第二十二話意外な人物
川を殴り続ける松岡の顔をバタフライナイフが掠める
「ん?誰だ?」
松岡は殴る手を止めナイフが飛んできた方向へ向かう。そしてボロボロになった川に黒川と澤村が近づく
「圭介くん!今救急車呼ぶからね!」
黒川が救急車に電話している中、澤村は川の手を握り「ごめんね…ごめんね…」と泣きながら謝っていた。
すると澤村が後ろを振り返り黒川に言う
「その…さっき呼んできてくれたあの人って誰なの?」
「………元カレ」
「え?」
松岡がナイフを投げてきた相手の方に向かい手を伸ばす、するとその手を掴んだ一人の人物が現れた
「なんだ見たことある顔と思ったら、光源クルーの松岡だな?」
特徴的なカラフルな髪と目が見えないまでのマッシュ…その人物は…
「佐鹿!どうしてお前が!??」
渋谷デベロッパーズリーダー佐鹿純生だった。
「お前には関係ないだろ!」
松岡は拳を振るう、しかし佐鹿はそれをいとも簡単に受け流す。
「なに!?」
あっけにとられている松岡は次に来る佐鹿の攻撃に対応できなかった。顔に飛んでくる
シンプルな拳…しかしそれは完全に無防備になっていた松岡には強力な打撃だった
次の刹那先ほど殴られたばかりの顔に蹴りが飛ぶ、その勢いで松岡は壁に吹き飛ばされた。
松岡に放った拳はや蹴りは蛇山と戦ったあの時とは比べものにならない威力だった。
佐鹿は倒れた松岡にナイフを向けこう言い放つ
「俺のダチに手を出すな」
その冷酷な眼差しに松岡は何も返すことができなかった
先ほどから南田と戦っている蛇山だったが形勢が一向にひっくり返らない。
(クソ!このままだと…)
そこで蛇山はあることを思いつき、実行することにした
南田はそのとてつもない贅肉で今までこの地位を築いてきたのだが…
蛇山はメリケンサックを着けた拳で南田の顔面を殴る、そして南田は血しぶきとともにあっけなく倒れる
人間だれしも、急所というものはあるのだ腹を殴っても意味がないなら顔を殴ればいいということだった…
「川ぁ!」
無事に救急車で川は病院に運ばれることとなった
蛇山は澤村に聞く
「もう一人のモヒカン頭を倒したのは誰なんだ?」
澤村は気まずそうな顔で答える
「なんか…黒川さんの元カレって人が来てくれて…」
蛇山はその言葉に反応する
「その人は?」
「私がお礼言う前に帰っちゃった」
と黒川は言った
すると会話を遮って蛇山を呼ぶ声が聞こえる
「おーい!蛇山ー!」
「誰だ?」
その方向を見ると血まみれの警棒を持った名取が居た
「なにあの人!」
「怖…」
二人は名取とは初対面なのでかなり怖がっていた
「怖がらせてすまんな、俺は情報屋の名取だ」
「名取何の用だ?」
「蛇山…お前に伝えないといけないことがある…」
そして名取が蛇山に告げた内容は、この不良の界隈に嵐を巻き起こすであろうないようだった…




