ●●●



 少し前の時間ー。


クロウとナギ、幹部のリヴァナラ、オルガ、ルギアラ、アウラ、デラーズ、ロヤアマーンが集まる部屋にクキチが入りリヴァナラ、アウラ、デラーズ、ロヤアマーンを無理やり暴れさせた。


 オルガ、ルギアラがリヴァナラとアウラを止めてクロウとナギがデラーズ、ロヤアマーンと戦う。

デラーズはクロウに戦いながら話しかける。


「私達は人質を取られている」


「ああ?」


「クキチ私達が思っている目的とは違うらしい」


「お前達の目的は、アラシュを引きずり倒す事だろう?」


「最終目的は自由になる事だ。王を倒し幹部何て座を降り支配されず自由に生きる事」


「それが終わったら俺達を消すのか?」


「ココの事はまだ恨みはあるがそれは自分がしでかした罪で罰だ。受け入れた」


「そうかい。で、どうするんだ。ちゃんと戦わないとお前さんたちの人質?って奴が危ないんだろう」


「ココの()()()()が人質に取られた。彼女を助けたい。君なら勇者の行動が読めるはず。私は勇者を追えば命令を聞いているフリもできる」


「早い話があのクキチって奴を騙せばいいんだろう?」


「そうです」


「じゃあ~話は早い、勇者の連絡して」


 クロウが連絡を取ろうとしたその時、天井を破り、降り立ったアラシュ。


「ナギ!!」


「なんじゃ!?」


「ここを頼んでも?」


「なんじゃ? 緊急かあ?」


「そうだよ」


「しゃ~ないじゃあ」


 ナギはロヤアマーンを峰打ちで斬りつけて倒し、デラーズと戦いながらクロウと喋た内容を話す。

その間にクロウはリリネッドに連絡を取る。


「さて、この世界から脱出するためにはアラシュを止めるでも、クキチの目的はよくわからないし、邪魔になりそう。それに勇者の事も……。クッソ面倒だ!! もうなるようになるかな?」


と独り言をしていると部屋の窓のから見える城の一部の場所に爆音がした。

クロウはそこを見ると飛ぶ斬撃が見えた。その魔力の感知を読みそれがリリネッドの物だとわかった。


「あそこだな?その近くの高いタワーからシンノスケの魔力も感じる。アイツら離れていたのかやっぱり」


 やれやれと手に頭を抑えるクロウだったが、その部屋の周囲が暴れまくったことで崩れ始める。


「デラーズ!!」


 クロウは親指で城窓の外の煙見せる。

デラーズはそれ見て頷き、その場を離れる。遅れてクロウを追って行く。


「なんじゃ? どうすればいいんじゃあ!! 説明せい!!」


 困惑するナギに元にアラシュが近くに立つ。


「貴様は誰だ? いや覚えているぞ! 勇者の仲間だな」


「お主を倒せばハッピーエンドって事でいいんじゃろう?」


「下等種族が魔帝国の血筋であるこの俺に頭を下げろ」


 ナギは急に体が重くなり押しつぶされそうになっていた。

重力を全身に浴びながらも体制を変えず堂々と剣を向ける。


「久しぶりに楽しめそうじゃな!!」


 ナギは震える両足をしっかり地面に立ちながら嬉しそうに言った。


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