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Snake Skin  作者: 中野震斗
S1Violence and finaldestination
59/59

第五十九話Crazy Long Time

「しゃああ!!」


夏目と佐鹿が対峙した直後夏目は佐鹿に向かって頭突きを繰り出した。


ガツンと

頭と頭が火花でも散りそうな勢いでぶつかった。


(やはり頭突きの夏目って呼ばれてるだけあるな…流石に痛い…)


だが痛くても進まなければいけない。その状況下で止まってなどいられない。


「頭は固いみたいだな!!」


佐鹿の腕を掴み夏目は顔面で連撃を続ける。


「俺は能面一家No.2!!夏目良だ!!」


佐鹿はすぐに夏目の手を振りほどく


「このッ…!」


夏目が振りかざした手が佐鹿の顔面に直撃した。


(ケッ!アイツ…まんまと当てられてんじゃねぇか)


佐鹿がガードを固めるが夏目の連撃が佐鹿を押し出す。


「押されてんじゃねぇの!!佐鹿!!」


挑発されながら殴られるのを黙ってみている佐鹿ではなかった。


「こっちは黙ってやってんのに…!」


夏目の腹部に一瞬、激痛が走った。

(なんだ…!?蹴りを入れられたのか…!)


その事実に気づくまでかかった一分その時間帯に佐鹿の強烈なキックが夏目を吹き飛ばした。


「クソがぁあ!!」


先ほどなら当たっていたはずのパンチも佐鹿が全て避けてしまった。


「攻撃のパターンはもう…」


そして顔面へ体重をかけられた拳が飛ぶ。


「読めてんだよ!」


それが顔面に直撃したはずだったが、夏目はそれに耐えていた。


「俺がなんて言われているのか忘れたか?」


立ち上がった夏目による強烈な頭突きが佐鹿にクリーンヒットした。


「クッ…何だこいつ…」


夏目が倒れ、その瞬間に顔面を殴る戦法だったはずだった。その際夏目は少し体をずらし額に攻撃を集中させ、攻撃を弱めたのだった。


「俺の頭は…まだ健在だぜぇえええ!!」


一方的に殴られながら、夏目の挑発を黙って聞くしかなかった。そして夏目は懐からバイクのチェーンを取り出した。


「ちょ…」


佐鹿の静止も聞かず、メリケンサックのように使ったチェーンで顔面を殴った。


「クソッこいつ…!」


ここまでの距離はそこまでない、だが一歩少し踏み出した瞬間に何故か体が前に引っ張られた。


「まさか…」


すぐに足元を見ると、チェーンが足に引っかかっていた。倒れた状態で佐鹿が動くのには数十秒かかった。そしてその数十秒の間に夏目が佐鹿に頭突きをかました。


「ウグ…」


何回も何回も頭突きが繰り返される、そして夏目と佐鹿の意識はどんどんと遠のいていた。


(俺もそろそろ限界か…)


佐鹿がそう思う中、先に手を離したのは夏目だった。


「頭が…流石にきついな…」


頭がクラクラする夏目はチェーンを振り回す、だがそれは当たることない。


「どこだ…!!佐鹿!!」


これは完全に頭突きを耐えた佐鹿の勝利だった。


「おい!夏目!」


「ん!?」


夏目は声のするところに振り向く、そして振り向いたと同時に目に佐鹿の拳が飛んだ。


「グあああああ!!」


痛みで叫ぶ、能面一家のNo.2がこのザマなら夏目にとって周りに人が居なくて幸いだったろう。だが佐鹿にとってはその状況は都合がいい他ない。


「夏目!!見えないだろ!!俺の勝ちだな!」


そして腹部に強烈なボディーブローだ


「グッ…まだ負けねえよ…」


なおもしぶとく立ち続ける夏目に対し佐鹿が感じていたのは苛立ちだ。


「はああ…もういいよ、お前」


そしてナイフを取り出し縦に夏目の腹部を裂いた。


「ナイフ…!?」


どう考えても殺傷にはならない傷、腹部に傷がついたか分からないほど優しいナイフさばきだった。だがそれと同時に倒れた夏目は服が裂けた間抜けな状況で倒れた。


「さて、あっちはどうなんの…かな…」


それと同時に佐鹿と手元のナイフがカランと落ちた。短いようで長いかった夏目との戦闘は文字通り相打ちと言える結果だった。

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