「スバルくんと乗りたかった……絶対楽しいヤツ。」
18時のチャイムが鳴る。
残っていた生徒たちが教室を出て行き、スバルとメイセイだけが残された。
と、片耳からイヤホンが外される。
「どうだった?」
振り向くと、メイセイの切れ長な目がスバルを見上げている。
「最高。」
「アッハハハハハハ!」
あまりのスバルの即答ぶりがツボにはまったのか、
メイセイがお腹を抱えて笑い出した。
「アハハハハ!乗りながら勉強してる感じになるっしょ?」
「それな。」
二人はガタガタと音を立てながら立ち上がる。
「聞き終わるとき、ちょっとグッとくるな。
『ありがとう!トゥルリラインバータ!』ってなる。」
「スバルくんと乗りたかった……絶対楽しいヤツ。」
「それな……」
楽しそうだと純粋に思ったのに、言葉に詰まる。
メイセイはスバルが高1のときに、中3で入部してきた。
もともと在籍していた部が廃部になったからだ。
外見からしてオタクが多い鉄研に、目が覚めるようなハンサムが入ったものだから、
スバルたちは心底驚いた。
名ばかり部活だと言う者もいた。
しかし、そんな噂も、学園祭、合宿などで垣間見えるメイセイの「てっちゃん」ぶりにかき消されていった。
面も頭も良くて、
登下校時に彼女を連れているメイセイは、
鉄研の誰もが密かに認める隠れた花形だった。
『【BL】終局の悪魔―俺を利用するはずの白髪高官が、なぜか俺の目を美しいと言ってくる―』
ドルチェ×フィーネ(左右固定)、冒頭から糖分高く、終盤に向けて身体接触も保証します。全51話、9月16日完結予定。
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